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バイク用リフレクター(反射板)完全ガイド!法規制・車検の要件も紹介
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バイク用リフレクター(反射板)完全ガイド!法規制・車検の要件も紹介

バイク リフレクター

「バイクのリフレクターって本当に必要?」「違反となるケースを知りたい」と思っていませんか。

特にカスタムを楽しみたいユーザーにとって、保安基準の理解は必須とも言えるでしょう。

そこで本記事では、バイクのリフレクターの法的規制や求められる装着要件を解説していきます。

2023年9月から義務化されたサイドリフレクターについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

バイクのリフレクターに関する基礎知識

まずは、バイクのリフレクターに関する基礎知識から解説していきます。

リフレクターとは?

バイクのリフレクター(反射板)とは、ほかの車両に自車の存在を知らせるためのパーツです。

照射されたヘッドライトの光をリフレクターで反射させることにより、相手からの視認性を向上させます。

なお、車体の後部に設置する「後部反射器」と、車体の側面に設置する「側方反射器(サイドリフレクター)」の2種類があります。

リフレクターに関する法規制

バイクのリフレクターは、取り付け位置や色などが法律で決められており、基準に適合しない場合は整備不良に該当するほか、車検に落ちます。

リフレクターに関する法規制は、後ほど詳しく紹介しています。

反射板の取り外しは原則不可

バイクで一般公道を走行する場合、リフレクターは必須のパーツです。

リフレクターの設置は法律で義務付けられており、取り外すことは原則として認められていません。

251cc以上のバイクに求められる車検でも、リフレクターに関する検査項目が存在します。

リフレクターはバイクの安全性にも影響するため、確実に装着しておきましょう。

250cc以下は違反の対象

250cc以下のバイクに車検はありませんが、リフレクターが装着されていない状態だと、整備不良(尾灯等)で違反の対象とみなされます。

取り締まりの対象となった場合は、以下のとおり違反点数と反則金が科せられるので注意が必要です。

  • 違反点数1点
  • 反則金(二輪車)6,000円
  • 反則金(原付車)5,000円

251cc以上は車検に落ちるケースもあり

251cc以上のバイクは、車検の際にリフレクターをチェックされます。

以下のような状態では車検に通らない可能性があるため、注意しましょう。

①リフレクターが装着されていない

リフレクターの設置は法律で義務付けられています。

よって、リフレクターが装着されていない車両は車検に通りません。

特に、カスタムや修理の際にリフレクターを取り外してしまうケースがあるため、装着の有無を必ず確認しましょう。

②破損・汚れがひどい

ひび割れや汚れがひどく、十分な反射性能が確保できていない場合は注意が必要です。

リフレクターの保安基準には性能に関する記載もあり、定められた要件を満たしていないバイクは車検に落ちる可能性があります。

③しっかりと固定されていない

リフレクターがしっかりと固定されていない場合、振動などで落下する恐れがあり、検査員から指摘されるケースがあります。

判定に困るグレーゾーンは不合格とする厳しい検査員も見られるため、接着式の簡易なリフレクターは注意すべきでしょう。

サイドリフレクターの義務化が適用されない車種もある

2020年の法律改正により、「後部反射器」に加えて「側方反射器」が義務化されました。

対象は2023年9月以降に型式認定を受けた車両で、2023年8月31日以前に型式認定を受けた車両は除外されます。

サイドリフレクターの義務化が適用されない車両であれば、反射器を取り外すカスタムを実行しても違反にはなりません。

ただし後部反射器はすべての車両に必要なこと、安全性の面からはサイドリフレクターも装備するのが望ましいこと、この2点は認識しておくべきでしょう。

法律で規定されているバイクのリフレクターの要件

バイクのリフレクターには、法律で定められた要件があります。

要件を満たしていない状態だと違反になる恐れがあるため、以下の内容を参考に正しく設置しましょう。

リフレクター(後部反射器)

