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バイクのキックスタートとは?仕組み・やり方・コツを紹介
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バイクのキックスタートとは?仕組み・やり方・コツを紹介

バイク キックスタート

バイクのキックスタートは、セルボタンが普及する前から使われてきたエンジン始動の伝統的な方法です。

本記事では、電気を使わずにエンジンを動かす仕組みや具体的なやり方、覚えておきたいコツを分かりやすく解説します。

さらに、セル式との違いやメリット・デメリット、長持ちさせるためのメンテナンス方法も取り上げています。

これからキックスタートバイクに乗る人や興味のある人は、ぜひご覧ください。

バイクのキックスタートとは?その仕組みと歴史

キックスタートとは、バイクにおけるエンジン始動方式の一つです。

シンプルな構造で故障の心配が少なく、ひと昔前は主流の始動方式でした。

キックスタートの基本構造や仕組み、歴史や始動手順について紹介します。

キックスタートバイクの基本構造

キックスタートバイクとは、人力でエンジンを始動させるタイプのバイクのことです。

バッテリーの電力を使わずに、エンジンをかけるのが特徴です。

仕組みはシンプルで、キックペダルを勢いよく踏み下ろすことで、エンジン内部のクランクを回転させ燃焼を起こして始動させます。

車に例えると、手動クランクに近い働きをする仕組みです。

しかし、排気量が大きいモデルでは、キックが重くなることもあるため、始動補助機構として「デコンプ(デコンプレバー)」を備えたバイクもあります。

デコンプはシリンダーの圧縮を一時的に弱め、軽い力でもエンジンを回しやすくする装置です。

デコンプの使い方はバイクによって作動方法が異なるので、操作前に確認が必要です。

以上のように、キックスタートバイクとは、人の動きと機械の構造が直結した始動方式だといえます。

キックスタートの歴史

キックスタートは、1960年代までのバイクでは主流な方式でした。

当時はバッテリーやセルモーターが大きく重かったため、小型車では特に不向きだったのです。

しかし技術革新により、モーターとバッテリーの軽量化が進み、次第に電気で始動するセルスターターが一般化しました。

現在ではセル始動が主流となり、キック専用モデルは少数派です。

とはいえ完全に無くなった訳ではなく、非常用や趣味性の高さから、一部のモデルには今もキック機構が残っています。

セル式との違い

現代のバイクで一般的なのが「セル式始動」です。

セル式始動はバッテリーの電力でモーターを動かし、ボタン一つでエンジンをかけられる便利な仕組みです。

一方でキックスタートは、ライダーがペダルを踏み下ろしてエンジンを始動するため、電力に頼らず始動できる反面、体力を要する場面もあります。

セル式は手軽さに、キックスタートは緊急時の信頼性に強みがある方式といえるでしょう。

キックスタートでの始動手順

キックスタートの始動手順は以下の通りです。

  1. 平坦な場所にバイクを移動し、キーをOFFにして準備する
  2. キックペダルを引き出し、重くなるポイントを探る
  3. デコンプレバー付きの車両なら、圧縮を抜いてピストン位置を調整する
  4. キーをONにし、チョークや燃料コックを確認する
  5. 最後にペダルを勢いよく踏み下ろす

キックスタートのコツは、焦らず・力を抜かず・踏み抜くことです。

一度でかからないことが多いので、焦らず何度も試しましょう。

キックスタートバイクのメリット

続いては、キックスタートバイクが持つ、2つのメリットについて紹介します。

どちらのメリットも、シンプルな仕組みだからこそ生まれるのがポイントです。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

