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ハーレーダビッドソンが値上がりしている?その理由と新車を少しでも安く買う方法を紹介
ハーレーダビッドソンは、圧倒的な存在感と独自のスタイルで、バイク愛好者の憧れの的です。
しかし、最近「ハーレーダビッドソンの中古車が値上げした」という噂を耳にして、不安に感じている人も多いでしょう。
本記事では、ハーレーダビッドソンの値上げの背景や理由を詳しく解説し、さらに少しでも費用を抑えて購入する方法を紹介していきます。
損をしないためにも、ぜひ最後まで読んでお得にハーレーを手に入れましょう。
目次
ハーレーダビッドソンの中古車が値上げしている?
「ハーレーダビッドソンの中古車が値上げしている」と、よく耳にしますが、その情報は本当でしょうか。
本当であれば「いつが買いどきなのか」「いつ売るとお得になるのか」など、迷う方も多いでしょう。
ここでは、値上がりしている理由と、いつまで続くのかを紹介します。
ハーレーダビッドソンの中古車が値上がりしている理由
ハーレーダビッドソンの中古車が値上がりしている理由には、以下の3つが挙げられます。
- 生産コストの増加
- 国際輸送費の高騰
- 円安
それぞれ詳しく解説します。
生産コストの増加
1つ目が、生産コストの増加です。
現在、世界的に原材料費が高騰しているとともに、パーツの価格も上がってきています。
中古バイクの場合でも、車体自体の値段は市場価値により左右されますが、修理や交換パーツは値上がりの対象です。
また、労働コストも原因の1つとされています。
世界的に賃上げが発生しており、労働者へ支払う金額が上がることで、ハーレーの中古車の価格も上がっているのが現状です。
国際輸送費の高騰
2つ目が、国際輸送費の高騰です。
現在、ウクライナとロシア、そして中東などが紛争状態のため、国際的な物流や輸送網に大きな影響を与えています。
地域情勢の不安定さによって燃料価格が高騰し、海上輸送や航空輸送にかかるコストが上昇しているからです。
そのため、ハーレーダビッドソンの輸入にかかる費用も増え、中古車価格に反映されているのです。
円安
最後の1つが、円安です。
現在、日本の通貨が円安傾向にあるため、日本円の価値が下がって輸入品の価格が上がっています。
2021年ごろは1ドル110円台でしたが、2024年になると140円以上を推移しているのが実情です。
1ドル110円から140円になると、輸入価格が30%増えていることを表します。
とくに、ハーレーダビッドソンはアメリカから輸入されるため、円安の影響を大きく受けています。
値上がりはいつまで続く?
ハーレーダビッドソンの中古車の値上がりは、いつまで続くのかわからないのが現状です。
先ほど挙げた値上がりしている理由は、どれも先が見えないものばかりだからです。
とくに国際輸送費や円安はコントロールが難しく、生産コストの増加に関しては、国際輸送費や円安も影響しています。
そのため、経済の変動や中古バイクの市場価値をチェックし、最新の情報を調べることが重要です。
実は値下がりしているモデルもある
実は、ハーレーダビッドソンの中古バイクの中には、値下がりしているモデルもあります。
たとえば、スポーツスターの一部は、2022年から2023年にかけて5万円程度値下がりしています。(KATIX調べ)
反面、一部のモデルは、やはり値上がり傾向にあるのも事実です。
輸送費や円安の影響はあるものの、ハーレーの市場価値も値上がりに影響していると考えられます。
ハーレーダビッドソンカテゴリー別価格推移
ここからは、ハーレーダビッドソンの価格推移を、カテゴリー別に紹介していきます。
なお、価格推移は2023年9月〜2024年8月までに、どの程度値上がりしたのかを表にして紹介していきます。
スポーツスター系
車種名 | 値上がりした額 | 平均相場 |
XL1200X フォーティエイト | 57万円 | 190万円 |
XL883N アイアン | 48万円 | 156万円 |
XL883L ロー | 27万円 | 93万円 |
XL883R | 30万円 | 110万円 |
XL1200L | 20万円 | 100万円 |
XLH883 | 24万円 | 110万円 |
XL1200C カスタム | 29万円 | 117万円 |
XL1200R | 29万円 | 112万円 |
XL1200CX ロードスター | 39万円 | 186万円 |
XL1200S スポーツ | 27万円 | 114万円 |
XL1200N アイアン | 46万円 | 133万円 |
XL1200NS アイアン | 79万円 | 222万円 |
XL1200V セブンティーツー | 79万円 | 222万円 |
XLH1200 | 41万円 | 159万円 |
XLCH1000 | 38万円 | 200万円 |
XLH883H ハガー | 50万円 | 125万円 |
XL1200T スーパーロー | 26万円 | 135万円 |
