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【ライダー必見】バイク車検でバイクミラーがNGになる理由と対策を徹底解説
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【ライダー必見】バイク車検でバイクミラーがNGになる理由と対策を徹底解説

バイク ミラー 車検

バイクの車検において書類や灯火類を確認するのはもちろんですが、意外と見落としてしまうのがミラーです。

車検に通らないミラーは意外と多く、準備していてもミラーに不備があり、車検に通らない可能性があります。

本記事では、バイク車検における車検に通らないミラーの特徴について徹底解説します。

車検対応ミラーの選び方やなど、車検合格のために知っておきたいポイントなども解説していきますので、車検が近づいている方や、車検対応ミラーの選び方に迷っている方は、本記事を参考にしてバイク車検をスムーズに合格しましょう。

バイクミラーの役割について

バイクミラーは、ライダーに後方の視界を確保する重要な役割を果たします。
バイクは車と比べて車体が小さく、後方を確認しにくいというのが欠点です。
ミラーは、こうした欠点を補い、後方の車両や歩行者などの状況を把握することができます。

また、後方視界を確保することで車線変更や追い越しなどの際に周囲の状況を把握し、安全な運転ができるでしょう。

ミラーで後方の車両を確認することで、追突されるリスクを減らすことができます。
バイクのミラーは安全運転のためにとても重要なので、正しい役割を理解し、適切な使い方を心がけましょう。

バイクミラーに関する車検の基礎知識

バイクのミラーは、法令で定められた保安基準を満たしている必要があります。

保安基準を満たしていないミラーは車検に通らないだけでなく、 整備不良 として 罰則 の対象となります。
以下は、車検に通らないバイクミラーの特徴です。

年式による保安基準の違い

バイクのミラーには、保安基準に基づいた形状や大きさなどの要件が定められています。
しかし、この保安基準は年式によって一部異なるため注意が必要です。

ここで基準となるのが「車両の製造が2006年12月31日」であるかどうかです。
この日を境として鏡面の大きさに関する基準が異なります。

製造年月日 規定(※1)
2006年12月31日以前(※2) 鏡面の規定なし
2006年12月31日以降 鏡面の規定あり

※1:規定の詳細は以下見出しにて解説
※2:2004年12月31日以前に型式認定を受けている車両も含む

バイクのミラーには形状やサイズ、位置に関する規定が存在します。
これらの基準に違反している場合は、車検に通ることはありません。

さらに、車検適応外のミラーを付けていると違反になるため、減点や反則金の支払いなどの罰金が課せられる場合がある点に注意しましょう。

バイクミラーの形状・サイズ・位置に関する基準

バイクミラーは、道路交通法施行規則で定められた保安基準を満たしている必要があります。
保安基準を満たしていないミラーは、車検に通らないだけでなく、 整備不良として罰則 の対象となります。
以下はバイクミラーの形状やサイズに関する基準についてまとめた表です。

保安基準:形状・サイズ 詳細
円形ミラー 直径94mm以上150mm以下
円形以外のミラー 鏡面サイズ:120mm×200mm(200mm×120mm)未満

プラスα:直径78mmの円が収まるサイズ

※鏡面面積が69平方センチメートル以上あること

また、取り付ける位置は以下のとおりです。

  • ハンドル中心から280mm以上外側に取り付け
  • 車体幅よりも250mm以上突出しない
  • バイクの高さより300mm以内に収まっている

上記形状・サイズ・位置を守っていない場合は車検に通らないため、車検前には確認するようにしましょう。

さらに、注意しておきたい点として「ミラーは必ず左右両方に取り付ける」ことです。
基本的に左右どちらかを外した場合、車検には通りません。

ただし、原付バイク(排気量50cc以下)の場合、左右のどちらか一方にミラーがあれば合格となります。
車検時だけでなく、日常の点検・メンテナンスの際にもこれらの基準を確認し、適切な状態を保つことが重要です。

視認性を確保するバイクミラーの角度

バイクにとって、後方視界を確保するバックミラーは、安全運転と法令遵守に欠かせない重要な保安部品です。
最高速度50km/hを超えるバイクでは、左右2つのミラーの装着が義務付けられています。

