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ハーレーダビッドソンの旧車の種類や特徴を解説!人気ランキングも紹介
ハーレーダビッドソンの歴史は、アメリカンバイクの代名詞ともいえる魅力で溢れています。
特に旧車には、その時代ごとの個性的なデザインや革新的な技術が詰まっており、バイク愛好者を惹きつけます。
本記事では、ハーレーダビッドソンの旧車の種類とその特徴を詳しく解説していき、人気ランキングも合わせてご紹介していきます。
ハーレーの旧車に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
ハーレーダビッドソンの旧車の特徴
ハーレーダビッドソンは1903年に「ハーレーダビッドソン第1号」が誕生して以来、100年以上の歴史を刻み続けています。
その長い歴史の中で、いくつものヴィンテージハーレーと呼ばれる旧車を誕生させてきましたが、調べれば調べるほどに奥深い世界が広がっています。
旧車には、現代のモデルでは味わえない独特のデザインや構造があり、そのクラシカルなスタイルと手作りのような職人技が魅力です。
ここでは、旧車の魅力をご紹介していきます。
サスペンションが取り付けられていない
ハーレーダビッドソンの旧車には、現行モデルのようなサスペンションが取り付けられていません。
当時のバイクには、「リジッドフレーム」と呼ばれる、鉄フレームの柔軟性のみで衝撃を和らげるパーツが採用されていました。
こちらのパーツは衝撃を吸収できないので、走行中に段差や凹凸があると、体全体で衝撃を受けるほどでした。
しかし、その美しいフレームラインに魅了される愛好家も多数存在します。
アナログなバネ式のフォーク
ハーレーダビッドソンの旧車といえば、多くの人が思い浮かべるのが「スプリンガーフォーク」です。
これは1948年まで純正で使われていたフォークで、後ろの部分が動き、バネの力だけで衝撃を吸収する仕組みになっています。
そのデザインはとてもクラシックで見た目がカッコイイですが、大きな段差に乗るとしばらくフワフワとした動きが続くため、乗り心地の好みが分かれるといわれています。
1930年代のシートはホースハイドを使用していた
1930年代になると、車が普及し始め、同時に馬の需要は徐々に減少していきました。
そんな時代背景の中で、バイクのシートにはホースハイド(馬の革)がよく使われていました。
ホースハイド製のシートは特に珍しいものではなく、丈夫で長持ちするために多くのライダーに愛用されていたのです。
また、一部のシートには馬の毛が詰め物として使用されていたこともあります。
レザー好きには、こうした歴史的な素材や技術が非常に魅力的に見えています。
エンブレムは1940年代から取り付けられる
実は、ハーレーダビッドソンを象徴するエンブレムは、1940年代から取り付けられています。
それ以前は、デカールと呼ばれるシール状の装飾が採用されていました。
デカールは主に、バイクのタンクやフェンダーにデザインを加えるために使用されており、エンブレムが登場するまでの間、ハーレーダビッドソンの象徴となる重要な役割を果たしていました。
年式はエンジンを見ればわかる
ハーレーダビッドソンの旧車エンジンには、そのバイクが作られた年が記載されています。
旧車好きの人たちは、この情報を見れば、バイクの年式やモデルがすぐにわかることを知っています。
具体的には、8桁ほどの数字とアルファベットが合わさったものが記載されており、どの年に製造されたかや、どのモデルに属するかを正確に知ることが可能です。
ハーレーダビッドソンの旧車の種類
100年以上の歴史があるハーレーダビッドソンは、旧車の種類も豊富にあります。
では、どのような旧車があるのでしょうか。
詳しく紹介していきます。
旧車名はエンジンの形状によって異なる
ハーレーダビッドソンの旧車は、いくつかの種類に分けられていますが、その旧車名はエンジンの形状によって決められています。
旧車の中でも有名な7種をご紹介していきます。
ナックルヘッド
1936年に誕生し、1947年まで生産と販売がされていたのが、「ナックルヘッド」です。
ハーレーダビッドソンの旧車の中でも特に歴史が古いバイクです。