XR1200 | 38万円 | 113万円 |
XL1200XS フォーティエイト スペシャル | 87万円 | 237万円 |
XL883C | 32万円 | 95万円 |
参照:KATIX「スポーツスター系の価格推移」
値上がりの幅は、25万円〜80万円程度です。
スポーツスター系は、ほとんどのモデルが値上げ傾向にあり、平均値上がり額は42.3万円でした。
ソフテイル系
車種名 | 値上がりした額 | 平均相場 |
FLSTC ヘリテイジ クラシック | 24万円 | 161万円 |
FLSTF ファットボーイ | 19万円 | 160万円 |
FXSTC ソフテイル カスタム | 28万円 | 184万円 |
FXST ソフテイル スタンダード | – | 157万円 |
FLSTN ソフテイル デラックス | 29万円 | 160万円 |
FXSB ブレイクアウト | 82万円 | 293万円 |
FXSTS スプリンガー ソフテイル | 28万円 | 197万円 |
FLSTS ヘリテイジ スプリンガー | 28万円 | 238万円 |
FXSTD ソフテイル デュース | 34万円 | 162万円 |
FXBB ストリートボブ | 35万円 | 206万円 |
FXCWC ソフテイルロッカーC | 71万円 | 226万円 |
FLSTFB ファットボーイロー | 30万円 | 180万円 |
FLSTSB クロスボーンズ | 37万円 | 187万円 |
FXDR ソフテイルFXDR114 | 39万円 | 283万円 |
FLS ソフテイルスリム | 20万円 | 164万円 |
FXSTB ナイトトレイン | 37万円 | 192万円 |
FLSTSC スプリンガー クラシック | 35万円 | 201万円 |
FXFBS ファットボブ114 | – | 229万円 |
FLFBS ファットボーイ114 | 55万円 | 276万円 |
FXLRS ローライダーS | 59万円 | 292万円 |
FXBRS ブレイクアウト114 | 66万円 | 323万円 |
FLSB スポーツグライド | 34万円 | 228万円 |
参照:KATIX「ソフテイル系の価格推移」
値上がりの幅は、20万円〜82万円程度です。
ソフテイル系も、ほとんどのモデルが値上がり傾向にあり、平均値上がり額は39.5万円でした。
ダイナ系
車種名 | 値上がりした額 | 平均相場 |
ダイナ FXDL ローライダー | 25万円 | 152万円 |
ダイナ FXDB ストリートボブ | 32万円 | 164万円 |
ダイナ FXDWG ワイドグライド | 44万円 | 161万円 |
ダイナ FXD スーパーグライド | 24万円 | 123万円 |
ダイナ FXDC スーパーグライドカスタム | 38万円 | – |
ダイナ FLD スイッチバック | 15万円 | 131万円 |
ダイナ FXDF ファットボブ | 20万円 | 130万円 |
ダイナ FXDX スーパーグライドスポーツ | 34万円 | 174万円 |
ダイナ FXDLS ローライダーS | – | 280万円 |
ダイナ FXDBA ストリートボブリミテッド | 42万円 | 187万円 |
ダイナ FXDBB ストリートボブリミテッド | 40万円 | – |
参照:KATIX「ダイナ系の価格推移」
値上がりの幅は、15万円〜44万円程度です。
ハーレーダビッドソンのダイナ系は、値上がり切ったモデルが多く、少しずつ値下がり傾向にあります。
平均値上がり額は31万円とほかのモデルより低く、また価格もお買い得となっています。
Vロッド系
車種名 | 値上がりした額 | 平均相場 |
VRXCDX ナイトロッドスペシャル | 24万円 | 200万円 |
VRSCA | 20万円 | 123万円 |
VRSCF マッスル | 43万円 | 156万円 |
VRSCD ナイトロッド | – | 90万円 |
参照:KATIX「Vロッド系の価格推移」
値上がりの幅は、20万〜43万円程度です。
ハーレーダビッドソンのVロッド系は、値上がりが少ないモデルでした。
値上がりが大きいモデルもありましたが、平均値上がり額は29万円と低く、全体的に見ると値下がり傾向です。
ツーリング系
車種名 | 値上がりした額 | 平均相場 |
FLHTCU エレクトラグライド ウルトラクラシック | 25万円 | 217万円 |
FLHX ストリートグライド | 12万円 | 182万円 |
FLH エレクトラグライド リバイバル | 24万円 | 244万円 |
FLHXS ストリートグライド スペシャル | 12万円 | 278万円 |
FLHR ロードキング | 24万円 | 160万円 |
FLTRXS ロードグライド スペシャル | 18万円 | 293万円 |
FLHTK エレクトラグライド ウルトラ リミテッド | 13万円 | 283万円 |