電気に頼らず始動できる安心感

キックスタート最大の強みは、電気を使わずエンジンを動かせることです。

セル式とは異なりバッテリーを介さず始動できるため、電力不足の心配がありません。

例えば、山奥でバッテリーが切れても、キックで再始動できることは大きな安心材料でしょう。

故障が少なく、非常時にも対応できる心強い仕組みです。

バイクとの一体感

バイクとの一体感があることも、キックスタートバイクのメリットです。

ボタン操作だけのセルスタートとは異なり、ペダルを踏む動作が必要なため、愛車を自分の力で起こす感覚が味わえます。

慣れるまでエンジンがかかりにくいこともありますが、それを乗り越えてコツをつかむとバイクの運転もさらに楽しめるでしょう。

キックスタートバイクのデメリット

キックスタートバイクにはメリットがある一方で、セル式に比べてライダーにかかる負担が大きいというデメリットもあります。

ここでは、主なデメリットを2つご紹介します。

コツをつかむまでに時間がかかる

キックスタートバイクのデメリットの一つは、始動するためのコツを習得するまでに時間がかかることです。

セルスタートと違って足でペダルを何度も踏む必要があり、力加減やタイミングが重要なためです。

慣れないうちはエンジンがかかりにくく、夏場の炎天下や冬の寒い日に何度も踏み込む作業は大変だと思うかもしれません。

この手間が、急いでいるときや体力が落ちているときには負担に感じられることも多いのです。

「ケッチン」に注意が必要

キックスタートバイクの難点として「ケッチン(キックバック)」と呼ばれる現象に注意が必要です。

ケッチンとは、キックペダルを踏み込んだ際に反発して跳ね返ることで、力加減が不十分なときに起こりやすい現象です。

勢いよく戻ってきたペダルがスネなどに当たると、激痛を伴うこともあります。

特に初心者は踏み込みのコツをつかむまで思わぬケガにつながる恐れがあるため、十分な注意が求められます。

定期メンテナンスポイント|キックスタートバイクを長持ちさせるために

キックスタートバイクを快適に長く使うためには、定期的なメンテナンスが大切です。

キックスタートは故障の少ない始動方式ですが、定期的なメンテナンスが故障の予防や性能維持につながります。

プラグの点検や潤滑スプレーの使用、そしてキャブレターの清掃を行い、愛車の寿命を延ばしましょう。

プラグの点検・交換

キックスタートバイクを長持ちさせるためには、プラグの点検・交換が大切です。

点火プラグはエンジン内で火花を飛ばし、燃焼を促す重要なパーツです。

しかし、走行距離が増えるとプラグが劣化し、火花がうまく飛ばずエンジンの始動性が低下します。

およそ3,000〜5,000kmごとの点検が推奨されているので、定期的に焼け色や濡れの有無を確認しましょう。

交換には専用工具を必要とする場合が多く、自分で行うのが難しい場合はバイクショップに依頼しましょう。

潤滑スプレーを使用

潤滑スプレーを使用することは、キックスタートバイクを長持ちさせるために重要です。

キックペダルやシャフト部分は金属製のため、錆びを放置すると動作が固くなり、始動が困難になるケースもあります。

錆が進行している場合は、バイク専用の潤滑スプレーを可動部に軽く吹きかけて様子を見ましょう。

ただし、内部ギアやシリンダー周辺への誤った噴射は、故障の原因になることもあるため注意が必要です。

不安な場合は無理をせずに、プロの整備士に依頼するのが安心です。

キャブレターの清掃

キックスタートバイクを長持ちさせるためには、定期的にキャブレターを清掃しましょう。

キャブレターとは、エンジンへ空気とガソリンを適切な比率で送り込む、大切な役割を担っている部品です。

内部に汚れやガソリンの劣化物が詰まると燃料がうまく送られず、始動に手間取ることがあります。

軽度な詰まりなら専用クリーナーで対処できますが、ひどい場合は分解清掃が必要になることもあります。

まとめ

本記事ではバイクのキックスタートについて、仕組みやメリット・デメリット、メンテナンス方法を紹介してきました。

キックスタートは電気を使わず信頼性が高いものの、コツが必要で体力も使います。

また、定期的なプラグ点検や潤滑、キャブレター清掃が長持ちのポイントのため、基本の始動手順とメンテナンスを実践しましょう。

正しいケアをすることで快適な走行を続けられ、安心してバイクライフを楽しめます。