また、左右外側線上50mの交通状況を確認できるようにしておきましょう。

ミラーの見え方はライダーの体格や座高、乗車姿勢によって大きく異なります。
走る前に、ご自身のライディングポジションに合わせて調整することが重要です。

バイクに跨り、ライディングポジションをとった状態でミラーの調整を行います。
ミラーを調整する際は、以下の3点を意識しましょう。

見え方 ポイント
自分の肩や腕が少し見える位置 自分が後方を確認する際の目印
真後ろがしっかり見える位置 車両変更や車線変更などの際に、後続車の状況を把握できる位置
上下左右の角度 真後ろだけでなく、斜め後方もしっかり見えるように調整

これらの点を踏まえ、ミラーを上下左右に動かして、最適な位置を見つけましょう。

車検について詳しくはこちら
車検切れのバイクを売却する方法はこちら

車検はすべてのバイクに必要?

原付一種と原付二種(50cc以下)のバイクは車検が不要ですが、排気量250ccを超えるバイクには車検が義務付けられています。
車検はバイクの安全性を確保するための重要な制度であり、定期的に検査を受けることで安全な走行を維持することができます。

バイクの点検について詳しくはこちら

バイク車検の必要性について、また排気量250cc超のバイクにおける車検のタイミング、費用、必要な書類などについても以下で詳しく解説していきます。

排気量が250cc超のバイクは車検が必要

小型のバイクとされる原付き(50cc)や250cc以下のバイクは車検を受ける必要がありません。

一方で、排気量が250ccを超えるバイクは車検が必要です。
250cc超のバイクが車検対象となる理由は、以下の3つが挙げられます。

1. 高速走行性能

250cc超のバイクは、原付一種・原付二種に比べてエンジン出力が高く、高速走行が可能となります。

そのため、一般公道を安全に走行するために、より厳格な安全基準を満たす必要があります。
車検はこの安全基準を満たしていることを確認する役割を担っています。

2. 車体構造の複雑さ

250cc超のバイクは、原付一種・原付二種に比べて車体構造が複雑です。
そのため、経年劣化による不具合が発生しやすくなります。
車検はこのような不具合を早期発見・早期修理し、安全性を確保する役割を担っています。

3. 社会的な要請

250cc超のバイクは、原付一種・原付二種に比べて、交通事故を起こすリスクが高いというデータがあります。
そのため、社会的な要請として、車検制度を設けて安全対策を強化しています。

一方、250cc以下のバイクは、エンジン出力や車体構造が比較的シンプルで、高速走行も不可ですので、原付一種・原付二種は車検制度の対象外となっています。

バイク車検時にかかる法定費用

バイクの車検には以下の3つの法定費用がかかります。

法定費用名 詳細
自動車重量税※ 13年未満:5700円※1

13年~18年未満:4600円※2

18年超:5000円※2

自賠責保険料 初年度(36か月):10490円

継続(24か月):8760円

印紙代 自動車検査手数料の印紙代1200円

※1 新車登録ご3年で車検のため、年間1900円×3にて算出
※2 継続車検となるため2年おきに車検のため、年間2300円×2にて算出

車検時には上記費用とは別に、パーツの交換費用などが別途かかります。

バイク車検に必要な書類

バイク車検には、以下の書類が必要です。

  • 自動車検査証(車検証)
  • 軽自動車税納税証明書
  • 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証明書)
  • 継続検査申請書
  • 定期点検整備記録簿
  • 新しい自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証明書)

車検代行業者に依頼する場合は、上記に加えて委任状が必要となります。
車検前に、車検場または運輸支局に確認することをおすすめします。

なお、これらの書類は車検時に原本を提示する必要があります。
紛失した場合は、再発行手続きが必要です。

スムーズな車検のために、必要な書類は早めに準備しておきましょう。

まとめ

バイクの車検で意外と見落としてしまうのがミラーの保安基準です。
車検に通らないミラーは意外と多く、準備していてもミラーがNGで車検に通らない可能性があります。

車検前にミラーの保安基準を満たしているかも合わせて確認をして、車検を受けましょう。