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バイクの塗装方法をタンク・カウル・フレームに分けて解説!コツも紹介
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バイクの塗装方法をタンク・カウル・フレームに分けて解説!コツも紹介

バイク 塗装

「費用を浮かせるために、自分でバイクを塗装できるようになりたい」
「自分のバイクは自分でカスタムしていきたい」
このように思っている方に向けて、バイクの塗装方法を解説していきます。

結論からお伝えすると、基本的にどのパーツにおいても工程や必要な道具は大きく変わりません。
コツを掴めば綺麗に塗装できるようになるため、本記事を参考にコツも会得しましょう。

自分でバイクを塗装するメリット

自分でバイクを塗装するメリットは以下です。

・自分だけのデザインになる
・費用を抑えられる
・自分でできるようになるとメンテナンスが楽になる

メリットによりどのようなことに繋がるのかも解説していきます。

自分だけのデザインになる

バイク塗装をDIYでするメリットは自分だけのデザインになることです。

業者に塗装してもらうとカラーが決まっていたり、カラーを混ぜ合わせて作る場合はイメージと違って仕上がることがあります。
しかし、自分で塗装すれば、カラーの明度や彩度、調合具合を自分好みに調整することが可能です。

細かなところにこだわるほどオリジナルバイクになるため、乗る楽しみや愛着が増すでしょう。

費用を抑えられる

バイクの塗装を依頼せず自分で行うと、工賃がかからないため費用を抑えられます。

業者に依頼すると塗装剤だけでなく工賃がかかりますが、自分で行えば塗装剤やそのほか必要な道具のみの費用になるため、費用を抑えることが可能です。

浮いたお金は、カスタムパーツの購入や生活費、ツーリング費用に回すこともできるでしょう。

自分でできるようになるとメンテナンスが楽になる

塗装技術が身につけば、今後のメンテナンスが楽になるメリットもあります。

具体例として、擦り傷で塗装が剥げてしまった場合、身につけた塗装技術を活かして修理できます。

自宅で修理できてバイクショップに持っていく手間が省け、また業者に頼むよりもリーズナブルな価格で修理を行うことが可能です。

時間と費用面におけるコスパがいいため、その分別のことに時間を割いたりお金を使ったりできます。

必要な道具

タンクを塗装するには以下の道具が必要です。

・マスキングテープ
・剥離剤
・耐水ペーパー
・サーフェイサー
・脱脂剤(シリコンオフ)
・塗装剤
・ハケ
・ウレタンクリア

マスキングテープは、塗装箇所の周辺に塗料がつかないように保護するために使用します。
また、ツートンカラーにしたい場合の塗り分けにも役立つでしょう。

耐水ペーパーは、下地を整えたり研磨に使ったりするためのものです。
下地用は#400~#500や#1,000~#1,500、仕上げは#2,000前後を用意するといいでしょう。

剥離剤は、もともとある塗装を剥離させるためのものなので、使用方法には注意が必要です。

サーフェイサーは下地作りができる塗料です。
凹凸を埋めたり、発色をよくしたりする効果があります。

脱脂剤はシリコンオフとも呼ばれていますが、塗料剥がれを防止するためのものです。
油分を除去することで塗料の密着度を高められます。

塗装剤にはさまざまな種類がありますが、タンクを塗るなら強度のあるウレタンがおすすめです。

ウレタンクリアはトップコート塗料で、保護と艶だしができます。

用意しておくとスムーズに塗装できる道具

あると便利なものは以下です。

・スプレーガンやコンプレッサー・ミニサンダー
・アセトン

スプレーガンやコンプレッサーは、塗装に便利な道具です。
ミニサンダーは、簡単に研磨できる工具で、下地を作るのに便利です。

アセトンは、塗装やオイル汚れがついた器具を洗うための溶剤となっています。

タンク編|自分でバイクを塗装する方法

タンクを自分で塗装する方法を解説していきます。

手順

手順は以下のとおりです。

準備する

塗装作業に入る前に、塗装と乾燥作業のスペースを確保します。

下地を作る

バイクからタンクを取り出し、洗浄とシリコンオフで油分除去を行います。
次に、塗装を剥がす場合と剥がさない場合で作業が異なります。

<塗装を剥がす場合>
1.ハケで剥離剤を塗布する
2.塗装がめくれたらスクレーパーで剥がしていく
3.剥がれきれないところがあれば剥離剤を塗布し、剥がす作業を繰り返す