リフレクター(後部反射器)の要件は以下のとおりです。

設置位置

リフレクターの設置位置に関する要件は、下記のとおりです。

  • リフレクターの中心が地上から1.5m以下
  • リフレクター下部の縁部分が地上から0.25m以上
  • リフレクターの中心点がバイクの中心面上
  • 後部から見渡せる位置

後部からしっかりと視認できる位置に取り付けましょう。

形状・色

形状・色に関する要件は下記のとおりです。

  • 文字・三角形以外の形状
  • O、I、U、8といった単純な形状は認められる
  • 色は赤のみ
  • 大きさは10㎠以上

これらの基準を満たしていない場合、車検に通らない可能性があるため注意が必要です。

性能

夜間に150m離れた位置からライトを照射して、照射位置から反射光を認識できることが要件です。

リフレクターの大きさが10㎠以上あれば、この基準に適合するとみなされます。

反射面が破損していないか、著しく汚れていないかも確認しておきましょう。

サイドリフレクター(側方反射器)

サイドリフレクター(側方反射器)は車両の前方または後方に、左右一対で装備する必要があります。

設置や形状に関する要件は以下のとおりです。

設置位置

サイドリフレクターの設置位置には、下記の制限が設けられています。

  • リフレクターの前縁と車両の前端までの距離が全長の3分の1以内
  • リフレクターの後縁と車両の後端までの距離が全長の3分の1以内
  • リフレクター下部の縁部分が地上から0.3m以上
  • リフレクター上部の縁部分が地上から0.9m以下

形状・色

サイドリフレクタ―の形状・色に関する要件は下記のとおりです。

  • 三角形以外の形状
  • 前方に設置する場合の色は橙のみ
  • 後方に設置する場合の色は橙または赤のみ
  • 大きさは10㎠以上

性能

後部反射器と同様で、夜間に150m離れた位置からライトを照射して、照射位置から反射光を認識できることが要件です。

リフレクターの大きさが10㎠以上あれば、この基準に適合するとみなされます。

また、反射面が破損していないこと、著しく汚れていないことも要件のひとつです。

フェンダーレス化した場合はリフレクターの再設置が必要?

フェンダー(泥除け)を外すカスタムを行うと、純正のリフレクターも外れてしまう仕様が多いでしょう。

フェンダーレス化した場合は、リフレクターの再設置が必要なのかを解説していきます。

フェンダーレス化したら再設置が必要!

リフレクターの設置は法的に義務付けられているため、フェンダーレス化した場合においても再設置が必要です。

カスタムに対応したリフレクターを購入する際は、車検の規格に適合するアイテムを選択しましょう。

ECE基準(ヨーロッパ規格)に適合した製品であることを示すEマークがあれば、日本の車検にも対応しているため安心です。

バイクのフェンダーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

バイクのフェンダーについて詳しくはこちら

リフレクタ―の取り付け方

フェンダーレス化したバイク向けに市販されているリフレクターの多くは、ボルト固定タイプまたは両面テープ固定タイプのいずれかです。

どちらの仕様でも比較的簡単に取り付けできますが、対応車種を事前に確認しましょう。

ボルト固定タイプはしっかりと固定できるため耐久性が高いですが、取り付けには工具が必要です。

一方で両面テープ固定タイプは簡単に装着できますが、走行中に剥がれるリスクがあるため、強力な接着剤を併用すると安心です。

先ほど紹介した、リフレクターの設置要件を満たす位置に装着しましょう。

まとめ

バイクのリフレクターは安全性を確保するために重要な装備であり、法律によって装着が義務付けられています。

適切な位置に正しいリフレクターを設置し、破損や劣化がないか定期的にチェックすることが大切です。

サイドリフレクターは義務化の対象外となる場合もありますが、安全性の観点からは取り付けが推奨されます。

フェンダーレス化などのカスタムを行う際も、リフレクターの再設置を忘れないようにしましょう。