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バイク専用のプロテクターって装備した方が良い?プロテクターの種類と選び方も徹底解説
バイクに乗る際、プロテクターの装着は非常に重要ですが、多くのライダーがプロテクターの重要性を十分に理解していないのが現状です。
バイク事故の発生率はデータからみても高い水準にあり、装着の有無によって怪我のリスクが大きく異なります。
本記事ではバイクプロテクターの重要性や、プロテクターの種類などを解説していきますので、プロテクターをまだお持ちでない方は、選ぶ際の参考としてください。
目次
バイク専用のプロテクターについて
バイクに乗る際、安全性を高めるためにプロテクターの着用が推奨されています。
プロテクターは、事故発生時に体を守る重要なアイテムです。
以下では、プロテクターの種類や選び方、そして着用することの重要性について詳しく解説していきます。
バイク専用のプロテクターについて
バイク専用のプロテクターは、ライダーの体を守るために設計された保護具です。
転倒や衝突の際に、体の重要な部位を衝撃から守ります。
プロテクターの種類は以下です。
・ヘルメット
・グローブ
・ブーツ
・バックプロテクター
・チェストプロテクター
プロテクターにはさまざまな種類があり、それぞれの部位に適したプロテクターを選ぶことが大切です。
また、プロテクターは適切なサイズと正しい装着方法で着用することで、最大限の効果を発揮します。
プロテクターの重要性
プロテクターを着用することは、バイク事故による怪我のリスクを大幅に軽減することが可能です。
警視庁が2023年に公開した「二輪車利用者に対するヘルメット及び胸部プロテクターの着用状況調査結果」によると、バイク乗車中に亡くなった方の損傷部位は以下の順となっています。
1.頭部(50.5%)
2.胸部(24.3%)
3.腹部(11.7%)
引用:二輪車利用者に対するヘルメット及び胸部プロテクターの着用状況調査結果
上記データを見ると、二輪車乗車中死者の損傷部位は頭部と胸部が全体の75%を占める結果となっています。
ヘルメットは着用が義務化されていますが、正しく着用しなければ、事故の際に脱落してしまい、重大な損傷を引き起こしかねません。
また、胸部プロテクターの着用率は低く、約3000名中着用していたのは9.2%となりました。
胸部の損傷で亡くなった方は約24.3%と、頭部に次いで高い数値となっています。
胸部プロテクターをつけるのが面倒だと感じる方には「プロテクター付きのライディングウェア」がおすすめです。
バイクの事故率
バイクは自動車に比べて事故に遭う危険性が高い乗り物です。
内閣府が公表している「 令和5年版交通安全白書」によると、2024年に交通事故で亡くなった方の14.5%がバイク事故となっています。
また死亡率や重症率も自動車や自転車と比較すると非常に高いです。
こうしたデータからも、バイクの運転には細心の注意が必要だということがわかります。
事故の危険性が高い中で、プロテクターを着用することは自分の身を守るための最低限の対策といえるでしょう。
プロテクターを着用し、安全運転を心がければ、バイクライフをより安心して楽しむことができます。
引用:令和5年版交通安全白書
バイク用プロテクターの種類
バイク用プロテクターには、大きく分けて3つのタイプがあります。
ジャケット一体型のアウタータイプとインナータイプ、そしてそれぞれの保護部位ごとのプロテクターです。
それぞれのタイプには特徴があり、ライダーの好みやニーズに合わせて選ぶことが大切になります。
ここでは、各タイプのプロテクターについて詳しく解説していきます。
アウタータイプ
アウタータイプは、プロテクターがジャケットに内蔵されているタイプです。
プロテクターとジャケットが一体化しているため、ジャケットを着るだけで必要な部位をまとめて保護することができます。
また、プロテクターとジャケットが一体化していることで、プロテクターのズレや脱落を防ぐことも可能です。
デザイン性も高く、ファッション性を重視するライダーに人気のプロテクターになります。