FLHTC エレクトラグライド クラシック | 12万円 | 128万円 |
FLHRC ロードキング クラシック | 22万円 | 157万円 |
FLTR ロードグライド | 38万円 | 190万円 |
FLHRS ロードキング カスタム | 14万円 | 121万円 |
FLTRU ロードグライド ウルトラ | 45万円 | 187万円 |
FLHRXS ロードキング スペシャル | 13万円 | 260万円 |
FLHPE ロードキング ポリス | 44万円 | 144万円 |
参照:KATIX「ツーリング系の価格推移」
値上がりの幅は、12万〜45万円程度です。
ハーレーダビッドソンのツーリング系は、モデルによって大きく異なっていました。
平均値上がり額は、22.6万円と平均値上がり額では1番低いです。
CVO系
車種名 | 値上がりした額 | 平均相場 |
CVO FLHXSE ストリートグライド | 51万円 | 355万円 |
CVO FLHTCUSE エレクトラグライド ウルトラ | – | 225万円 |
CVO FLHTKSE リミテッド | – | 340万円 |
CVO FLTRXSE ロードグライド カスタム | – | 360万円 |
CVO FLTRUSE ロードグライド ウルトラ | 120万円 | 380万円 |
CVO FXSBSE ブレイクアウト | 92万円 | 359万円 |
CVO FLSTSE ソフテイルコンバーチブル | 30万円 | 192万円 |
CVO FLHRSE ロードキング | 62万円 | 262万円 |
CVO FLSTNSE ソフテイルデラックス | 19万円 | 204万円 |
参照:KATIX「CVO系の価格推移」
値上がりの幅は、19万〜120万円程度です。
ハーレーダビッドソンのCVO系は値上がり傾向が高く、平均値上がり額は62万円となっています。
今後価値上がりするハーレダビッドソンの特徴
今後値上がりするガーレーダビッドソンの特徴には、次の3つが挙げられます。
限定生産モデルや特別仕様車
1つ目が、限定生産モデルや特別仕様車です。
限定生産モデルや特別仕様車は、その年にしか生産されておらず、数に限りがあるからです。
また、現在にはない特別にカスタマイズされたバイクもあり、価格が値上げするケースも多くあります。
希少価値が高いため、値上がりすると予想できます。
特定の年式やエンジンタイプ
2つ目が、特定の年式やエンジンタイプのバイクです。
誕生当初にのみ採用されたエンジンやエンブレムなど、現在では見られない独自のデザインが施されているからです。
そのため、時間が経つほど希少性が高まり、コレクターや愛好家の間で価値が上がることも多くあります。
メンテナンスの状態
最後に、メンテナンスの状態です。
市場では、バイクがどれだけ良好な状態で保たれているかが、価値を左右します。
状態が良ければ中古市場での需要も高くなり、より高い価格で取引される傾向があります。
定期的なメンテナンスを怠らなければ、市場価値も保つことが可能です。
ハーレーダビッドソンを高く買い取ってもらう条件
一般的にハーレーは、高値で取引されるバイクです。
そのため、できれば高く買い取ってもらったほうが、次に乗るバイクを安く購入できると考える方も多いでしょう。
ここからは、ハーレーダビッドソンを高く買い取ってもらう条件を、紹介していきます。
走行距離が3万キロ以下のもの
一般的に、ハーレーが低走行と判断されるのは、3万キロ以下と言われています。
もし10万キロを超えるバイクなら、修理費よりも車体の方が安くなる可能性が高くなります。
よって、買取価格は期待しないほうが良いでしょう。
車体色はオレンジまたは黒
車体の色がオレンジもしくは黒の場合は、買取価格が高くなる可能性があります。
オレンジの車体は、ハーレーのブランドカラーがオレンジであり、人気のカラーでもあるからです。
また、黒の車体はどのような方でも合わせやすく、加えてオプション費用もかからないことから、売れやすい傾向にあります。
もし、車体色がオレンジや黒のハーレーを持っている場合は、ほかのカラーのバイクよりも高値で取引される可能性があります。
最新の年式に近いもの
当たり前ですが、バイクも最新の年式のものは、高値で取引されます。
とくにハーレーは、毎年のように新型を発表するため、年が経つごとに持っているバイクの市場価値は下がっていきます。
何らかの事情で売る必要がでたときは、なるべく早く手放すほうがお得になるでしょう。
まとめ
本記事では、ハーレーダビッドソンの中古車が値上がりしている理由と、価格の推移、高く買い取ってもらう方法を紹介しました。
価格変動の要因は多岐に渡りますが、適切なタイミングで売却したり、メンテナンスをしたりすることで、高価買取が期待できます。
ハーレーダビッドソンに限らず、バイクを長く楽しむためには、日頃の手入れや市場動向のチェックも重要です。
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