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10万キロを越えたバイクは下取り金額がつくの? 少しでも高く売却する方法を紹介!
10万キロ走ったバイクを所有しているということは、日頃からとても大切にメンテナンスして乗ってきたことが伺えます。
しかし、いつか別れる日が必ず訪れます。はたして10万キロ走ったバイクは下取りしてもらえるのでしょうか。
目次
- 1 10万キロを超えたバイクの評価とは?
- 2 10万キロを越えると下取り金額がつかないケース
- 3 排気量と走行距離の関係
- 4 50cc~400ccバイクの下取り金額がつかなくなる走行距離
- 5 400cc以上のバイクの下取り金額がつかなくなる走行距離
- 6 一般的な走行距離とバイクの寿命の考え方
- 7 10万キロを越えても下取り金額がつくケース
- 8 現代の4ストロークMTエンジンであること
- 9 大型バイク・希少モデル・旧社・ハーレーなど
- 10 10万キロを超えのバイクを売却した後の再販方法とは
- 11 高く売りたくても避けたほうがいい個人売買
- 12 契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)
- 13 クレームの対応に追われる可能性
- 14 名義変更トラブル
- 15 犯罪に利用されるリスク
- 16 まとめ
- 17 関連
10万キロを超えたバイクの評価とは?
結論からいうと、10万キロ走ったバイクの評価は、市場ではかなり低くなります。
一般的な評価として、バイクの寿命は2stで5万キロ、4stで10万キロと言われています。
ここでいう「寿命」とは、修理やメンテナンスにかかる費用が、乗り換える費用を越えてしまう事を指します。
近年では多くのバイクが4stエンジンを採用していますが、一度ご自身のバイクがどちらに当てはまるのか確かめてみてはいかがでしょうか。
また、排気量が少ないほどエンジンにかかる負荷が大きくなり寿命が短くなります。
50ccの原付バイクは1万キロでも「走行距離が多い」と判断され査定額がつかない事があるため、低排気量バイクにとって10万キロという走行距離がいかに過走行か、ということが伺えます。
つまり、走行距離が10万キロを超えているバイクは下取りに出しても金額がつかない可能性があるのです。
しかし、バイクの価値は走行距離だけで決まるものではなく、実際には排気量や年式、車種も価値を決めるうえで重要な要素となります。
では、金額がつく場合とつかない場合の違いはどこにあるのでしょうか?
10万キロを越えると下取り金額がつかないケース
排気量と走行距離の関係
バイクは排気量が小さいほど走行距離によるエンジンへのダメージ・負荷が大きくなり、メンテナンス・修理費がかさんでしまいます。
つまり、排気量が小さいほど走行距離による価値の下落の影響を受けやすくなり、排気量が大きいほどある程度の走行距離までは許容されるということです。
では一般的に「寿命」と判断され、下取り時に価値がつきにくくなる基準を排気量別で見ていきましょう。
50cc~400ccバイクの下取り金額がつかなくなる走行距離
・50cc原付バイク 10,000km~20,000km
・125cc原付2種 15,000km~40,000km
・250cc 40,000km~80,000km
・400cc 50,000km~80,000km
中型以下の低排気量バイクは10万キロにはほど遠い走行距離で価値がなくなってしまいます。
これは走行距離によるバイクの劣化により、エンジン本体などの重大な部分の交換・オーバーホールで数十万円の費用が予想されるからです。
400cc以上のバイクの下取り金額がつかなくなる走行距離
・750cc 80,000~100,000km
・1000cc以上の大型バイク 100,000km以上
排気量の大きなバイクは走りに余裕があり各パーツも大きいので、中型以下のバイクよりも耐久性が高く長距離を走る事が可能です。
そのため10万キロ走ったとしても、エンジンなどの重大な故障リスクが中型以下のバイクに比べて低いため、下取り金額がつく可能性があります。
一般的な走行距離とバイクの寿命の考え方
市場には入念なメンテナンスと修理を繰り返して10万キロを走破している原付バイクもあるので一概に過走行=寿命、とは言い切れません。
過走行はただ市場価値がなくなってしまうだけで、バイクとしての本当の寿命は乗り方や日頃のメンテナンス次第で伸ばしていく事が可能です。
もし、10万キロを越えても手放したくないほどバイクを愛している場合は、無理に売ろうとせず大事に保管していれば、将来希少な「旧車」として驚くような価値で取引されるかもしれません。
バイクの走行距離が買取価格にどのくらい影響を与えるかについてはこちら
10万キロを越えても下取り金額がつくケース
では、10万キロを越えたバイクに下取り金額がつくのはどういう条件が揃った時なのでしょうか?
