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ハーレーダビッドソンの排気量の違いと特徴は?排気量別のオススメ車種も紹介!
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ハーレーダビッドソンの排気量の違いと特徴は?排気量別のオススメ車種も紹介!

ハーレーダビッドソンは120年以上も昔からバイクを制作しており、世界中に多くのファンがいるバイクメーカーです。
歴史が長い分、排気量もさまざまでどの排気量が自分にあっているのか分からず迷っていませんか?

この記事ではハーレーダビッドソンの排気量を大きく7つに分類して、それぞれの特徴と、なぜ排気量が大きくなったのかを説明していきます。
後半では初心者・女性・玄人向けそれぞれにおすすめの車種も紹介しますので、ぜひ最後までご覧になってください。

ハーレーダビッドソンの排気量は7種類!その特徴は?

初期のハーレーは550ccのモデルWというバイクでしたが、時代に合わせてエンジンが進化していき、現在ハーレーで最も大きなエンジンは1977ccもあります。

排気量が大きければ大きいというわけではなくバイクの目的に合った排気量が設定されているので、自分にあった大きさのハーレーを探していきましょう。

バイク重量の目安とその特徴を一覧化したものを先にご紹介し、その後各排気量別に詳しい特徴と代表的な車種をご紹介します。

排気量 バイク重量の目安 性能や特徴
883cc以下 220~250kg 軽い取り回しで乗りやすい
1201cc 250~270kg 女性にも扱いやすい足付きの良さなどが特徴
1246cc 250~270kg 水冷エンジン
1584cc 300~330kg ここから本格的に大型化
1689cc 330~370kg 大排気量化時代のツインカムエンジン
1801cc 400~550kg ・高級モデルのみに採用された排気量

・現在は1868ccがハーレーの主流

1923cc 400~550kg 2023年最先端のエンジンで高級モデルにのみ採用

883cc以下

ハーレーの中で最も小さな排気量ではありますが、それでもこのサイズのエンジンが乗ったバイクは全長2200mm前後、重量は250kg前後と十分大型です。

もっとも有名なのはスポーツスターXL883L、通称アイアン883でエンジンの型はエボリューションで、モーターサイクルを教えてくれるような、初心者から玄人まで好評のモデルです。

その他の車種では745ccのストリート750があり、こちらは最新のレボリューションX水冷Vツインエンジンが搭載されており、街乗りに特化したバイクとなっています。

現行の新車ハーレーではナイトスターが975ccで、1200ccクラスとの中間を担っています。

1201cc

1201ccはスポーツスターに多く、アイアン1200、フォーティエイト、ロードスターなどがこれに当たります。

このクラスも883cc以下と同様に、その軽量さと足付きの良さのおかげで女性や初心者でも扱いやすく、通勤にも使えるため人気があります。
車体の大きさや重量は883ccクラスとさほど変わりませんが、ハーレーらしい重厚なエンジンサウンドとトルクのある走りを楽しめる排気量帯です。

1246cc

1246ccクラスといえばハーレーでは珍しい「水冷」のエボリューションエンジン(1246cc)が搭載されている2008年式以降のVRSCDX ナイトロッドスペシャルが有名です。

ハーレーはポルシェから水冷エンジンの技術提供をもらっており、水冷にすることでオーバーヒートの懸念がなくなり、余計な振動を抑え都会向きなバイクになるというメリットがあります。

現行のハーレーではアドベンチャーツーリングが1252ccで、スポーツタイプではナイトスターSも1252ccのエンジンが採用されています。

1584cc

1584cc以上のクラスになるとサイズ感はまさに大型で、重量は300kgを優に超えるハーレーらしいバイクばかりとなります。
通勤に使用するには取り回しが大変で、女性や初心者がいきなりこのクラスからバイクに乗り始めるには少しハードルが高いかもしれません。

代表的なのは2007年のツインカム96エンジンを搭載したダイナ・スーパーグライド、ソフテイル・ファットボーイなどで、どちらも全長は約2400mmあり1246cc以下と比べると200mmほど大きな車体となります。

1689cc

1689ccといえば、2014年に登場したツインクールドツインカム103ciエンジンが搭載されたバイクで、20車種以上のバイクがあるメジャーな排気量帯です。

1584ccと同じく、ダイナ・スーパーグライドやソフテイルFXSBブレイクアウトに搭載されています。お気づきの型もいると思いますが、ハーレーは年式が新しくなればなるほど全体的に大排気量化されています。

1801cc

1801ccはもともとハーレーダビッドソンの最高峰「CVO」シリーズにのみ許された大排気量エンジン「ツインカム110」が搭載されたバイクを指します。そのほとんどがラグジュアリーかつ強烈な乗り味を持っており、「排気音は腹の底に響くほど力強い」と言われています。

現行モデルでは1801ccはクルーザーのローライダーSのみで、ソフテイル・スタンダートとスポーツグライドに近い排気量である1745ccのエンジンを搭載しています。

2023年現在では、1868ccがハーレーの主な排気量となっており、大半のハーレーがこの排気量を採用しています。

1923cc(新型)