<塗装を剥がさない場合>
1.#400~#500の耐水ペーパーを用意する
2.表面の艶がなくなるまで磨く

下地づくりは塗装の仕上がりに大きく影響するため丁寧に行いましょう。

サーフェイサーを吹き付ける

以下の手順で作業しましょう。

1.塗料の付着を防止したいところにマスキングテープを貼る
2.サーフェイサーを吹き付ける
3.乾燥させる
4.2と3を何度か行い重ね塗りして厚めに仕上げる

なお、乾燥時間は1日以上必要です。

研磨する

サーフェイサーで下地ができたら、#1,000〜#1,500の耐水ペーパーで全体を研磨します。

塗装する

塗装スプレーや塗料を入れたスプレーガン・コンプレッサーで塗装しましょう。
一度に大量に塗らず、納得のいくできになるまで何度か塗り重ねます。

仕上げする

塗料が乾燥したら、仕上げでウレタンクリアを塗布します。
乾燥、#1,000〜#1,500で研磨、上塗りを2〜3回繰り返すと仕上がりが綺麗になります。

カウル編|自分でバイクを塗装する方法

カウルを自分で塗装する手順を解説していきます。

手順

手順は以下のとおりです。

準備する

塗装作業に入る前に、塗装と乾燥作業のスペースを確保します。

下地を作る

まず、マスキングテープで塗料を付けたくない部分を保護します。
次に、洗浄して汚れを落としてからシリコンオフで油分除去を行います。

剥離剤で塗装を剥がすまたは#400〜#500の耐水ペーパーで表面の艶がなくなるまで研磨してください。

剥離剤を使用する際は塗装を完全にオフしたい場合の手法です。

サーフェイサーを吹き付ける

以下の手順で作業しましょう。

1.塗料の付着を防止したいところにマスキングテープを貼る
2.サーフェイサーを吹き付ける
3.乾燥させる
4.2と3を何度か行い重ね塗りして厚めに仕上げる

なお、乾燥するまでに1時間以上かかります。

研磨する

サーフェイサーを吹き付ける作業が終わったら、#1,000〜#1,500の耐水ペーパーで全体を研磨して細かい傷を付けます。
研磨するのとしないのとでは塗装の定着感が違います。

塗装する

研磨できたら塗装します。
用意した塗装剤を薄く何度も塗り重ねましょう。
塗り重ねる際は、その都度乾燥してから行います。

仕上げする

最後はウレタンクリアでコーティングと艶だしをします。
コーティングも薄く何度も塗り重ねることで仕上がりが綺麗になります。

フレーム編|自分でバイクを塗装する方法

フレームを自分で塗装する手順を解説していきます。

手順

手順は以下のとおりです。

準備する

塗装作業に入る前に、塗装と乾燥作業のスペースを確保します。

下地を作る

まず、マスキングテープで塗料をつけたくない部分を保護します。
次に、洗浄して汚れを落としてからシリコンオフで油分除去を行います。

#400〜#500の耐水ペーパーで表面の艶がなくなるまでやすりをけしましょう。

サーフェイサーを吹き付ける

以下の手順で作業しましょう。

1.塗料の付着を防止したいところにマスキングテープを貼る
2.サーフェイサーを吹き付ける
3.乾燥させる
4.2と3を何度か行い重ね塗りして厚めに仕上げる

乾燥するのに1時間以上かかります。

研磨する

サーフェイサーを吹き付ける作業が終わったら、#1,000〜#1,500の耐水ペーパーで全体を研磨して細かい傷をつけます。

研磨するのとしないのとでは塗装の定着感が違います。

塗装する

フレームの塗装はハケで塗るのが基本です。

なお、フレームをバイクから分解している場合は吹きつけでも構いません。
ハケで塗る際は、同じ方向に動かして塗布します。

鉄っぽさを感じさせるデザインにしたい場合は、完全に乾燥する前に垂直に立てたハケをツンツンと突いてザラつきを出します。

仕上げする

最後はウレタンクリアでコーティングと艶だしをします。
薄く何度も塗り重ねましょう。

素人でも綺麗にバイクを塗装するコツ

塗装は慣れとテクニックが必要な難しい作業です。

慣れていない方はムラが生じたりすることもよくあります。
以下のコツを押さえて、綺麗に仕上げましょう。

【コツ1】塗装するなら晴れている日にしよう

塗装するのであれば、必ず晴れていて風のない日を選びましょう。

理由は、晴れていると乾燥しやすいため塗装がスムーズに進むこと、風があるとゴミが付着する可能性があるからです。

雨や風の影響を受けない囲いのあるガレージがあるのであれば、天気に左右されず作業できるでしょう。

【コツ2】下地作りは入念にしよう

塗装のノリを良くしたり仕上がりを綺麗にしたりするためには、下地作りを入念に行いましょう。

ザラつきや油分、サビが残っていたりすると、ムラや表面のザラつきなどが生じて綺麗に仕上がりません。

すぐにでも塗装したくなるかもしれませんが、焦らずじっくり行うことで綺麗なバイクになります。

【コツ3】油分や汚れをしっかり除去してから塗装しよう

油分や汚れをしっかり除去してから塗装に入りましょう。

油分や汚れが残っていると塗料とパーツとの密着感を低下させ、塗装剥がれのリスクを高めるからです。

より確実に除去したい場合は、シリコンオフ作業の前に中性洗剤で洗浄すると良いでしょう。

【コツ4】塗り重ねは必ず完全に乾いてからにしよう

塗り重ねの作業は、必ず完全に乾いてからにしましょう。

理由は、乾燥後のひび割れや密着力の低下による剥がれに繋がるからです。

サーフェイサーや塗料が完全に乾くまでは長時間かかりますが、焦らずじっくり作業することでプロ級の仕上がりにするために大切です。

【コツ5】スプレー塗装は薄く重ねていこう

スプレー塗装する際に、一度に塗装する方がいますが、薄く重ねていくことが重要です。

理由は、一度に塗装を終えようとすると色ムラが生じるからです。

スプレー缶で塗装する場合は粘度が高めの商品を選び、乾燥時間を挟みながら数回に分けて吹きつけましょう。
粘度が低いと垂れてしまいます。

【コツ6】スプレー塗装するときは使い切ろうと考えないでおこう

スプレー塗装するときは使い切ろうと考えないでください。

残り僅かなスプレー缶で塗装してしまうとガス圧の減少により塗料がダマになって噴射されたり、気泡が混じった仕上がりになる可能性があります。

少なくなってきたと感じたタイミングで新しいスプレー缶に変えましょう。

まとめ

バイクの塗装は労力も高い技術も必要です。
しかし、じっくり丁寧にやれば慣れていない方でも綺麗に仕上げられます。
ぜひDIY塗装で自分だけのバイクに仕上げましょう。