- ハーレーダビッドソン排気量最小の現行モデルX350の魅力に迫る
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ハーレーダビッドソン排気量最小の現行モデルX350の魅力に迫る
ハーレーダビッドソンと聞くと、大排気量のバイクを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、時代とともにライダーのニーズは多様化しており、都市部での利便性や初心者ライダーの増加により、小型バイクの需要が高まっています。
そこでハーレーダビッドソンはブランドの強みを活かしつつ、より幅広い層のライダーに訴求するため、排気量最小モデル「X350」を開発しました。
では、排気量最小モデルの「X350」はどのような性能があるのでしょうか。
本記事では、ハーレーダビッドソンの排気量最小の現行モデル「X350」について解説していきます。
ハーレーダビッドソンのご購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
ハーレーダビッドソンの排気量が小さいモデルはなかったのか?
ハーレーダビッドソンといえば、大排気量のアメリカンバイクをイメージする方が多いでしょう。
実際、同社のラインナップを見ると、ほとんどの現行モデルが975cc以上の大型バイクです。
X350が登場するまで、現行モデルの中で最も排気量が小さいバイクはナイトスターの975ccでした。
ところが、2023年に登場したX350はその常識を覆す一台となりました。
これまでハーレーダビッドソンの最小排気量の現行モデルはナイトスター975ccとなっており、普通自動二輪MT免許だけでは、新車のハーレーダビッドソンに乗ることはできなかったのです。
しかし、普通二輪免許で乗れる最小排気量の現行モデルX350の登場で、より多くのライダーがハーレーダビッドソンの世界を体験できるようになりました。
コンパクトな車体に、353ccの水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載し、扱いやすさと走りの楽しさを両立しています。
まさに、ハーレーダビッドソンの新たな魅力を体現したモデルといえるでしょう。
X350の特徴
X350は、ハーレーダビッドソンが新たに開発した小型モデルです。
従来の大排気量のアメリカンバイクとは異なるデザインと性能を備えており、より幅広いライダーに向けた一台となっています。
ここでは、X350の特徴を詳しく解説していきます。
高回転型ツイン搭載のトラッカー
X350のエンジンは353ccの水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジンで、高回転型のスポーツモデルとして設計されました。
最高出力は36ps/8500rpmと高く設定されており、エンジンを回すたびにパワーを発揮します。
このエンジン特性によりコーナーの立ち上がりや加速時に、軽快な走りを楽しめます。
また、中速域でのトルクフルな特性により街乗りにも適しており、さまざまなシチュエーションで力強い走行が可能です。
車体はネイキッドタイプ
X350の車体は、ハーレーダビッドソンの代名詞ともいえるクルーザーではなく、ネイキッドタイプを採用しています。
そのデザインは、かつてのフラットトラックレースで活躍した名車「XR750」を彷彿とさせるでしょう。
レーサーを起源とするトラッカースタイルを採用することで、小排気量ながらもハーレーダビッドソンの血統を受け継ぐスタイリングを実現しています。
車体サイズは、全長2,110mm、全高1,110mm、重量は195kgです。
これらのデザインにより、ブレーキングやコーナリング時にバイクをしっかりとグリップすることが可能となり、安定感のある操縦性を得られるのです。
X350のネイキッドスタイルは、単なる外見上の特徴にとどまらず、ライダーとマシンが一体となって走りを楽しむための工夫が随所に盛り込まれています。
伝統と革新が融合したデザインは、ハーレーダビッドソンの新たな魅力を体現しているといえるでしょう。
都市部でも快適な乗り味
X350は、都市部での使い勝手を重視して設計されており、シート高も777mmと低く抑えられているので、足つき性能に優れています。
