- バイクの個人売買について徹底解説!必要書類や手続きの流れも
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バイクの個人売買について徹底解説!必要書類や手続きの流れも

「バイクを個人売買したいけれど手続きやトラブルが不安…」「適正価格の決め方は?」などと悩みを抱えていませんか。
安全かつスムーズに取引できるなら、個人間のバイクの売却に挑戦したいという方も多いでしょう。
本記事では、バイクを個人売買する際に必要な書類や、理解しておきたい手続きの流れについて解説しています。
買取業者に依頼する方法や下取りとの相違点にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
バイクの個人売買とは?
バイクの個人売買とは、オーナーが直接買い手を見つけて取引を行う方法です。
買取業者を通す売買とは異なるメリット・デメリットがあります。
バイクの個人売買を問題なく成立させるためにも、これから紹介する内容をチェックしていきましょう。
個人売買の手続き方法は2種類
バイクの個人売買には、大きく分けて「名義変更を経た売却」と「廃車手続きを経た売却」の2種類があります。
名義変更は買主はすぐに乗れますが、手続きを怠ると売主に税金負担が残る点がリスクです。
一方で廃車手続きをすれば売主の責任はなくなりますが、買主は新規登録が必要になり負担が増えます。
安全性を重視するなら廃車、スムーズな取引を優先するなら名義変更がおすすめです。
また、必要な書類や流れも異なるため、内容をよく理解して取り組むことが大切です。
それぞれの必要書類は後述しているため、このまま読み進めてください。
個人売買が選ばれる理由
個人売買が選ばれる理由として、買取業者を通すよりも高値で売却できる可能性があることが挙げられます。
取引を自分で行うため、価格や条件について柔軟に交渉しやすい点もメリットです。
また、業者を介さないことで手数料がかからず、コストを抑えられるのも魅力といえるでしょう。
個人売買の気になる点
一方で、個人売買には注意すべき点もあります。
まず、手続きが煩雑になりやすく、名義変更や支払いなどをすべて自分で対応しなければなりません。
さらに、個人間の取引では明確なルールがないため、売買条件の認識違いなどが原因でトラブルが発生するリスクもあります。
売却後の故障やクレームについてもすべて自己責任となるため、慎重に取引を進めることが大切です。
バイクを出品して個人売買する際の流れ
個人売買をスムーズに進めるためには、以下のステップに沿って進めていきましょう。
ステップ①適正な売却価格の調査
まずは市場相場を調べて、販売する車両の適正価格を把握します。
年式や走行距離、カスタムの有無などが価格に影響するため、類似車両と比較しながら売却価格を設定しましょう。
値下げ交渉を踏まえて、若干高く設定するケースが多い傾向にあります。
ステップ②出品準備とサービス登録
適正価格を把握したら、適切なプラットフォーム(Yahoo!オークション、メルカリ、ジモティーなど)に登録し、出品作業を行います。
車両の状態を正確に伝えるための写真や説明文を用意しましょう。
走行距離やキズの状態など、相手が気になる箇所を撮影しておくのがポイントです。
写真や説明文が多いほど、信頼性も増します。
ステップ③問い合わせへの対応
購入希望者からの問い合わせには、なるべく迅速に対応することが重要です。
説明写真の追加、現車の確認、値下げ交渉など、対応すべき内容は多岐に渡ります。
誠実な対応を心がけ、要望・質問には正直に答えましょう。
ステップ④購入希望者との契約
価格や引き渡し方法が決まったら、売買契約を結びます。
契約書を作成し、お互いの合意を明確にしておくとトラブル防止につながるのでおすすめです。
ステップ⑤売却手続きの開始
契約が成立したら必要な書類を用意し、売却手続きを進めます。
名義変更または廃車手続きに必要な書類を確認し、スムーズに対応しましょう。
手続きのすべてが完了してから次のステップへ進むのが、トラブル防止の観点からもおすすめです。
ステップ⑥車両の引き渡し
最後に車両を買い手に引き渡しますが、間違いがないかしっかりと確認しましょう。
輸送して引き渡す場合は、売却側が手続きを進める必要があります。
できる限り双方で車両の状態を確認し、必要に応じて引き渡し証明書を作成すると安心です。
名義変更を経たバイクの個人売買に必要な書類
バイクの個人売買では、旧所有者と新所有者がそれぞれ必要な書類を用意する必要があります。
まずは、名義変更を経た手続きについて解説していきます。
旧所有者が用意すべき書類一覧
名義変更を経た手続きで、旧所有者が用意すべき書類は「譲渡証明書」です。
原付バイクのみ、名義変更に必要な「廃車証明書」を用意する必要があります。
新所有者が用意すべき書類一覧
次に名義変更を経た手続きで、新所有者が用意すべき書類を解説します。
売買するバイクが、125cc以下に該当する場合は以下のとおりです。
- 譲渡証明書と廃車証明書
- 軽自動車税申告(報告)書兼標識交付申請書
- 身分証明書
- 印鑑
軽自動車税申告(報告)書兼標識交付申請書は、各市区町村の役所・ダウンロードで取得できます。
