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バイクの路駐は違反?知らないと危険な駐車ルールと罰則まとめ
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バイクの路駐は違反?知らないと危険な駐車ルールと罰則まとめ

バイク 路駐

みなさんは、街中で「バイクの路駐」をよく見かけませんか。

「少しだけなら大丈夫…」と思い路駐した結果、罰金や放置駐車違反の対象になる可能性があります。

本記事では、バイクの路駐に関する法律や罰則、よくあるトラブルや安心して停められる場所の探し方を初心者にも分かりやすく解説します。

「安全に、安心して停める」ためのコツを知り、出先でも落ち着いたバイクライフを手に入れましょう。

バイクの路駐は原則違反!初心者が知るべき基本ルール

2006年の道路交通法改正以降、バイクの駐車違反は全国的に厳しく取り締まられるようになりました。

特に都市部では放置駐車違反が増加し、知らないうちに違反となるケースも少なくありません。

安全なライディングのためにも、まずは基本ルールを理解しておきましょう。

バイクも「車両」扱い、駐車ルールが適用される理由

バイクを路駐する場合、原則として駐車禁止区域や駐停車禁止区域の標識がある場所での路上駐車は違反です。

さらに、標識がない場合でも、トンネルやカーブ付近は原則禁止となっています。

バイクは、道路交通法では運転免許が必要な「車両」とされ、違反時は違反点数の加算と反則金が課せられます。

2006年の改正で50cc超の自動二輪車も駐車場法の対象となっており、放置駐車違反の対象です。

このように、バイクが「車両」扱いとなり駐車ルールが適用されるのは、法律による区分と交通・駐車管理の一貫性を保つためです。

「駐車」と「停車」の違いをわかりやすく整理

道路交通法では、「駐車」と「停車」が明確に区別されており、勘違いしている人も多いので注意が必要です。

詳しくは以下の通りです。

区分 定義 状態の例
駐車 継続的に停止すること。
または、運転者が車両等を離れて
直ちに運転できない状態にあること。
客待ち・荷待ち・故障などで停止している状態。
停車 道路交通法における駐車の定義に
当てはまらない状態でバイクを停めること。
バイクにまたがっている、またはバイクのそばにいる状態。

※駐停車禁止区域は、違反になる

また、「5分以内なら駐車違反にならない」という解釈は誤りです。

貨物の積み降ろしを行う場合のみ5分以内の停止が例外として認められており、それ以外の目的では5分以内であっても駐車違反となる可能性があります。

このように、バイクを停める際は「駐車」と「停車」の違いを意識しましょう。

歩道での停車は絶対NG!誤解しやすい禁止行為

バイクの路駐で歩道への駐車は絶対NGです。

歩道は歩行者のための空間であり、通行を妨げる行為は法律違反となります。

それだけではなく、走行後の熱いマフラーにより歩行者にやけどを負わせる恐れもあるため避けましょう。

バイクを押して歩道を移動する場合は、エンジンを切れば可能ですが、バイクから離れると放置駐車違反となる可能性があります。

このように法律、歩行者への迷惑の両面から、歩道への路駐は止めましょう。

バイク路駐に関するの法律と罰則

バイクの路駐は「少し停めただけ」でも、法律上はれっきとした違反になる場合があります。

知らずに違反を重ねると、反則金や点数の加算など、思わぬ罰則につながるため注意が必要です。詳しく見ていきましょう。

路側帯の幅75cmルールを理解する

バイクを含め車両が道路に駐停車できる場所もあります。

しかし、路側帯の有無や幅、種類によってルールが異なります。

詳しくは、以下の通りです。

状況 停め方
普通の路側帯(白線1本)があり、幅が0.75m以下の場合。 路側帯に入るのは禁止で、車道の左端に沿って停めます。
普通の路側帯(白線1本)があり、幅が0.75mを超える場合。 路側帯に入り、左側を0.75m以上空けた状態で停めます。
駐停車禁止の路側帯(右に白線、左に白の破線の2本)や歩行者用路側帯(白線が2本)の場合。 幅が広くても路側帯に入るのは禁止で、車道の左端に寄せて停めます。

駐停車する際は、すべてにおいて「ほかの交通の妨害にならないようにしなければならない」という前提があります。

路側帯のルールを守ることは、違反を避け、安全にバイクを停めるための基本です。

放置駐車違反の罰則

バイクを路駐して違反すると、反則点数と反則金が科されます。

罰則は、違反の種類(放置駐車違反か駐停車違反か)や区域(駐停車禁止場所や駐車禁止場所など)によって異なります。

違反の種類 違反場所 反則点数 反則金
放置駐車違反 駐停車禁止場所など 3点 10,000円
放置駐車違反 駐車禁止場所など 2点 9,000円
駐停車違反 駐停車禁止場所など 2点 7,000円
駐停車違反 駐車禁止場所など 1点 6,000円

