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ハーレーダビッドソンの単気筒「X440」について徹底解説! 
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ハーレーダビッドソンの単気筒「X440」について徹底解説! 

ハーレーダビッドソンがインドで発表したニューモデル「X440」は、世界的バイクブランドであるハーレーと、世界最大規模の二輪メーカーであるヒーロー・モトコープのコラボレーションによって誕生したモデルです。

440ccの空冷単気筒エンジンを搭載したニューモデル「X440」とは、いったいどんなモデルなのでしょうか。
単気筒ハーレーの魅力を、コラボする「ヒーロー・モトコープ」とともに紹介します。

空冷単気筒エンジン搭載の ハーレーダビッドソンX440登場

今回インドで発表されたX440の背景と、ヒーロー・モトコープについて解説します。

インド産ハーレー

インドには世界最古のオートバイブランドである「ロイヤルエンフィールド」などの二輪車産業が根づいており、インドで生産された部品を国産メーカーで使うなど、技術力にも定評があります。

ハーレーは、すでに中国でX350とX500という2つのモデルが発表されていて、特にインド産と聞いても驚く必要はないでしょう。
どちらも現地のバイクメーカーとの凝らばとなっています。

単気筒ネオクラシックモデル

X440は、かつてのスポーツスターを彷彿させるネオクラシックスタイリングで、440ccの空冷シングルエンジンが搭載されています。
車体構成はオーソドックスなスチールフレームとフロント倒立フォーク、リヤツインショックで、ホイールはスポークタイプが採用されています。

ヒーロー・モトコープとは?

ハーレーとタッグを組むヒーロー (Hero MotoCorp) は、ニューデリーに本社を置くオートバイメーカーです。
もともとはヒーローサイクルとインドホンダの合弁企業でしたが、2010年からホンダと分かれ、ヒーロー・モトコープとして独立しています

2018年3月末時点の総販売台数は2,019万台で、ヒーロー・モトコープのインド国内シェアは約37%となり、現在でもインド国内シェア30%となっています。

現在はハーレーとの連携を強化しており、インド国内の販売や整備にも携わっています。

ハーレーダビッドソンX440の特徴

インド製ハーレーダビッドソンX440の特徴はどういったところでしょうか。
各スペックの紹介とともに見ていきます。

新設計空冷エンジン

X440は新設計の空冷単気筒エンジンを採用します。
ロングストロークの排気量400ccエンジンで、最高出力は27PS/6000rpm、最大トルク3.87kgf-m/4000rpmとなっており、単気筒エンジンのライバル、ロイヤルエンフィールドのハンターをともに抑えるパワーを発揮しています。

快適さと信頼性を追求

装備では前後ABS、KYB製フロントフォーク、プリロード調整可能なツインリアショックを搭載しています。
またランプ類は、フルLEDでデイタイムランニングライト付きヘッドライトとなっています。
さらにメーターには3.5インチのフルカラー液晶が採用され、スマートフォン連携機能、USB電源も備えるハイレベルな装備となります。

そして、ハーレーらしいサウンドを単気筒でも実現していたり、燃料タンクが“クラシック・タートル・タンク”と呼ばれるハーレーらしさ満点の仕様だったりと、ハーレーの快適さと信頼性をも取り込んでいます。

グレードは3つ 価格40万円台から

グレードは、ベーシックなX440デニム、ツートーンカラーが特徴のX440ビビッド、スポーティなX440Sと3つが用意されています。

「X440デニム」はワイヤースポークホイールやサリーガードを採用し、カラー名はマスタードデニム。
「X440ビビッド」はアルミキャストホイールにツートーンカラーを展開します。
「X440 S」は最上位モデルで、ブラックアウトされたエンジン、ブレンボ系メーカーのロゴが入るフロントキャリパーなど差別化が図られ、マットブラックの1色になります。

インドでの本体価格は22万9,000ルピーですから、日本円に換算するとで約40万円というハーレーとしては格安なプライスとなります。

ハーレーダビッドソンX440 詳細スペック

(ハーレーダビッドソン・インドWEBサイトより)

サイズや重量など

X440インド仕様主要諸元については下記の通りです。

・全長:2168mm
・ホイールベース:1418mm
・シート高:805mm
・車重:190.5kg
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/90-18、R=140/70-17
・フロントフォーク : KYB USD 43mm デュアルカートリッジフォーク
・リアショック:ガス封入ツインショック、7段階プリロード調整可能

エンジンのスペック

X440インド仕様主要諸元については下記の通りです。

・エンジン:空冷4ストローク単気筒 440cc
・最高出力:27.3PS/6000rpm
・最大トルク:3.87kg-m/4000rpm
・燃料タンク容量:13.5L
・燃費:35km/リットル
・変速機:6段リターン
・アンチロック ブレーキ システム (ABS)

その他の仕様

・インフォテイメントシステム:Bluetooth接続による音楽コントロール
・ハンズフリー携帯電話:BLUETOOTH 経由標準
・USB:2A クイックチャージ 3.0 標準

単気筒エンジンの魅力・特徴

単気筒とはシリンダーが1つのエンジンで単純な構造になっています。
X440を含むこの単気筒エンジンの魅力とはなんなのでしょうか?

力強いトルク感と扱いやすさ

単気筒エンジンのバイクは力強いトルクと扱いやすさが最大の特徴です。
とくに低中回転時に大きなパワーを発揮するので、クラッチ操作になれていない人にもスタート時などで扱いやすいといわれています。

また扱いやすさでは、エンジンと車体がコンパクトで軽量なため、コーナリングも比較的簡単という特徴があります。

そして、単気筒ならではのエンジン音も大きな魅力の一つです。
また、単気筒独特の振動や鼓動も魅力です。

メンテナンスのしやすさ

単気筒エンジンは多気筒エンジンにくらべて構造が非常にシンプルなので、整備やメンテナンスが楽にできるというメリットがあります。

理由としては、エンジンは気筒数と同じ数の部品があり、消耗品も同様に多くなるからです。
そのため、部品が少ないため部品代や工賃も安く済み、知識があれば個人でのエンジンの取り外しや取り付けなども比較的簡単なのです。

丈夫で壊れにくいタフさ

インドを始め途上国で単気筒バイクが好まれる理由に、丈夫で壊れにくいタフさがあります。
単気筒エンジンはシンプルな構造のため壊れにくく、単気筒独特の振動で壊れるのを防ぐため部品が頑丈に作られる傾向というのもタフさの秘訣です。

ちなみに、ヒーロー製バイクはその過酷さで有名なダカルラリーで好成績を挙げています。

まとめ

世界的バイクブランドであるハーレーと、世界最大の量産二輪メーカーのヒーローのコラボで実現したハーレーX440。
日本未発売なので気になっているファンもいるのではないでしょうか。
ハーレー乗りだけじゃなく、単気筒バイク乗りのライダーにとっても魅力的なX440が、今後どんな展開をするのか気になりますね。