1923ccは最新のハーレーにのみある排気量で、過去のモデルには存在しません。

近年のハーレーダビッドソンはどんどん大排気量化されており、その中で最高クラスのバイクに搭載されるのがミルウォーキーエイト117エンジン(1923cc)です。
対象となるのはハーレーダビッドソン最高峰「CVO」シリーズと、ローライダーS、ローライダーST、ストリートグライドST、ロードグライドSTのみとなります。

価格は400万円~700万円と超高級バイクですが、このクラスになるとエンジン性能だけでなく、電装系や安全装備も豪華になってきますので見合った満足感を得ることができるでしょう。

ちなみにこの排気量でも自動車税率は変わりません。

ハーレーダビットソンの排気量はなぜ大きいの?

結論からいうと、ハーレーダビッドソンが産まれたアメリカでは、パワーを求めるなら「排気量の拡大こそが近道」と考えられている風土があるため、ハーレーもその例外ではなかったというのが答えです。
それに加えて、高速道路の整備や速度制限の緩和などでよりスピードが出るバイクの需要が高まったことが背景にあります。

大排気量化した時代背景

1970年代のアメリカでは、主要都市を結ぶ高速道路の整備が整ったことで自動車の巡行速度がアップしつつありました。
当然、バイクにもスピードが出るエンジンが求められるようになったため、ハーレーダビッドソンはこの需要に対して、新型エンジンを開発するのではなく、既存のOHVエンジンのまま排気量アップすることで対応しました。

実際に1977年に登場した「FXSローライダー」は発売当初は1200ccでしたが、1979年には排気量を1340ccに拡大したバージョンを追加し、売れ行きは好調だったため、1980年には1200ccの販売を終了しています。
これが大排気量化の第一歩だったと言えます。

ハーレーの大排気量化時代

そして1990年代のアメリカでは速度規制が55mph(約90km/h)から65~75mph(100~120km/h)へと緩和されたことで、バイクにはさらにトルクとスピードが求められました。
これに応える形で1999年に登場したのが、名エンジン「ツインカム88(1450cc)」です。
その後、ハーレーダビッドソンはこのツインカムエンジンで一気に大排気量化が進み、2007年にはツインカム96(1584cc)、2011年にはツインカム103(1689cc)が販売開始されます。

その後はバイクメーカー同士の性能競争の影響で、大排気量で高性能なバイクの需要は高まり続け2014年にはツインクールドツインカム103(1689cc)が、2016年にはツインカム110(1801cc)が最高峰モデルCVOだけでなく、Sシリーズにも採用されました。

まとめると、時代と需要の変化とともにバイクユーザーのニーズに応え続けた結果、今の大排気量ハーレーが産まれたということです。
現在はハーレーは2000cc時代と言われていますが、今後さらに大きなエンジンを積む時代がくる可能性は十分にあります。

このように排気量にさまざまなバラエティがあるハーレーダビッドソンですが、購入する際はどの排気量が適切なのでしょうか?
次項ではハーレーを買う際の排気量でみた選び方の目安やコツをご紹介します。

ハーレーダビットソン排気量の選び方のコツとは?

上記の表でご説明した通り、基本的には排気量が大きくなればなるほどバイクそのもののサイズや重量も大きくなるため乗り手の身長やバイク経験によって向き不向きが発生します。
ここでは一般的な排気量のイメージとその選び方をご説明していきます。

1300cc以下の場合

まず、新旧問わず1300cc以下の排気量のバイクは初心者をはじめ、女性や街乗りがメインの方におすすめです。

理由は、このサイズだと重量は250kg前後で、車体が巨大なわけではないので足付きもよく気軽に運転できるサイズ感だからです。
無理をしていきなり大排気量のバイクを選んでしまうと上手く扱えずバイクを転倒させてしまったり、体力的な辛さから乗ることを辞めてしまう可能性があります。

また、1300cc以下であれば取り回しが良いため街乗り・通勤にも適しているため、ロングツーリングだけでなく普段使いもしたい!という方はこのクラスを選択することをおすすめします。

1600cc以上の大型を選ぶ場合

反対に750ccの国産バイクに乗っている等、ある程度大型バイクに慣れている方は、より大きな排気量モデルを選ぶのが後悔しないコツです。

ハーレーといえば強力なトルク性能と荒々しいエンジンフィーリングです。
その魅力を体感したくてハーレーを選ぶのであれば、今乗っているバイクよりも各段に大きなエンジンでその魅力を感じたほうが満足できると思います。

例えば750ccから883ccのハーレーに乗り換えるよりも、思い切って1600cc以上のスーパーグライドやソフテイルに乗り換えたほうが感動は大きいはずです。

新車で買う際は、ミルウォーキーエイトエンジン搭載の1868cc~1923ccの大排気量バイクはもちろん高性能でおすすめです。

近代的なバイクよりもワイルドさやスタイルを重視するようなバイク慣れした方は、新車ではなく中古で1990年代のモデルであるツインカムエンジンやエボリューションが乗った車種を、さらに旧型を維持する自信がある方は、ヴィンテージハーレーとよばれるナックルヘッドエンジンやパンヘッドエンジンが乗ったバイクに乗ったほうが、よりワイルドで猛々しいエンジンフィーリングを楽しめるかと思います。

では、最後におすすめのハーレーダビッドソンを具体的な車種でご紹介します。

おすすめのハーレーダビッドソンは?

