CHAMPION76

お知らせNEWS

バイクのベアリングとは?基礎知識から交換時期・費用の目安まで徹底解説!
バイク記事

バイクのベアリングとは?基礎知識から交換時期・費用の目安まで徹底解説!

バイク ベアリング

バイクのベアリングは、車輪やハンドルをスムーズに動かすために欠かせない部品です。

ですが、ベアリングがどんな部品なのか分からず、「いつ点検すればいいの?」「異音が出たらどうすればいい?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで記事では、ベアリングの基礎知識から交換時期、かかる費用の目安まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

自分でできる点検方法も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

バイクに使われるベアリングとは?

ベアリングは、バイクの安全な走行を支えている重要な部品です。

日本語では、「軸受(じくうけ)」とも呼ばれ、バイク以外にもさまざまな機械や部品に使われています。

ベアリングの役割

ベアリングの主な役割は、回転するパーツの摩擦を限りなく減らし、動きを滑らかにすることです。

内部のボールやローラーが回転することで、金属同士がこすれ合う摩擦を「転がり」に変え、軽快な動きとパーツの長寿命化を実現します。

バイクに使われているベアリングの種類

ベアリングは、使用される場所や求められる性能に応じて、さまざまな種類のものが存在します。

バイクに使われている代表的なベアリングの種類は、以下のとおりです。

ボールベアリング

ボールベアリングとは、内外の輪(レース)の間で複数の「ボール(鋼球)」が転がる構造のベアリングです。

広く使われているタイプのベアリングで、バイクでは主にホイールやクランクシャフトなどに採用されています。

構造が比較的シンプルで、摩擦が少なく、スムーズな回転を生み出すことに長けたベアリングです。

テーパーローラーベアリング

テーパーローラーベアリングは、転がる部分(転動体)がボールではなく、円錐台形(テーパー状)の「ローラー」になっているベアリングです。

回転方向の力(ラジアル荷重)だけでなく、軸方向にかかる力(アキシャル荷重)にも強い特性を持ちます。

バイクでは、ステアリングステムで使われていることの多いベアリングです。

ニードルローラーベアリング

ニードルローラーベアリングは、転動体に「ニードル(針状)」と呼ばれる細長いローラーを使用した構造で、「針状ころ軸受」とも呼ばれます。

ローラーが細いため、ベアリング自体の断面積を小さくできるのが利点です。

限られたスペースで、かつ大きな力に耐える必要がある部分に適しており、バイクではスイングアームのピボット部分や、一部の車種のエンジン内部などに採用されています。

メタルベアリング

メタルベアリングは、ボールやローラーといった転動体を持たない「滑り軸受」の一種です。

金属製のスリーブ(筒)が直接、あるいはオイルの膜を介して軸を滑らせるように支えます。

バイクにおいてはオイルによって潤滑され、油膜がクッションの役割を果たすことで、衝撃を吸収しつつ滑らかな回転を実現する仕組みです。

シール型と開放型

最初に紹介したボールベアリングは、構造の違いにより「シール型」と「開放型」の2種類に分類されます。

・シール型(シールドベアリング):側面が「シール」と呼ばれるフタで覆われており、内部に潤滑用のグリスが封入されている
開放型(オープンベアリング):側面がシールで覆われておらず、むき出しの状態になっているベアリング

・シール型はさらに、金属製の非接触型シールと、ゴム製の接触型シールに分かれます。

金属シールは回転抵抗が少なく、ゴムシールは防水・防塵性能に優れています。

バイクでベアリングが使われている主な部分

バイクでは、以下のような場所にベアリングが使われています。

・ホイール
・ステアリングステム
・スイングアームピボット
・エンジン内部(クランクシャフト、トランスミッションなど)

ベアリング不良のサインと自分でできる点検方法

ベアリングは、走行距離や経年によって劣化していく消耗品です。

ここでは、ベアリング不良のサインと自分でできる点検方法について解説していきます。

ベアリング不良時に出やすい症状

ベアリング部分で異常が発生したときに出やすいサインをまとめました。

以下のような症状に気づいたら、ベアリングの劣化を疑ってみましょう。

・ホイールの異音・ガタつき:「ゴー」「ゴロゴロ」といった異音や振動、明らかなガタつき
・直進安定性の低下:まっすぐ走っているはずなのに車体がふらつく
・ハンドルの引っかかり:ハンドルを切った際の「カックン」と引っかかるような感触、スムーズでない動き

