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バイクのサビ取りで失敗しない方法とは?失敗例から正しい手順まで詳しく解説!
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バイクのサビ取りで失敗しない方法とは?失敗例から正しい手順まで詳しく解説!

日本は四季があり、高温多湿な気候なのでバイクにとっては厳しい環境です。
そのような環境の中、バイクを放置してしまうと金属パーツが錆びてしまい美観が損なわれてしまいます。

本記事ではバイクのサビをどうケアすべきなのかを詳しく解説していきます。
後半では失敗例も紹介しますので、ぜひサビ取り用品を買う前に一読してみてください。

サビ取り剤のタイプはどれを使うのが正しいの?

サビ取り時に使う薬剤にはいくつかのタイプがあり、使用する部分や用途に応じて使い分けが必要です。
では、サビ取り剤はどれぐらいの予算が必要で、どのようなタイプがあるのでしょうか。

サビ取り剤の必要な予算とは?

サビ取り剤には様々な種類がありますが、ほとんどの商品が1,000円~2,000円程度と安価なものが多いです。
一部、メッキ面のような繊細な部分に使用する薬剤は5,000円以上する高価なものがありますが、バイクは車と違い部品も大きくないため、まずは口コミや評判を見て安価なもので試してみる事をおすすめします。

研磨タイプ

パーツ内部まで腐食が進行していない軽度なサビであれば、研磨タイプのサビ取り剤がおすすめです。

研磨タイプは物理的にサビを削り落とす作業となりますので、ステンレスや真鍮の部品には使用できますが、メッキ加工された部分に使用するとメッキが剥げてしまうため使用できません。

スプレータイプ

バイクの奥のほうなど、手が入らない場所に発生したサビに対してはスプレータイプがおすすめです。
また、研磨が難しいスプリング部分などにも効果を発揮します。

スプレーするだけでは効果が薄いため、スプレー後にブラシなどでこすり洗いをすることで金属部分を綺麗にすることができます。

漬け置きタイプ

漬け置きタイプは液体のサビ取り剤であり、科学的な力でサビを落とすことができます。

サビた部品を一度外す必要がある点や、つけ置きする為の容器が必要な点が面倒ですが、その分仕上がりは綺麗であり、頑固なサビも漬け置きタイプを使えば落とせる場合があります。
サビ取り対象の素材やつけ置きの仕方を誤ると変色するリスクがあるため、使用法をよく確認してから使用しなければなりません。

ガソリンタンク向けタイプ

ガソリンタンクの内部は寒暖差による結露や雨水の進入などで水分が入りサビが発生する場合があります。
これを放置してしまうと、酷い場合はタンクに腐食穴が空いてしまったり、エンジントラブルに繋がる場合があります。

タンク内部に使用するため他のサビ取り剤に比べて使用料が多く、販売されているものも1リットル以上のものが多いです。
容量が多いのでその分高価となり、費用は3,000円~6,000円が相場となります。

サビ取り時にあると便利な道具は?

サビの多くは表面にこびりついており、頑固な汚れが多くサビ取り剤を使用するだけではなかなか美観を取り戻せない場合があります。
そこで、以下のような道具を準備することでより効率的にバイクのサビ取りを行うことができます。

ワイヤーブラシ・金たわし

頑固なサビに対してはワイヤーブラシや金たわしで薬剤を使用しながらこすり洗いすることをおすすめします。
手や指が入らない細かな部分に対してはワイヤーブラシを、面などの広範囲に発生したサビに対しては金たわしが有効です。

マフラーなどの鏡面仕上げされた部分やメッキ部分に使用してしまうと線傷が入ったりメッキ塗装が剥がれてしまったりして、逆に美観を損なうことになるため使用する前には注意が必要です。

ピカール・メタルコンパウンド

バイクの金属パーツは光り輝いてこそ美しく感じるものです。
サビ取りをした後の仕上げとして、目の細かい金属磨き剤で丁寧に磨き上げることでバイクの見た目は大きく変わります。

せっかくサビ取りをして綺麗にするのであれば、さらに表面を磨いてバイクを美しく蘇らせましょう。

ウエス・サンドペーパー

サビ取り剤や研磨剤を使用した後は当然拭き取る作業が必要なので、気軽に使って捨てられるウエス(雑巾)や、磨き剤が不足した時の目の細かいサンドペーパーなどがあると安心です。

