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バイクのccとは?排気量別の特徴・必要免許・費用を分かりやすく解説

「バイクのccって何?」「50ccと125ccって何が違うの?」バイクの購入や免許取得を考えている方なら、一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
ccは排気量を表す単位で、バイクの性能や必要な免許、維持費まで大きく左右する重要な要素です。
本記事では、ccの基本的な意味から排気量別の特徴、それぞれの維持費などに注目して分かりやすく解説します。
2025年4月から追加された新基準原付についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
バイクの排気量ccとは?
まずは、バイクを選ぶ際に必ず目にする「cc」という単位の意味について解説します。
ccは1ストロークで吸い込む混合気の容積
「cc」は「cubic centimetre(キュービックセンチメートル)」の略で、エンジンの「排気量」を表す単位です。
排気量とは、エンジン内部のピストンが一度動く(1ストローク)際に吸い込む、ガソリンと空気が混ざった混合気の体積(容積)を指します。
この容積が大きいほど一度の爆発で生み出されるエネルギーが大きくなるため、パワフルな走行性能を持つバイクは排気量も大きくなります。
排気量の計算方法
バイクの総排気量は、ピストンの表面積と、ピストンが上下に動く距離(ストローク)を基に算出されます。
具体的な計算式は、(ボア[cm]÷2)の2乗×円周率×ストローク[cm]です。
ボアとはシリンダーの内径を指し、スペック表に値が記載されています。
エンジンにシリンダーが複数ある多気筒エンジンの場合は、この計算結果に気筒数を掛け合わせることで、全体の排気量が求められます。
排気量ccの見分け方
排気量ccの見分け方としては、以下のようにナンバープレートの色を確認するのが簡単にできる方法です。
- 50cc以下:白色
- 50cc超90cc以下:黄色
- 90cc超125cc以下:ピンク色
126〜250ccのバイクも白のナンバープレートで、251cc以上のバイクはナンバープレートに緑色の枠が付いているのが特徴です。
より正確な排気量は、車検証などの書類やエンジン側面の刻印、車種名などで確認できます。
バイクの排気量区分と必要な免許
バイクは排気量の大きさによって、道路交通法や道路運送車両法に基づいた区分が定められています。
区分に応じて必要となる免許の種類が異なるため、乗りたいバイクが決まっていても、対応する免許を所持していなければ運転できません。
排気量ごとの法的な区分と、それぞれに必要となる運転免許の種類は以下のとおりです。
50cc以下:原動機付自転車/第一種原動機付自転車
このクラスは、道路交通法上では「原動機付自転車」、車両法上では「第一種原動機付自転車」と呼ばれます。
運転には原付免許、または普通自動車免許が必要です。
法定速度は時速30kmに制限されており、片側3車線以上の交差点では二段階右折が義務付けられるなどの交通ルールが定められています。
51〜125cc:普通二輪/第二種原動機付自転車
51cc〜125ccまでのバイクは、道路交通法上「普通自動二輪」で、車両法上だと「第二種原動機付自転車」(原付二種)に分類されます。
運転には「普通二輪免許(小型限定)」以上が必要です。
法定速度は時速60kmとなり、二段階右折の義務もありません。
126〜250cc:普通二輪/二輪の軽自動車
このクラスから、車両法上は「二輪の軽自動車(軽二輪)」という扱いになり、高速道路の走行が可能で、条件を満たせば2人乗りもできます。
道路交通法上では「普通自動二輪」のままで、運転に必要な免許は「普通二輪免許」以上です。
251〜400cc:普通二輪/二輪の小型自動車
251〜400ccまでのバイクは、車両法上「二輪の小型自動車」に区分されます。
道路交通法上では「普通自動二輪」のままで、運転には「普通二輪免許」以上が必要です。
401cc以上:大型二輪/二輪の小型自動車
排気量が401ccを超えるバイクはすべて、道路交通法上「大型自動二輪車」に分類され、運転するには「大型二輪免許」が必須です。
車両法上の区分は400ccクラスと同じ「二輪の小型自動車」ですが、排気量の上限はありません。
新基準原付とは?
