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高速道路でバイクの二人乗りをする条件とは?禁止事項や注意点も紹介!
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高速道路でバイクの二人乗りをする条件とは?禁止事項や注意点も紹介!

家族や恋人と遠方までツーリングに出かける場合、2人乗り(タンデム)で高速道路を利用することがあると思いますが、高速道路特有の危険性や法令に注意しなければいけません。

本記事では高速道路上での交通ルールや安全対策をはじめ、2人乗りに向いているバイクもご紹介していきますのでぜひ最後までご覧になってください。

バイクの二人乗りをする際に守るべき法令と罰則は?

バイクの二人乗りに関する法令は一般道路と高速道路によって若干異なるため、正しく把握していないと思い込みで法令違反を犯してしまうリスクがあります。

まずは一般道路での基本的な法令を確認し、高速道路の法令と照らし合わせて確認していきましょう。

一般道路

二輪免許取得から1年以上であること

一般道路でバイクの2人乗りが許されるのは、普通二輪免許もしくは大型二輪免許を取得してから通算で1年以上経過している運転手のみとなります。

免許取得一年未満で検挙された場合、”大型自動二輪車等乗車方法違反”となり反則点数2点、反則金12,000円、さらに10万円以下の罰金が課せられます。

排気量50cc超で乗車定員2名であること

排気量50cc以下の原付バイクは2人乗り禁止であり、51cc以上のバイクであっても乗車定員が2人
でないと2人乗りはできません。

2人乗りをしてはいけないバイクで検挙された場合、”定員外乗車違反”となり反則点数1点、反則金6,000円の罰則が課せられます。

高速道路

運転者の年齢が20歳以上であること

高速道路での2人乗りは、一般道路とは違い年齢にも制限があります。
同乗者は20歳以下でも構いません。

年齢に関する違反は別の交通違反や免許証確認の際に同時に検挙されることが多く、”大型自動二輪車等乗車方法違反”となり反則点数2点、反則金12,000円、さらに10万円以下の罰金が課せられます。

二輪免許取得から3年以上であること

高速道路での2人乗りは、一般道路よりもさらに長い「免許取得から3年以上の経過」が必要となります。

例えば18歳で免許を取得した方が1年以上経過したからといって高速道に2人乗りで進入してしまうと”大型自動二輪車等乗車方法違反”となり、反則点数2点、反則金12,000円、さらに10万円以下の罰金が課せられてしまいます。

排気量+違反時の罰則

高速道路では、126cc以上の乗車定員2人以上のバイクしか走行してはいけません。
一般道路では50cc以上のバイクは2人乗りできるからといって、126cc以下のバイクで高速道路に進入してしまった場合、”通行禁止違反”として反則点数2点、反則金6,000円が課せられてしまいます。

通行禁止区域とは?

上記の『大型自動二輪車及び普通自動二輪車二人乗り通行禁止標識』がある一部の首都高速道路では、一般的な高速道路よりもカーブが多く危険なため、2人乗りの条件を満たしている方でも通行が禁止されています。

詳しい範囲は首都高ドライバーズサイトにて確認できます。
これは首都高速道路の約3分の1に当たる範囲ですので、都内にお住まいの方はくれぐれもご注意下さい。

このように、一般道路と高速道路では年齢制限や排気量、免許所得からの年数などの規制に違いがあります。

それだけ細かなルールを決めなければ高速道路の走行は危険だということですが、実際に2人乗りで高速道路を利用する場合はどうすれば安全なのでしょうか。

高速道路で二人乗りする際の安全対策とは?

2人乗りで高速道路を走行する場合は、運転手の運転技術はもちろんのこと、同乗者の乗り方も重要です。
高速道路では周囲の車も最低80km/hで走行している為、走行のバランスを崩すと死亡事故に直結します。
それではどのような安全対策が必要なのか、具体的に見ていきましょう。

同乗者の姿勢と行動

バイクは車と違って同乗者の重心移動に運転が大きく左右されます。

・加速の妨げにならないよう「加速時は体を引かない」
・曲がり切れない場合の事故を防ぐため「カーブでは運転者と同じように動く」
・乗り降りは運転手の指示に従って行う

2人乗りで高速道路を走行する際は、上記のような気遣いが必要不可欠となります。
経験がない場合は事前に般道路で練習してから高速道路に乗ったほうが安心です。

同乗者の服装

同乗者のヘルメットは当然必須ですが、「ジェットタイプ」もしくは「フルフェイスタイプ」のヘルメットを着用しましょう。

おすすめなのはインカム内蔵のヘルメットで、これがあれば高速走行中でも運転手との会話がしやすくなり、コミュニケーションだけでなく走行中の指示や注意などの連携も取れるようになります。

服装はライディングウェアが好ましく、プロテクター内蔵の物であればなお安心です。高速道路で横転した場合は大怪我に直結しますので必ず肌の露出が少ない服装で乗車してください。