ただし、ジャケットの価格が少し高額になる傾向にあり、プロテクターの位置や大きさがジャケットによって決まってしまうため、自分の体型に合ったものを選びましょう。
インナータイプ
インナータイプは、プロテクターが内蔵された長袖、半袖、ノースリーブのシャツのようなアイテムです。
体への密着性が高いため、転倒時にプロテクターが大きくズレることがなく、安心感も高いタイプになります。
インナープロテクターの上に普段着やワークウェアを着ることができるため、ファッション性を損なわずにプロテクターを着用可能です。
上半身用や下半身用などがあり、自分のニーズに合わせて選ぶことができます。
ただし、インナータイプは直接肌に触れるため、素材の肌触りや通気性も確認したほうがよいでしょう。
また、アウタータイプと比べると、プロテクターの位置が限定されるため、体型に合ったサイズ選びが重要です。
単体型(保護部位ごとのプロテクター)
単体型のプロテクターは、保護したい身体の部位ごとに独立したプロテクターを着用するタイプです。
単体型のプロテクターには、ハードタイプとソフトタイプがあります。
ハードタイプは硬質のプラスチックやカーボンファイバーなどで作られており、高い衝撃吸収力が特徴です。
一方、ソフトタイプは柔軟性のある素材で作られており、軽量で動きやすい物が多くあります。
バイクプロテクターの選び方
バイクプロテクターを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。
以下では、バイクプロテクターの選び方について詳しく解説していきます。
死亡リスクの高い部位を優先する
バイク事故で死亡リスクが最も高いのは、頭部と胸部で、これらの部位を重点的に保護する必要があります。
特に頭部は、致命的な怪我に繋がる可能性が高いため、しっかりとしたヘルメットを着用することが不可欠です。
また、胸部や背中は事故の際強打する可能性があることから、チェストプロテクターやバックプロテクターを着用し、これらの部位を守ることが重要になります。
プロテクターを選ぶ際は、これらの死亡リスクの高い部位を優先的に保護できるものを選びましょう。
安全規格を満たしたプロテクター
プロテクターを選ぶ際は、安全規格を満たしているかどうかを確認することが重要です。
日本では、JIS規格が定められており、この規格を満たしたプロテクターは、一定の安全性が保証されるものです。
また、ヨーロッパではCE規格が広く採用されています。
プロテクターのレベルに応じてCE規格のレベル1またはレベル2が設定されており、レベル2のほうがより安全性能は高いです。
安全規格を満たしたプロテクターを選ぶことで、事故の際により高い保護性能を期待できます。
走行シーンに合わせる
プロテクターは、走行シーンに合わせて選ぶことも大切です。
街乗りやツーリングなど、比較的低速な走行が中心の場合は、軽量で動きやすいソフトタイプのプロテクターがおすすめです。
一方で、サーキット走行やオフロード走行など、高速走行や過酷な条件下での走行が中心の場合は、より高い保護性能を持つハードタイプのプロテクターが適しています。
走行スタイルに合ったプロテクターを選ぶことで、快適で安全なライディングを楽しむことが可能です。
素材から選ぶ
プロテクターの素材も、選ぶ際の重要なポイントです。
プロテクターには、プラスチックやカーボンファイバー、発泡ポリウレタンなど、様々な素材が使用されています。
それぞれの素材には特徴があり、プラスチックは軽量で柔軟性があるのが特徴です。
カーボンファイバーは高い強度と軽量性を兼ね備えていますが、価格が高額になる傾向があります。
発泡ポリウレタンは、衝撃吸収性に優れ、柔軟性も高いため、体にフィットしやすいのが特徴です。
好みや予算に合わせて、適切な素材のプロテクターを選びましょう。
まとめ
バイクのプロテクターはデータが示す通り、まだまだ着用率が低いのが課題です。
しかし、正しく着用していれば軽微な怪我で済む可能性が上がります。
プロテクターの着用を習慣づけ、安全で楽しいバイクライフを送りましょう。
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