2025年4月から制度整備が進められ、2025年11月1日より「原動機付自転車」に関する新しい制度が導入されます。
ここでは、新基準が導入された社会的な背景と、制度の具体的な概要について解説します。
新基準が導入される背景
新基準が導入されることになった要因は、2025年11月1日から適用される新たな排出ガス規制です。
従来の50ccエンジンでは、基準をクリアすることが極めて困難な状況にあり、多くの人々にとっての手軽な移動手段が失われるという懸念が生まれました。
そのため、警察庁や国交省、経産省と国内二輪メーカーなどが議論し、新基準原付を導入することで、原付クラスのバイク供給を維持できるようにしたのです。
新基準原付の概要
「新基準原付」とは、125cc以下のバイクの最高出力を4.0kW(約5.4馬力)以下に制御した車両を指します。
この基準を満たすバイクは、2025年11月以降、現行の50ccバイクと同様に「原付」として扱われ、これまでの原付免許で運転することが可能です。
原付免許で運転できるのは新基準原付の車両であり、125ccのバイクすべてが運転できるわけではない点を理解しておきましょう。
バイクの排気量ごとの特徴
バイクの排気量は、走行性能や適した利用シーンを決定づける重要な要素です。
一般的に、排気量が小さいほど車体は軽量で扱いやすく、排気量が大きくなるにつれてエンジンパワーが増大していきます。
各排気量クラスが持つ具体的な特徴や、それぞれのメリットは以下のとおりです。
50ccクラス|圧倒的コスパと取り回しの良さ
50ccクラスの魅力は、車両価格や税金、保険料などが安く、経済的な負担が非常に軽い点です。
車体も軽量でコンパクトなため、狭い道での運転や駐輪時の取り回しが容易に行えます。
燃費性能にも優れており、近所への買い物や短距離の移動といった日常の足として最適なクラスです。
125ccクラス|通勤に最適で二段階右折も不要
125ccクラスは最高速度60km/hで走行でき、二段階右折の義務もありません。
そのため、幹線道路でも交通の流れにスムーズに乗ることが可能です。
50ccクラスを上回るパワーと、良好な燃費性能を両立しており、毎日の通勤・通学において利便性の高さを実感できます。
250ccクラス|高速可+車検不要のバランス型
高速道路を利用できるため行動範囲が格段に広がる一方、車検が不要で維持費を抑えられるのが、250ccクラスの大きな利点です。
街乗りでの扱いやすさと、ツーリングを楽しめる走行性能を兼ね備えています。
購入後の費用を気にしつつ、幅広い用途でバイクライフを楽しみたい方に最適な、非常にバランスの取れたクラスです。
400ccクラス|余裕あるパワーと高速巡航性能
400ccは、普通二輪免許で乗れる最大の排気量クラスです。
250ccクラスと比較してエンジンパワーとトルクに余裕があり、高速道路での安定した巡航や追い越しが格段に楽になります。
車体の安定性も高いため、二人乗りでのツーリングも快適にこなすことが可能です。
より本格的な長距離走行を楽しみたい方にとっては、有力な選択肢となるクラスです。
大型(401cc〜)|長距離ツーリングと高速快適性
圧倒的なパワーが生み出す余裕の走りと、重量のある車体による優れた直進安定性が大型バイクの真価です。
高速道路を長時間走行してもライダーの疲労が少なく、長距離ツーリングを主な目的とするのであれば最も適したクラスと言えます。
所有する満足感も高く、多種多様なモデルから自分好みの一台を選べる点も魅力です。
バイクの排気量ごとの維持費
バイクを所有するためには、車両本体の購入費用とは別に、税金、保険料、メンテナンス費用といった維持費が継続的にかかります。
最後に、軽自動車税や重量税、各種保険料など、排気量ごとに異なる維持費の内訳について具体的に説明していきましょう。
排気量別の軽自動車税年額
軽自動車税は、毎年4月1日時点のバイクの所有者に対して課される地方税です。