また、車重は約195kgと軽量で、低速域での取り回しもスムーズに行うことができ、クラッチ操作やギアチェンジもライトタッチで行えるためストレスフリーで運転を楽しめるでしょう。
さらに、燃料タンク容量は13Lと十分な量を確保しており、街乗りでの頻繁な給油を必要とせず、利便性も高くなっています。
伝統的なスタイルを継承
X350のデザインは、ハーレーダビッドソンの伝統的なスタイルを継承しつつ、現代的なテイストを取り入れています。
特に特徴的なのは、ブラックアウトされたエンジンや足まわりのパーツ類です。
ラウンド形状のヘッドライトや、タンクに施されたハーレーダビッドソンのロゴ、シンプルなリアフェンダーなど、随所にブランドのアイデンティティが反映されています。
このような現代的なテイストを取り入れたことで、車体全体に精悍さが漂うようになりました。
ハーレーダビッドソンの古き良きイメージを大切にしながら、新しい時代に合わせたデザインに仕上げられています。
X350がハーレーダビッドソン入門に最適な3つの理由
X350では、信頼性の高い駆動系パーツを採用することで、ライダーがバイクの操作に集中できる環境を整えています。
これは、初心者ライダーにとって特に重要な要素といえるでしょう。
では、なぜX350がハーレーダビッドソン入門に最適なのでしょうか。
ここでは、その3つの理由について解説していきます。
扱いやすいハンドリング
X350は、コンパクトな車体設計と低重心化により、優れた操縦性を実現しています。
シート高は777mmと低く抑えられ、足つき性も良好で身長が低めのライダーでも安心して扱えるでしょう。
また、しなやかでよく動く足まわりは、乗り心地の良さとスタビリティを両立し、路面の凹凸をスムーズに走行可能です。
さらに、X350のハンドリング特性は、街中だけでなくツーリングでも存分に活きており、荒れた路面や登坂、下り坂などさまざまな条件下で、ナチュラルな走りを実現しています。
足まわりのまとまりの良さは、長距離の走行でも快適さを保ってくれるでしょう。
X350は、こうした扱いやすいハンドリング性能により、初めてのハーレーダビッドソンとして最適な一台といえます。
街中でもツーリングでも、ライダーの意のままに操ることができ、バイクの楽しさを存分に味わえるでしょう。
実用的な2気筒エンジン
X350に搭載される353ccの水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジンは、ハーレーダビッドソン入門車として理想的な特性を持つエンジンです。
並列2気筒レイアウトは、エンジンをコンパクトにするだけでなく、車体全体の重量バランスが最適化され、取り回しの良さに繋がるなど多くのメリットがあります。
また、2気筒エンジンは低中速域でトルクフルな特性を発揮し、街乗りで頻繁に使う回転域で力強い加速を実現しました。
一方で高回転域までスムーズに吹け上がるため、振動が少なくスムーズな回転フィールを得られるのも、2気筒エンジンの特徴です。
これにより、長時間の走行でも疲労が蓄積しにくく、快適なライディングが可能となります。
メンテナンス費用を抑えられる
2気筒エンジンを、4気筒エンジンやほかのエンジンと比較すると、シンプルな構造をしているため、点検や整備がしやすくなっています。
たとえば、エンジンオイルや各種フィルターの交換は、4気筒エンジンよりもアクセスしやすい位置にあるため、作業時間の短縮が可能です。
また、プラグの交換やバルブクリアランスの調整なども、シリンダー数が少ない分、作業工数を減らせるでしょう。
こうしたメンテナンス性の高さと費用対効果の良さは、バイクを長く乗り続けるうえで重要なポイントです。
まとめ
ハーレーダビッドソンの新時代を切り開く、排気量最小の現行モデル「X350」は、伝統のスタイルを継承しつつ、コンパクトな車体と水冷2気筒エンジンを搭載することで、扱いやすさと走りの楽しさを両立したモデルです。
都市部での取り回しに優れ、免許取り立てのライダーでも安心して乗りこなせるX350は、まさにハーレーダビッドソン入門に最適な一台だといえます。
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