エンジンのヘッド(上部)がナックル(げんこつ)のような形状をしていることから、その名が呼ばれるようになりました。
現在もこのナックルヘッドをベースに制作されているといわれており、ハーレーダビッドソンの始まりと呼べるエンジンです。
ナックルヘッドは、現在でも入手は困難とされており、また、当時使用されていたパーツも手に入らないことから、オリジナルということはほとんどありません。
ナックルヘッドの種類は以下の4つです。
・EL
・E
・FL
・F
パンヘッド
1948年から1965年まで、製造、販売されていたのが、「パンヘッド」です。
エンジンの上部がフライパンを意味する「pan」に似ていることから、この名が呼ばれるようになりました。
また、48年に誕生したことから「ヨンパチ」とも呼ばれています。
ハーレーダビッドソンの旧車の中でも1年間しか発売されていなかったモデルのため、その価値は非常に高いものとなっており、市場で目にすることはほとんどありません。
パンヘッドの種類は以下の4つです。
・ヨンパチ
・ハイドラグライド
・デュオグライド
・エレクトラグライド
ショベルヘッド
パンヘッドの後続モデルとなったのが、「ショベルヘッド」です。
その名の通り、エンジン上部がスコップのような形をしていることから、名付けられた名前です。
およそ1966年から1984年の18年間、製造、販売されてきました。
ハーレーダビッドソンの旧車の中でも、特に販売期間が長いモデルで、年式によって電装系や吸気システム、排気量などが大きく異なるところが特徴です。
そんな年式の違いにこだわりを持つ愛好家も多いといわれています。
ショベルヘッドの種類は以下の3つです。
・FL
・FX
・CLE など
ショベルヘッドスポーツスター
1957年から1985年まで、製造、販売されていたのが、「ショベルヘッドスポーツスター」です。
第二次世界大戦中の兵士が、アメリカにはなかった小柄かつスポーツ性の高いバイクをヨーロッパから持ち帰り、それを見たハーレー社がインスピレーションを受け製造されたといわれています。
スポーツスターは、それまでにないコンパクトなデザインと力強いエンジンで、若者たちから高い支持を得たとされています。
ショベルヘッドスポーツスターの種類は以下の2つです。
・XL
・XLH
エボリューション
ショベルヘッドモデルのエンジンを、より頑丈に軽量化させて生まれたのが、「エボリューション」です。
「進化」や「発展」を意味するその名の通り、当時「壊れやすい」と言われていたハーレーのイメージを変えてくれたのが、このエンジンだといわれています。
壊れにくいというイメージを確立しつつも、レトロなエンジン音を再現してくれる魅力があり、愛好家の中でもそんな魅力に取り憑かれている方も多いです。
エボリューションの種類は以下の3つです。
・XLH1100
・XL1200N
・XL883N など
ツインカム88/96
大量の荷物を積んで長距離を走るアメリカのライダーたちにとって、当時のエンジンではパワー不足と感じることが多かったため、そのニーズに応えて生まれたのが「ツインカム88/96」です。
更にツインカム88では排気量が1450ccだったものが、ツインカム96で1584ccまで向上し、さらにパワーのあるエンジンへと進化しました。
さらに、冷却性能や排ガス対策にも注力しており、まさに現代を象徴するようなモデルとなっています。
ハーレーダビッドソンの旧車を手に入れる方法
ハーレーダビッドソンの旧車は、ヴィンテージものなので、これ以上製造されない希少価値の高いものです。
また、欲しい旧車ハーレーを見つけてもすぐに売れてしまうことがほとんどです。
そこで、ここではハーレーダビッドソンの旧車を手に入れる方法を詳しく紹介していきます。
ハーレーダビッドソンの中古専門店
1つ目がハーレーダビッドソンを専門に販売する中古車業者です。
ハーレーダビッドソンの中古専門店は、ヴィンテージのバイクを専門に扱っており、豊富な業者と繋がっている可能性が高いです。
そのため、希望の車種を伝えておけば、見つかることも多いでしょう。
また、ハーレーダビッドソンの旧車は、故障やメンテナンスに気付けなければなりませんが、中古専門店であれば、保証を付けてもらえることもあります。