放置した場合のリスク

ベアリングの不調を放置すると、摩耗が進行し、最終的にはベアリングが焼き付いたり砕け散ったりする恐れがあります。

走行中にホイールがロックした場合、転倒につながる大事故へもなりかねません。

安全のためにも、異常の放置は絶対に避けるべきと言えます。

自分でできる点検方法

専門的な工具がなくても、自分である程度の点検は可能です。

以下の方法で、定期的に愛車の状態をチェックする習慣をつけましょう。

ホイールベアリングの点検

1.メンテナンススタンドでタイヤを浮かせる
2.タイヤを空転させ、異音や抵抗がないかチェックする
3.タイヤの上部と下部、あるいは前側と後側を両手でつかみ、軸方向に揺さぶって「ガタガタ」と動くような感触がないかチェックする

ステムベアリングの点検

1.フロントタイヤを浮かせる
2.ハンドルを左右に切って、引っかかる感触がないかチェックする

ステムベアリングに異常がある場合は、直進状態の位置(センター)で引っかかりが出やすい傾向にあるので、注意して確認してみましょう。

ベアリングの交換時期と費用の目安

最後に、ベアリング交換のタイミングと費用の目安について解説していきます。

目安と言えるのは走行距離

ベアリングの交換時期として一般的に言われているのは、走行距離2万km〜3万kmです。

ですが、数値はあくまで目安であり、オフロード走行が多い、雨天での走行が多いなど、バイクの使用状況によって寿命は大きく変動します。

バイクの使用状況以外で注意しておきたいのは、高圧洗浄機の使用です。

ベアリング部分に直接高圧の水を噴射すると、シールの隙間から内部に侵入してしまう可能性があります。

内部のグリスが洗い流されて潤滑性能が低下し、サビが発生することで、ベアリングの寿命を急激に縮めてしまう恐れがあります。

交換はプロに依頼するのがおすすめ

ベアリングの点検は自分でもできますが、交換作業はプロのバイクショップに依頼するのがおすすめです。

ベアリングは、ホイールハブやフレームに「圧入」という方法で、きつくはめ込まれています。

取り外すためにはベアリングプーラーという専用工具が、新しいベアリングを挿入するためにはベアリング圧入工具やハンドプレスなどが必要です。

交換作業の難易度も高く、新しいベアリングや、相手側の部品(ホイールハブなど)を傷つけたり変形させたりするリスクが伴います。

ベアリングは安全に関わる部品のひとつでもあるため、確実な作業ができるプロに任せるほうがよいでしょう。

交換費用の目安

ベアリングの交換費用は、「部品代」と「工賃」の合計で決まります。

車種や依頼するショップによって変動しますが、一般的な目安は以下のとおりです。

ホイールベアリングの交換

ホイールベアリングの交換工賃は、タイヤ1本あたり5,000円〜16,000円程度が目安です。

これに、ベアリング本体の部品代が数千円加わります。

タイヤ交換と同時に行うと、工賃を抑えられるケースも見られるので、条件にあてはまる場合は検討してみましょう。

ステムベアリングの交換

ステムベアリングの交換は、フロントフォークやトップブリッジなど、フロント周りの部品をすべて分解する必要があるため、ホイールベアリングよりも工数が多くかかります。

そのため工賃も高額になる傾向があり、工賃のみの場合は20,000円〜30,000円程度が相場と言えるでしょう。

まとめ

バイクのベアリングは、ホイール、ステアリング、エンジンなど、あらゆる回転部分の動きを支える重要な部品のひとつです。

普段意識することは少ないかもしれませんが、不具合が起きた場合、重大な事故に繋がる恐れもあります。

本記事で紹介した点検方法を参考に、定期的に愛車の状態をチェックし、ベアリングの不具合を早期に察知しましょう。

少しでも違和感を覚えたら、決して放置することなく、速やかに信頼できるバイクショップに相談してください。