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バイクにも希望ナンバーが付けられる!今後の展開とは?
国土交通省は、バイクに希望ナンバー制を導入する方針を明らかにしました。
自動車では、すでに取り入れられていますがバイクでも希望ナンバーが選べるようになります。
本記事では導入の背景や希望ナンバーについて、そして予想される人気ナンバーについて解説します。
ついに導入!バイクの希望ナンバー制度
国土交通省が明らかにしたバイクに希望ナンバー制を導入する方針について、そして4桁以下の数字が選べるようになるバイクの希望ナンバーについて解説します。
国土交通省がバイクに希望ナンバー制を導入する方針を明らかに
国土交通省は6月13日に、自動車と同様バイクにも希望ナンバープレート制を導入する方針を明らかにしました。
そして「二輪車のナンバープレートの様式の見直し及び希望ナンバー制導入に係るワーキンググループ」を設置し、6月27日に第一回のワーキンググループを開催しました。
ワーキンググループではプレート様式などとともに具体的な検討に入り、周知期間も含め開始は2~3年先となる見通しです。
希望ナンバーは普通自動車で1999年、軽自動車は2005年に導入済みですが、バイクのナンバープレートは四輪車に比べプレート幅が小さく表示内容に限りがあることから導入が見送られていました。
今回、一部地域で現行のナンバーでは組み合わせが一杯になる恐れがあることから文字側の種類など増やすことを検討するのと合わせて実現に向かうこととなりました。
参照:国土交通省
希望ナンバー制度とは?
希望ナンバー制度とはナンバープレートの4桁以下のアラビア数字の番号について、ユーザーが自由に選ぶことができる制度です。
現在は、登録自動車及び軽自動車で希望ナンバー制度が導入されていますが、今回のワーキンググループで導入が決定された場合、総排気量が125ccを超えるバイクについてもユーザーが自由に番号を選べることになります。
希望ナンバーの取得は、希望番号予約センターや全国自動車標板協議会のサイトから申し込むことになり、4ケタまでの番号(アラビア数字部分のみ)を指定できます。
現行の制度において4ケタの番号は、「・・・1」から「99-99」までの9,999通りの番号があり基本的に全ての番号が順番に払い出されています。
ナンバープレートの様式の見直しの検討も
現行のバイクのナンバープレートの組合せは、一部の地域で底を突くおそれがあるため、ナンバープレートの様式の見直しの検討が必要となっています。
また、ナンバープレートの様式の見直しに伴って、番号や平仮名等の組合せが大幅に増える見込みです。
現行のバイクのナンバープレートは、小板が用いられ、分類番号は「1」または「2」が用いられ、2003年8月27日に、車両の増加により「1」が払底する恐れが出たため、「2」を使えるということが制定され、2005年から一部の地域で発行されています。
その他、バイクの排気量、サイズ、構造等により道路運送車両法による種類と区分が定められ、その区分に基づいた色やサイズのナンバープレートが装着されています。
251cc以上のバイクでは、上段が左から地名、区別番号(平仮名などで表示)、下段が一連指定番号(最大4ケタ」といった表示で、緑の縁が付いた白地のプレートになります。
125ccを超え250cc以下のバイクの場合は、上段が左から分類番号(1または2の1ケタ)、地名、区別番号(平仮名などで表示)、下段が一連指定番号(最大4ケタ)といった表で白のプレートになります。
さらに、125cc以下の原付では、上段が地名(管轄する自治体名)、下段が区別番号(平仮名などで表示)、一連指定番号(最大4ケタ)で表記され、原付一種(50cc以下)は地色が白、原付二種は黄色(51cc〜90cc)かピンク(91cc〜125cc)のプレートになります。
希望ナンバー制で人気になりそうなナンバーは?
希望ナンバー制で人気になりそうな二輪車のナンバーを予想してみます。
クルマの場合をみても分かる通り、人気のナンバーには申し込みが集中します。
今から自分だけのナンバーを考えておくのも良いですね。
四輪車の場合の人気ナンバー
四輪車の人気ナンバーは地区ごとに1、7、8、88、333、555、777、888、1111、3333、5555、7777、8888が多く抽選となっています。
また、希望ナンバーは一般的に誕生日や記念日、語呂合わせ、縁起のいい数字、好きな数となるようです。
人気順ナンバーとその意味を紹介すると、2525(ニコニコ),1122(いい夫婦)、358(3は金運・発展、5は財運・帝王、8は最高の数字とされる風水の吉数であるため)、7・77・777(ラッキーセブン)、55(go-go)、1188(良いパパ)、そして8008は縁起がいい数字の8を結んでいるようにみえる縁結びのナンバーとして人気のようです。
バイク独自の人気ナンバーとは?