しかし、希望するバイクが見つからない場合は、納車が長くなってしまうことが多く、さらに見つかっても価格が高額な場合がほとんどです。
オークション・フリマ
オークションやフリマサイトは、特にお得に手に入るところが大きなメリットです。
ハーレーダビッドソンを専門に扱う中古車店の中には、より多くの方に見てもらいたいという理由からオークションやフリマサイトを利用する方も少なからずいます。
そのため、希望の車種が見つかる可能性も高くなるでしょう。
しかし、バイクの状態が悪かったり、保証がなかったりと、購入できてもその後の費用が高く付く可能性も高いです。
また、個人売買となるので、騙される可能性があることも覚えておきましょう。
ハーレーダビッドソンの旧車人気ランキング
ここからは、ハーレーダビットソンの旧車人気ランキングをご紹介していきます。
【第1位】FLH1200
FLH1200は、1955年に登場したリジッドフレームにパンヘッドエンジンを搭載したモデルで、ハーレーダビッドソンの歴史において非常に重要な存在といわれています。
1966年には新設計のショベルヘッドエンジンを搭載し、高出力と耐久性を両立させた名車として知られています。
また、セルスターターの導入により利便性も向上し、当時の販売台数に大きく貢献しました。
近年では、ハーレーのアイコンコレクションで復刻され、再び注目を浴びています。
【第2位】FLH
FLHは、1200ccのエンジンを搭載したハーレーダビッドソンの象徴的なモデルです。
Hはハイコンプレッションを意味し、より高い圧縮比によるパワーアップが特徴です。
初期のナックルヘッドエンジンは放熱効率の問題がありましたが、1948年に登場したパンヘッドエンジンで大きく改善されました。
その後、1966年にはショベルヘッドエンジンが搭載され、より高い性能と信頼性を実現。
FLHは1985年に生産終了しましたが、その影響は現代のハーレーにも強く残っています。
【第3位】FXS
FXSは、1977年から1984年まで発売されていた、FX Super Glideの形状を受け継いだモデルです。
カスタムバイク市場で大きな支持を集めたモデルとして人気があります。
エンジンにはブラックペイントが施され、ガンメタリックグレーのタンクと2イン1のマフラーが特徴的です。
低く設計されたシートと、ハンドルバーによるスタイリッシュな外観も人気の1つ。
特に1977年の発売初年度には3,742台、翌年には約2.5倍の9,787台が出荷され、ハーレーダビッドソンの復活に大きく貢献したモデルです。
【第4位】FL
FLは、1941年に登場したハーレーのクラシックモデルで、1200ccのOHVエンジンを搭載したモデルです。
特に1948年のモデルは、日本のファンから「ヨンパチ」と呼ばれ、スプリングフォークを採用した最後のハーレーとして知られています。
ヴィンテージバイク愛好家にとって、FLはハーレーの象徴的存在であり、その人気は今も根強く残っています。
【第5位】FLSTF
FLSTFは、通称「ファットボーイ」と呼ばれ、その名の通り、太めのデザインと重厚感が特徴のハーレーダビッドソンのソフテイルモデルです。
1990年の登場以来、エンジンは「エボリューション」から「ツインカム96B」へと進化しましたが、クラシックなスタイルは保たれています。
特に2007年以降のモデルでは、17インチのディッシュホイールと太いタイヤを採用し、他のFLシリーズとは一線を画す存在感を放っています。
力強いトルクと快適な走行性能が魅力です。
まとめ
本記事では、ハーレーダビッドソンの旧車の種類や特徴を解説し、人気ランキングも紹介しました。
ハーレーダビッドソンは、100年以上の歴史を刻み続ける魅力的なバイクメーカーです。
特に旧車は、現代モデルにはない独自のデザインや機構を楽しむことができ、バイク愛好家にとって格別な魅力を与え続けてくれています。
これから旧車の購入を考えている方や、ハーレーの歴史に興味がある方には、ぜひ参考にしていただき、あなた自身のハーレーライフを楽しんでください。
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