売買するバイクが250cc以下の場合は以下のとおりです。
- 譲渡証明書
- 住民票
- 軽自動車申告書
- 軽自動車届出済証
- 申請書
- 印鑑
売買するバイクが251cc以上の場合は以下のとおりです。
- 送付された譲渡証明書
- 住民票
- 軽自動車申告書
- 自動車検査証
- 申請書
- 手数料納付書
- 印鑑
廃車手続きを経たバイクの個人売買に必要な書類
廃車手続きを経たバイクの個人売買に必要な書類を解説していきます。
求められる書類が、排気量によって変化する点に注意しましょう。
旧所有者が用意すべき書類一覧
旧所有者が用意すべき書類は以下のとおりです。
125cc以下
- 譲渡証明書
- 廃車証明書
廃車証明書を取得するのに必要な「標識交付証明書」が見当たらない場合、認印と身分証があれば窓口で再交付の申請が可能です。
250cc以下
- 譲渡証明書
- 軽自動車届出済証返納確認書(軽自動車届出済証返納証明書)
「軽自動車届出済証返納確認書」は2019年6月末まで発行されていた書類で、それ以降は返納証明書のみとなっています。
「軽自動車届出済証返納証明書」を取得するには、以下の書類を用意して運輸支局もしくは検査登録事務所で申請します。
- 軽自動車届出済証再交付申請書
- 軽自動車届出済証(提出できる場合)
- 本人確認書類
251cc以上
- 譲渡証明書
- 自動車検査証返納証明書
売買したいバイクの排気量に応じて、必要書類を揃えておきましょう。
新所有者が用意すべき書類一覧
新所有者が用意すべき書類は以下のとおりです。
手続き自体は、市区町村の役所(125cc以下)や陸運局(126cc以上)で行います。
125cc以下
125cc以下のバイクの個人売買で必要な書類は、下記のとおりです。
- 廃車証明書
- 軽自動車税申告書
- 標識交付申請書
- 印鑑
- 身分証明書
250cc以下
250cc以下のバイクの個人売買で必要な書類は、下記のとおりです。
- 軽自動車届出済証返納証明書(軽自動車届出済証返納確認書)
- 軽自動車税申告書
- 軽自動車届出書
- 自賠責保険証
- 住民票
- 印鑑
- 身分証明書
251cc以上
251cc以下のバイクの個人売買で必要な書類は、下記のとおりです。
- 軽自動車届出済証返納証明書(軽自動車届出済証返納確認書)
- 新規登録申請書
- 軽自動車税申告書
- 自動車重量税納付書
- 手数料納付書
- 点検整備記録簿
- 自賠責保険証
- 自動車検査証
- 身分証明書
必要書類を揃えてスムーズに取引しましょう。
バイクの個人売買でよくあるトラブルとその対策
個人売買では名義変更の未完了や支払いトラブル、車両状態に関するクレームなどが発生することもあります。
よくあるトラブルとその対策を解説していくため、事前に内容を把握しておきましょう。
名義変更未完了
新しい所有者が名義変更を終えずにバイクを使用し、違反金や事故の請求が送られてくるトラブルです。
対策としては以下のような方法が挙げられます。
- 廃車手続きを経てバイクを売買する
- 名義変更を終えてから車両を引き渡す
- 名義変更前の引き渡しを要求されたら取引自体を再検討する
名義変更が適切に行われなかった場合、思わぬ責任を負うリスクがあるため、慎重に取引を進めることが大切です。
車両状態に関するクレーム
バイクの個人売買では、車両状態に関するクレームも多く見られます。
対策として以下の内容を実施してみましょう。
- 説明文に「素人のため見落としの可能性あり」と追記する
- 引き渡し前に専門業者でチェックしてもらう
- 買い手側の場合はキャンセル条件を取り決めておく
不具合の見落としは相手から指摘されるケースもあり、トラブルになりやすいので注意が必要です。
支払いに関するトラブル
プラットフォームを介さないバイクの個人売買では、支払いに関するトラブルも散見されます。
フリマアプリのような監視機能がなく、お互いを規制する明確なルールも存在しないことが理由です。
有効な対策としては、以下のようなものが考えられます。
- プラットフォーム上で取引する
- 現金一括払いで取引する
安全な取引を実現するために支払い方法は明確に決め、必要に応じて記録を残しておくと安心です。
バイクを売却するなら買取業者に依頼するのがおすすめ!
バイクの個人売買はメリットもありますが、買取業者に依頼するのもおすすめです。
現時点での市場価値を正確に判断して価格に反映してくれるほか、カスタムバイクであっても幅広い知識で高額査定を出してくれる可能性があります。
手続きもサポートしてもらえるうえに、査定から売却・入金までの過程もスピーディーです。
売却の手間を省きたい方や無用なトラブルを回避したい方は、個人売買のほかに買取業者への依頼も検討してみましょう。
まとめ
バイクの個人売買は高値で売れる可能性がある一方で、手続きやトラブルのリスクも伴います。
取引を成功させるためには、適切な価格設定やしっかりとした書類の準備が必要です。
また、売買に関する手間を省きたい方やスムーズに取引したい方は、買取業者に依頼するのも検討しましょう。
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