そもそもハーレーといえば「高級」「敷居が高い」「玄人が乗るもので、自分にはまだ早い」などのイメージを持たれがちですが、決してそんなことはありません。
基本的な構造や操作方法は250ccのバイクと同じなので、初心者の方でも欲しいと思ったバイクがハーレーなら遠慮せず購入することをおすすめします。

この項では初心者・女性・玄人向けに分けておすすめしたいバイクを各2車種ずつ、紹介していきます。

初心者におすすめ

・スポーツスターXL1200X FORTY-EIGHT

どのサイトでもこの「フォーティエイト」が人気ランキング上位で、面白みに欠けるとは思いますが本記事でも紹介せざるを得ないほどの名車です。
排気量や車体重量を見ても、初心者でも扱いやすいサイズ感、リセールバリューの高さ、そしてバイクとしての性能の高さが人気の理由です。

流通量も多く、価格は120万円~250万円で購入可能です。

・RH975 NIGHTSTER

レボリューションマックス975T(975cc)という最新エンジンを搭載したのがこのナイトスター(RH975)で、新車で購入可能です。
エンジンモードは電子制御で3種から選択可能、加えてABSやコーナリングタイプのトラクションコントロールなどの最新安全装備を搭載しているため安心して乗り出せる一台です。

新車価格は227万円で、現在の新車ハーレーの中で最も安価なモデルになります。

女性におすすめ

・スポーツスターXL883N アイアン

女性に最もおすすめしたいのはこのXL883N アイアン、通称「パパサン(883)」です。
女性にとって最も重要な足付きと取り回しの良さを絶妙なサイズ感でクリアしていますが、決して小ささを感じさせない無骨なスタイリングがかっこいい一台です。
このバイクから女性が降りてきたら、周囲の男性はそのかっこよさに思わず振り向いてしまうでしょう。

中古車は100万円台から購入可能なのも嬉しいポイントです。

・XG750 (STREET 750)

ハーレージャパンはこのストリート750を「この究極のアーバンマシンは、都会のストリートを走り抜けるために生まれた。都会にふさわしい存在感をベースになめらかで軽快なスタイル」と言っています。

実際その通りで、最大の特徴である最新の水冷エンジン「レボリューションX」が、大きなエンジン音をマイルドに吸収しつつ、オーバーヒートのリスクを排除してくれ、そのサイズ感のおかげで女性にも優しく、狭い路地や交差点の多い日本の街中で大活躍してくれます。

価格は80~160万円と安価で購入可能なのも魅力です。

玄人におすすめ

・FLSS Softail Slim S

排気量1,801cc、ハーレーの最高峰エンジン『スクリーミンイーグル・ツインカム110』を搭載しているのがこのFLSS ソフテイルスリムSです
なんといってもこのバイクの特徴は無駄な装備を一切排除して軽量化した「ネイキッドモデル」に、荒々しいツインカムエンジンの中で最大のエンジンが乗っているということです。
そのためハーレーファンからは「ハーレー史上最凶」「狂暴」「新時代のborn to be wild」など良い意味で荒々しい評価をされています。

素人には扱えないこの暴れ馬なら、玄人の方でも満足できるはずです。
ちなみに日本に輸入されるものは日本向けのセッティングになっています。

中古車市ROAD GLIDE ST場価格は200~300万円となります。

・ROAD GLIDE ST

ハーレー史上最大の排気量を誇るミルウォーキーエイト117(1923cc)を搭載したロードグライドSTは、ハーレーの中でも間違いなく最高峰に位置するバイクです。
走行性能だけではなく、巨大なフロントカウルの中に潜んだカラータッチスクリーンと2台のスピーカーがロングツーリングをさらに快適にしてくれます。

重量は382kg、160cmの女性が運転しようにも発進する際にサイドスタンドに足が届かず払えないほどの大型ボディです。男性でも慣れていないとこの巨体を扱うのはかなり難しいでしょう。

このような巨体ですが、3500rpmという低回転でフルトルクを発生させるため、軽いアクセルでも強烈な爆発力で腕だけ持っていかれそうになるほどのパワーがあります。

市場価格は320万から、新車は395万円からと、ハーレーの中でも高級な位置づけになります。
これ以上の高級バイクはハーレー最高峰の「CVO」シリーズだけです。

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まとめ

ハーレーダビッドソンの排気量は小さければその分取り回しがよく、女性ユーザーや街乗りメインの方のニーズに応えており、時代とともに大排気量化されたモデルは快適なロングツーリングに適していると言えます。

この記事を参考にして、どちらのタイプが良いのかよく見極めてから購入を検討しましょう。