現代の4ストロークMTエンジンであること
4ストロークエンジンは構造上、2ストロークエンジンよりも絶対的に寿命が長くなります。
また、MT(マニュアル)車のほうが、AT(オートマ)車よりも寿命は長くなるため、10万キロを越えても下取りで値段がつくバイクの多くはこの条件を満たしています。
さらに、部品供給に問題のないモデルであることも条件となってきますが、後述する例外があります。
大型バイク・希少モデル・旧社・ハーレーなど
750~1000cc以上の大型バイクは、その耐久性と人気の高さから10万キロを越えていても下取り金額がつきます。
大型バイクには旧車、名車、絶版車として人気なモデルが多数ありプレミア化するモデル(カワサキのZ1、Z2など)も多いです。
また、400cc以下の2stバイクであっても、カワサキのKH400やホンダのCL72、ヤマハのXJ400やスズキのGS400Eなどの希少なモデルは驚くほど高額で取引されているため、古いバイクを所有されている方は下取りに出す前にご自身で相場を確認したほうがいいかもしれません。
そしてハーレーダビッドソン、ドゥカティ、BMWなどの輸入車の一部モデルは全国に熱狂的なファンがいるため、10万キロを越えていても下取り金額がつく可能性があります。
10万キロを超えのバイクを売却した後の再販方法とは
希少で人気のあるモデルであれば整備、場合によってはフルレストアされ、高値で次のオーナーに渡り永く乗られていくでしょう。
それに当てはまらない車種は、バイクショップで代車として利用されたのち、解体されて部品取りされるか海外に輸出されるかのどちらかとなります。
走行距離に神経質な日本では、そもそも10万キロ走ったバイクが少なく、Goobikeで検索しても数えるほどしかHITしません。
それだけ10万キロ走ったバイクは市場で活躍する機会が少なく、再販されるのはごく少数だといえます。
高く売りたくても避けたほうがいい個人売買
買取店で「10万キロを越えたバイクは値段がつかない」と言われ、オークションサイトやフリマサイトで個人売買しようと考える方は多いと思われます。
しかし、 過走行のバイクを個人売買するのは非常にリスクが高いため、以下のことを十分考慮してから行いましょう。
契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)
契約不適合責任は2020年4月にできた新しい民法で、簡単にいうとあなたがバイクを売却をするときに知らなかった不具合が、後日買った人によって発覚した場合、修理費用や減額、損害賠償を請求されるかもしれないということです。
このようなトラブルを避けるためには綿密な契約書を作成しなければなりませんが、一度きりの個人売買をする中でなかなかそこまでするのは難しいです。
クレームの対応に追われる可能性
バイクは繊細で複雑な乗り物であることはご存じの通りです。買う側も当然、神経質なほどバイクを点検するはずなので、そこで劣化や不具合が少しでも見つかればクレームの嵐となります。
しかもその時にはすでに売ったバイクは手元にないため、現状を目で確認することもできず、大変な思いをすることがあります。
名義変更トラブル
名義変更は、譲渡証明書を新所有者に渡した後、新所有者の自宅の管轄にある陸運局で行うので、代行サービスを利用しなければ、基本的には新所有自身で行ってもらうことになります。
名義変更をしてもらえず放置された場合、あなたの名義のバイクを知らないところで乗り回されて、自動車税もあなたが払わなければならなくなります。
犯罪に利用されるリスク
名義変更トラブルの延長になりますが、どこの誰が買うか分からない以上、あなた名義のバイクをひったりくりや違法な取引などの犯罪に使用される可能性もあります。
バイクのような高額・繊細・名義等の手続きが発生するものの個人売買はできる限り避けたほうが無難ではないでしょうか。
まとめ
10万キロ走ったバイクを下取りで金額を付けてもらうためには色々な条件を満たしていないと難しい、という事が分かりました。
しかし、10万キロを越えると必ずしもバイクの寿命となるわけではありません。
これからも大切に乗り続けるのか、思い切って新しいバイクライフを始めるのか、あなたにとってより良い方を選択してください。
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