反則金を滞納すると免許停止や財産差押え、車検拒否などのペナルティを科される場合があります。

路駐は思わぬリスクにつながるため、必ず規則を守ることが重要です。

参照:警視庁「交通違反の点数一覧表
参照:警視庁「反則行為の種別及び反則金一覧表

路駐によるトラブル例

バイクの路駐は、盗難やいたずら、近隣住民とのトラブルなど多くのリスクを伴います。

安全と信頼を守るためにも、正しい駐車方法とマナーを心がけましょう。

盗難・いたずら

路駐バイクのリスクとして、盗難やいたずらがあります。

バイク盗難は年々減少しているものの、市場価値が高いバイクや輸入車などは狙われやすく、自宅駐車場でも被害が発生しています。

月極や時間貸しの駐車場でも盗難事件は起きており、路駐ではさらにリスクが高まると考えられます。

バイクを守るためにも、できるだけ施錠や監視のある駐車場所を選ぶことが大切です。

近隣住民とのトラブル

バイクの路駐は、近隣住民とのトラブルにつながることがあります。

私有地やマンションの共有スペースに無断で駐車すると、道路交通法には抵触しないものの、民法に抵触する可能性があります。

土地の所有者から警察に通報されたり、損害賠償請求など訴訟を起こされたりするリスクがあるのです。

さらに、避難経路や通行の妨げになる場合もあります。

私有地や共有スペースにバイクを停める際は、必ず許可を取り、周囲に迷惑をかけないマナーを守ることが不可欠です。

安心して停められる場所と駐車のコツ

バイクを安全に停めるためには、法律や駐車区分を正しく理解し、場所ごとのルールを守ることが大切です。

都市部では事前の情報収集や予約サービスを活用し、安心して駐車できる環境を選びましょう。

原付と大型バイクの扱いの差

排気量によっても、バイク駐車の扱いは変わります。

50cc超の自動二輪車は「駐車場法」が適用され、自動車と同じ扱いで指定駐車場に停める必要があります。

一方、50cc以下の原付バイクは自転車と同じ扱いとなり、「自転車法」や条例に従い駐輪場に停めることが基本です。

自治体によっては125ccまで駐輪場利用が認められるケースもあります。施設や管理者のルールを必ず確認しましょう。

排気量によって適用される法律や停め方が異なるため、バイク路駐では自分のバイクに合ったルールを把握することが重要です。

パーキングメーター・チケットの使い方

比較的大きな道路などで見かけるパーキングメーターやパーキングチケットは、バイクでも利用可能です。

多くの場合、利用時間は基本的に1時間までで、1時間以上停める場合は一度バイクに戻り再度料金を支払う必要があります。

停め方は駐車枠の端に沿ってハンドルロックをかけ、道路と並行に配置しましょう。

1枠につき1台までで、料金は四輪と同じ扱いのことが多いのですが、「二輪車」区分の場所もあり注意が必要です。

チケットの場合は、タンクなど見やすい場所に掲示し、剥がれや感知ミスで違反にならないよう注意しましょう。

安全かつ正しく利用することで安心して駐車できます。

都市部で駐車場を探すなら検索アプリや予約サービスが便利

都市部にバイクで出かけるときは、事前に目的地周辺の駐車場を調べておくことが安心です。

バイク専用駐車場は増えているものの、クルマに比べるとまだ数が少なく、現地で空きを確認しても満車のことがあります。

確実に駐めたい場合は、駐車場予約アプリが便利です。

例えば「akippa(あきっぱ)」「トメレタ」「特P」などは、個人やマンションの空きスペースを利用でき、予約もできます。

また、全国バイク駐車場案内や東京都の「s-park」を始めとする検索サイトを使えば、目的地や駅名から24時間営業や料金条件を指定して駐車場を探せます。

事前に調べておくことで、バイク路駐の不安を大幅に減らせるでしょう。

パーキングやバイク駐車場の相場

バイク専用駐車場は、車用駐車場と比較すると安い場合が多く、2時間まで無料といった駐車場もあります。

例えば、路上のパーキングメーター(二輪車枠)は60分100円が一般的です。

東京駅周辺や大阪梅田駅周辺では、安くて60分100円程度から存在しています。

このように、繁華街でも低価格の駐車場があるため、一時駐車の費用を気にする心配は少ないでしょう。

まとめ

ここまで、バイクの路駐に関する法律・罰則・トラブル事例・安全な駐車方法について紹介してきました。

まとめると、「バイクの路駐は原則違反であり、安全に停めるには指定駐車場や合法的なスペースを選ぶこと」が重要です。

自分の行動範囲にある「バイク駐車場」や「予約サービス」を調べ、日常的に利用できる場所を把握しておきましょう。

罰金やトラブルの不安が減り、落ち着いたバイクライフを楽しめます。