目の粗すぎるサンドペーパーを使うとサビの周囲まで傷つけてしまうことになるため、必ず目の細かいものを使用しましょう。
ウエスは一般的な布や綿生地のものが市販で売られており、拭き取り作業に特化したマイクロファイバーウエスも1,000円ほどで販売されています。

漬け置き用トレー

部品を外して薬剤に漬け置きする為には少し大きなトレーが必要になります。
漬け置きしたい部品の大きさに合わせたトレーは一度購入しておけば他の用途でも使えるため、大きめのサイズを1つ持っておくことをおすすめします。

「プラ舟」「ポリタンクトレー」「マルチトレー」など様々な呼び名がありますが、全国のホームセンターなどで簡単に手に入ります。

サビ取り時にしてはいけないこととは?

サビ取り剤やサビ取り道具は、用途や使用法を間違うと取り返しの付かない失敗が起きる場合があります。
初めてサビ取り作業をする方は以下のような事に気を付けて作業してみてください。

薬剤をつけたまま長時間放置しない

漬け置きタイプのサビ取り剤を使用する際に、あまりに長時間放置して漬け置きをすると逆効果となる場合があります。
研磨タイプのクリームやスプレーも同様で、しっかりと水洗いをして乾燥させないと表面に薬剤が乾燥して固着してしまい、余計に美観を損ねてしまうため、サビ取り剤は使用上の注意点をよく守って使用し、使用後は綺麗に洗浄して拭きあげなければいけません。

素材に合わない薬剤を使用しない

進行する赤サビを進行しない黒サビへと換える「サビ転換剤」というものがありますが、これは金属の表面に被膜を形成してサビの再発を含むものなので、表面が熱くなるマフラーなどには向いていません。

その他には、研磨タイプをメッキ部分に使用するとメッキが剥がれてしまったり、サビ再発防止の効果があるサビ取り剤を使った後にパーツクリーナーを使用して脱脂してしまうと再発防止の膜まで融解してしまったなどの事例があります。

素材に合った道具と洗剤を使用しなければ、部品の破損などに繋がるため注意しましょう。

素材に合わない道具を使用しない

美しく鏡面仕上げされた部分をサンドペーパーでこすったり、ワイヤーブラシで綺麗にしようとすると傷がついてしまい逆効果になってしまいます。

鏡面仕上げされたマフラーや、メッキパーツ部分にはマイクロファイバー系の布で優しく拭き、サビが頑固な部分にのみ硬い素材の道具を使用するなど、素材に合わせて道具を使い分けて作業しましょう。

サビを再発生させないための方法とは?

バイクのサビ取りで重要なのは、サビを綺麗に除去した後のアフターケアや管理方法です。
以下のような事を意識してバイクを守ることで、面倒なサビ取り作業から解放されていつまでも綺麗な状態を維持することができます。

防錆剤の活用

防錆剤とは、新たにサビを発生させないように金属の表面に被膜を形成させて外部の水気からバイクを守るものです。

防錆剤にはスプレータイプのものが多く、使用法も簡単です。
費用も2,000円以下で済むものばかりですので、サビ取り作業後の仕上げに使用することをおすすめします。

屋内駐車場に停める

バイクがサビる一番の原因は雨や湿気です。
地下駐車場やビルトインガレージなどに保管できる環境さえあれば、サビに悩まされることはなくなるでしょう。

なかなか難しいことだとは思いますが、これからもバイクを所有し続ける予定であれば思い切ってガレージを建てたり屋内駐車場を借りたりすることを検討してみてはいかがでしょうか。

バイクカバーは逆効果

バイクカバーは空からの雨などを防ぐことはできますが、地面から発生した水蒸気がカバー内部にいつまでも籠ってしまうため逆にサビの進行を促進してしまいます。

バイクカバーは盗難防止やシートの保護のため必要ですので、付けっぱなしにせず晴れた日にはカバーを外して湿気を逃がすなどのこまめな換気が必要となります。

まとめ

バイクのサビ取りは部品に合わせて適切なサビ取り剤や道具選びが必要で、サビ取り作業後のアフターケアも重要となります。
大事なバイクの為、年に1度はサビ取りをして愛車を綺麗に保ちましょう。