バイク独自の人気ナンバーとしては、819(バイク)や750や250といった排気量を示すものも予想されます。
また、往年のGPライダーのゼッケン番号というのも人気になる可能性があります。
例を挙げてみると、
7は1976年と1977年にスズキRG500で世界チャンピオンになった「バリー・シーン」が、当時チャンピオン獲得者が1を付ける頃の番号で、年配のライダーには喉から手が出るほど欲しがる番号ではないでしょうか。
46は1997年に125cc、1999年に250cc、2001~2005年、2008年、2009年と9度の世界チャンピオンに輝いて「ヴァレンティーノ・ロッシ」が愛した番号。
26は2003年に125ccクラス、2004、2005年に250ccクラスで世界チャンピオンとなったダニ・ペドロサの番号。
93は2010年に125cc、2012年にモト2、そして2013~2014年、2016~2019年にモトGP王者となった現役のホンダ最強ライダー「マルク・マルケス」の番号で1993年に生まれたことが由来だそうです。
これらは古くからのバイクファンが選びそうですね。
なぜバイクは希望ナンバーがなかったのか
バイクに希望ナンバーがなかったことを知らない方も多いのではないでしょうか。
これまで、4輪車にあってバイクに希望ナンバーがなかった理由を解説します。
バイクには希望ナンバーがなかった訳
バイクに希望ナンバー制度がない原因は、バイクとクルマのナンバープレートの違いがあります。
クルマのナンバープレートは、「地名」「分類番号(3ケタ)」「区別文字(ひらがななど)」「一連指定番号(最大4ケタ)」で構成され、希望ナンバー制度で変更可能なのは「一連指定番号」の部分になります。
バイクは、排気量によって異なり、「分類番号」がありません。
125cc以上250cc以下のバイクの場合は「分類番号」が追加されますが、数字は「1」に固定されています。
そしてバイクのナンバープレートは四輪車に比べプレート幅が小さく表示内容に限りがあることから導入が見送られていました。
今回、一部地域で現行のナンバーでは組み合わせが一杯になる恐れがあることから文字側の種類などを増やすことを検討することになり、四輪車同様に希望ナンバー制度も可能になると判断されたのです。
一方で、バイクはクルマと比較して数が少なく、希望ナンバー制を導入することによるシステムや施設に投入する費用と手間がかかるなど制度を維持できません。
そうなるとナンバープレートの交付手数料を上げなければならないということも、バイクに希望ナンバー制を導入する理由だとされています。
125cc以下のバイク(原付1種と2種)は対象外
二輪車ナンバープレートの様式見直し等の検討が開始されましたが、総排気量125cc以下の二輪車(原動機付自転車)のナンバープレートの表示については、各市町村で所管されているため本検討会での検討対象外となっています。
したがってナンバープレートの4桁以下のアラビア数字の番号の希望ナンバーについても総排気量125cc以下の二輪車(原動機付自転車)は対象外となります。
今後の展開
バイクの希望ナンバー制度が正式に決まったというわけではありません。
正しくは希望ナンバー制度に向けて動き出したばかりです。
その動きと今後の展開について解説します。
2~3年先の実現を目途に
「二輪車のナンバープレートの様式の見直し及び希望ナンバー制導入に係るワーキンググループ」の第1回ワーキンググループは6月27日に行われ、第二回は9月4日に行われました。
このようなワーキンググループで導入の是非や導入時期などについて決めていく見込みです。
またAJ(全国オートバイ協同組合連合会)ほか有識者へのヒアリングなども実施されるなど議論を進め2~3年先の実現を目途に実現する運びとなっています。
今回導入されれば、バイクの新たな波及効果が期待できるでしょう。
希望ナンバー制導入によるメリットは?
希望ナンバー制導入によるメリットとしては、自身の好みに合わせてオリジナルなナンバープレートを選択することで個性を反映させることができるようになるので、バイクへの愛着をより一層持てることです。
ユーザーからもバイクの排気量やバイク名の数字とおそろいにしたい、導入されたらうれしい、多少高くついても希望のナンバーにしたいという声があります。
また、希望ナンバーを選択しないとランダムでナンバーが決まるので、縁起がよくない番号など、自分が好ましいと思わない番号を避けられるのも希望ナンバーのメリットです。
日本では4や9が不幸を連想することから避ける風習があり、希望ナンバーではそれらの番号が避けられます。
一方で、特にこだわってないし、興味がない、覚えやすくしても、使用用途があまりないといった声もあり、バイクユーザー全てが求めているわけではないのも事実です。
ワーキンググループ第二回は9月4日 に開催
ワーキンググループ第二回は9月4日 に開催 され、ナンバープレートの新様式について
、システム改修(MOTAS、申込システム等)について、希望ナンバー申込フローについて、希望ナンバー頒布料金の試算方法についてといった議事内容となっていました。
その中で希望ナンバーについては、希望ナンバー申し込み時の入力情報も提示されています。
希望ナンバーを申し込むときには、下記の情報が入力されます。
・メールアドレス
・自動車種別
・車体番号(新車以外の場合は現在の車体番号)
・使用の本拠の位置
・車種分類
・用途
・使用者の氏名
・希望番号
また、人気ナンバーの抽選の仕組みとしては、毎週1回月曜日にコンピューターによる自動抽選が行われ当選すると自動的に当選者にメールが送られるようになっています。
このためにメールアドレスが必要です。
参照:国土交通省
まとめ
今回はバイクにも導入が検討される希望ナンバー実現に向けたワーキングが重ねられていることをご紹介しました
バイクの希望ナンバー制度は今のところ、125cc超のバイクに導入される予定で、制度が導入されれば晴れて自分好みのナンバーでバイクに乗れることになります。
しかし、希望するナンバーが人気の番号であると抽選となり、必ずしも希望どおりに取得できない点にも理解が必要です。
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