グローブの着用も、乗り降りの際の転倒リスクなどの備えとして必要です。

靴は専用のブーツではなくてもスニーカーで代替可能ですが、靴ひもが解けて絡まる事故が発生する可能性があるため注意が必要です。

乗降時の手順

まずは運転手の準備が優先です。
運転手の準備が整ってから、同乗者は乗り込む前に一声かけてから乗り込みましょう。
この際に合図を怠ると、重心が崩れて横転する危険性があります。

また、乗り込む際は周囲の縁石やバイクのステップなど足を掛ける場所を決めておくことが重要です。

降りる際は必ず運転手に合図し、バイクの左側に降りるようにしてください。
右側は走行中の車が走ってくるため危険であり、高熱になりやすいマフラーも右側に多く配置されています。
左側にはバイクを支えるサイドスタンドもある為安心です。

二人乗りに適したバイクとは?

バイクには2人乗りに向いているバイクと、2人乗りに向いていないバイクがあります。
2人乗りに不向きなバイクで高速道路を走行すると運転を誤って事故に繋がる可能性ありますので、所有している車種がどちらのタイプなのか確認しておきましょう。

二人乗りに適しているバイクとは

ネイキッドタイプ

シート高さが800mm程度のネイキッドタイプであれば、同乗者にとっても足付きが良く乗り降りがしやすい為おすすめです。
運転手にとってもスタンダードな乗り心地で圧迫感がなく、ネイキッドタイプは双方が快適にタンデムできるバイクだと言えるでしょう。

アメリカンツーリングタイプ

ドラッグスターなどのアメリカンタイプは後部シートに厚みがあるおかげで同乗者の疲労が少なく、バックレスト付きのモデルもあるためおすすめです。
バイクの重心が低いため安定性が高く、どっしりと構えたフォルムで走行する様子は2人乗りしていても絵になります。

アドベンチャータイプ

アドベンチャータイプはオフロード走行性能と荷物積載力が高いバイクです。
後部シートの高さは若干高いモデルが多いため、乗り降りには他生の慣れが必要ですが、2人分の荷物を積載できる点や持ち手がしっかりしている点はロングツーリング向きだと言えます。

二人乗りに向いていないバイクとは

スーパースポーツタイプ

スーパースポーツタイプのバイクは、競技用の車両を公道走行可能にして販売しているものが大半であるため、そもそも2人乗りをすることを目的としていません。

2人乗りができないわけではないですが、快適性は皆無であり、運転手の運転技術も相当なレベルが要求されます。高速道路の2人乗りをスーパースポーツタイプで行うのはやめたほうが良いでしょう。

オフロードタイプ

オフロードタイプはアドベンチャータイプと見た目は似ていますが、足回りの構造やシート幅が全く違います。

オフロード用に設計された柔らかいサスペンションや狭いシート幅は同乗者にとってかなりの苦痛となります。その分同乗者の重心移動も激しくなるため、運転手はかなりの運転技術を要求されることなります。

このような理由から、オフロードタイプのバイクで高速道路を2人乗りすることはおすすめできません。

250cc以下のバイク

どのタイプのバイクにも言えることですが、排気量が少なければ車格も小さくなるため快適性・安定性は低くなります。

さらに、250cc以下のバイクは大排気量バイクと比べてパワーも劣ります。
2人乗りをする際は加速が遅くなり、減速時は制動距離が長くなるため安全性も低くなります。
250ccバイクは街乗りだけと割り切り、高速道路を走行したい場合は大型バイクの購入を検討しましょう。

二人乗りをする際の注意点

高速道路では交通ルールやバイクの種類、乗り方や装備以外にも気を付けるポイントがあります。
タンデムツーリングは楽しいものですが、以下のことに気を付けて安全最優先で楽しめるよう、事前準備などを徹底しておきましょう。

悪天候での二人乗り

雨や強風時の高速道路の2人乗りは非常に危険です。
せっかくの休日に残念な思いをするかもしれませんが、無理をして高速道路に乗るようなことはせず、天候を選んでロングツーリングを楽しみましょう。

バイクの保険を再度確認しておく

バイクの保険には同乗者に対する保障も含まれます。
2人乗りでバイクを運転するということは、同乗者の命を預かるのも同然なので、保険内容に同乗者の保障が含まれているかどうかもう一度確認しておきましょう。

カーブなど速度に気を付ける

バイクの2人乗りに関する死亡事故に多いのは、「カーブを曲がり切れず衝突した」という事例です。これは2人乗りでカーブ走行する際に同乗者が重心を意識していなかったり、2人分の重量がかかっているのにも関わらず運転手がいつも通りの曲がり方しかしていなかった事に原因があります。

カーブ走行ではスピードを十分に落とし、同乗者は運転手の指示にしたがった姿勢を維持しましょう。

まとめ

高速道路を2人乗りする際は、交通ルールを正確に理解した上で適切な装備や行動を守って走行しましょう。
また、ボディタイプや排気量に無理のないものを選ぶことも重要なポイントとなります。
かならず安全第一で、タンデムツーリングを楽しみましょう。