排気量によって、以下のように税額が異なります。
- 50cc以下、51cc以上90cc以下:2,000円
- 91cc以上125cc以下:2,400円
- 126cc以上250cc以下:3,600円
- 251cc以上:6,000円
毎年5月頃に自治体から送付される納付書を使い、自治体の窓口や金融機関、コンビニエンスストアなどで支払います。
排気量別の自動車重量税
自動車重量税は、車両の重さに応じて課される国税ですが、バイクの場合は排気量で区分されます。
126cc以上のバイクが対象となり、250cc以下の軽二輪は新車登録時に4,900円を一度支払うだけです。
251cc以上の小型二輪は、新車登録時と以降の車検ごとに、以下のような経過年数に応じた税額を支払わなければなりません。
- 新車登録時は3年分5,700円
- 登録後から12年目までは年額1,900円
- 13年後から17年後までは年額2,300円
- 18年以上は年額2,500円
排気量別の自賠責保険料
自賠責保険は、バイクを公道で運転するすべての人に加入が義務付けられている強制保険です。
保険料は3つの排気量区分(125cc以下、126cc〜250cc、251cc以上)と契約期間によって定められています。
料金は全国一律で、どこの保険会社であっても変わりません。
2025年度(2025年4月1日から)の保険料一例は以下のとおりで、契約期間が長いほど1年あたりの保険料は割安になります。
| 12か月 | 24か月 | 36か月 | |
| 125cc以下 | 6,910円 | 8,560円 | 10,170円 |
| 126〜250cc | 7,100円 | 8,920円 | 10,710円 |
| 251cc以上 | 7,010円 | 8,760円 | 10,490円 |
排気量別の任意保険料
自賠責保険だけでは補償しきれない、対物事故や自身の怪我などに備えるのが任意保険です。
保険料は保険会社で異なり、補償内容、ライダーの年齢や運転歴(等級)、バイクの排気量や車種など、さまざまな要因で決まります。
そのため、任意保険に加入する際は、複数の保険会社で見積もりを取る方法がおすすめです。
ファミリーバイク特約について
ファミリーバイク特約は、125cc以下のバイクを対象とした、自動車の任意保険に付帯できる特約です。
対象のバイクを複数台所有する場合、個別にバイク保険へ加入するよりも保険料を抑えられる可能性があります。
また、年齢に関係なく補償の対象になること、事故を起こしても原則として主契約である自動車保険の等級に影響しないことなども、ファミリーバイク特約のメリットです。
ガソリン代
ガソリン代は、バイクの燃費性能と年間の走行距離によって大きく変動する維持費の項目です。
一般的に、排気量が小さいバイクほど燃費がよい傾向にありますが、運転スタイルやガソリンの種類によってもガソリン代は変わります。
自身の利用シーンからおおよその月間走行距離を算出し、購入を検討しているバイクの燃費を基に計算してみましょう。
駐車場料金
自宅にバイクを置くスペースがない場合は、月極の駐車場や駐輪場を契約する必要があります。
排気量とは関係ありませんが、料金は地域によって差が大きく、都心部では高額になることも少なくありません。
自宅周辺の駐車場料金を調べておき、必要な維持費として考えておきましょう。
まとめ
バイクのcc(排気量)は、単にパワーの違いを表すだけでなく、交通ルールや税金、そしてバイクの楽しみ方そのものと関係する重要な要素です。
街乗りを手軽に楽しむなら125ccまで、高速道路を使って行動範囲を広げたいなら251cc以上など、自身の用途に照らし合わせることで最適なクラスを明確にできます。
本記事の内容を参考に、自身の「乗りたい」という気持ちを大切にして、最高のバイクライフをスタートさせてください。
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