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バイクのガソリン給油は難しくない!手順・注意ポイント・トラブル対処法を解説
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バイクのガソリン給油は難しくない!手順・注意ポイント・トラブル対処法を解説

バイクのガソリンを入れる際、経験の浅いライダーが不安に感じやすいのがセルフスタンドでの給油です。

適切な燃料を選び、正しい給油手順を踏まないと、愛車に悪影響を与える恐れもあります。

そこで本記事では、基本的なガソリンの知識から給油の流れ、注意点、さらには起こりやすいトラブルと対処法まで詳しく解説していきます。

安全でスムーズな給油をマスターするためにも、ぜひ最後までご覧ください。

バイクのガソリンに関する基礎知識

バイクにとってガソリンは走行に欠かせない燃料です。

まずは、バイクユーザーとして最低限知っておきたいガソリンの基礎知識を解説します。

ガソリンスタンドは2種類

ガソリンスタンドには「セルフ式」と「フルサービス式」の2種類があります。

セルフ式は自分で給油を行うスタイルで、人件費が削減できることから、料金はやや安く設定されている傾向です。

フルサービス式はスタッフが給油してくれるため、操作に不安がある初心者や時間に余裕がない状況などに適しています。

ただし、フルサービス式の設備やサービスは車向けがメインとなるため、バイクユーザーが利用できる内容は店舗ごとに異なる点を理解しておきましょう。

バイクの油種は2種類

バイクに使うガソリンの種類は「レギュラー」と「ハイオク」の2種類です。

ノッキング(異常燃焼)の起こりにくさを表す数値をオクタン価と呼びますが、「レギュラー」と「ハイオク」はこのオクタン価で区別されています。

日本産業規格(JIS)では、オクタン価89以上でレギュラー、オクタン価96以上はハイオクという区分です。

多くのバイクはレギュラー仕様ですが、スポーツタイプや高性能エンジンを搭載している車種にはハイオクが指定されていることがあるので注意しましょう。

ガソリンの添加剤とは?

添加剤とは、ガソリンに混ぜて使用するアイテムで、代表的な種類を挙げると以下のようなものがあります。

  • 洗浄系:エンジン内部の汚れ除去(燃焼効率アップ)
  • 燃焼系:燃焼効率アップ(パワーアップ、燃費改善など)
  • 潤滑系:エンジン内部の摩擦を抑える(性能アップ、寿命の延長など)
  • 防錆系:エンジン内部の腐食防止(耐久性アップ)

必ずしも必要なものではありませんが、定期的に使用することでエンジンのコンディションを保つ効果に期待できます。

添加剤の種類や量を間違えると逆効果になることもあるので、使用する際は説明書をしっかり読んで用法を守りましょう。

バイクにガソリンを給油するときの流れ

それでは、バイクに給油する際の流れを解説していきましょう。

以下は、一般的なセルフスタンドでの給油手順です。

1.バイクを停車させる

サイドスタンドが下りる側に給油機がくるようバイクを停めます。

スタンドを立てたら転倒しないようにハンドルを切ったのち、バイクが動かないことを確認しましょう。

平坦な場所であってもギアを1速に入れておくことで、バイクが転倒するリスクを最小限にできます。

2.支払い方法を選択する

タッチパネルの案内に従って、支払い方法を選択します。

現金の場合、精算機が別になっているケースもあるため、あらかじめ位置を確認しておきましょう。

クレジットカードや電子マネーの場合は、油種や数量を選択したあとに、それぞれの専用リーダーを使って決済するのが一般的です。

3.ポイント関連の操作をする

一部のポイントカードやアプリを使う場合は、表示されている任意のボタンを選択してから支払い方法に進みます。

画面の指示に従って、ポイントカードやアプリに表示された二次元コードを読み込ませましょう。

支払い方法の選択やポイント利用の有無を指定して、油種と数量の選択に進みます。

先に支払い方法を選択してからポイント関連の操作に進むケースもあるため、あらかじめ利用方法を確認しておくと安心です。

4.油種と数量を選択して支払う

レギュラーまたはハイオクを選び、給油する金額またはリッター数を決めて支払います。

油種は、自分が乗っているバイクに指定されたものを選んでください。

給油する金額またはリッター数は、さまざまな選択肢から選べるので、希望する条件を選択しましょう。

最後に、現金の投入やクレジットカードなど、指定した方法で支払いを完了させればタッチパネルでの操作は終了です。

5.静電気除去パッドに触れて給油口を開ける

ここからは、バイクに給油するステップです。

静電気が原因で火花が飛ぶのを防ぐため、静電気除去パッドに必ず触れてから、バイクの給油口を開けます。

外したキャップは、キャップ置き場に置いておきましょう。

6.指定した油種のノズルで給油する

選んだ油種のノズルを取り、給油口に差し込んでゆっくりと給油します。

レバーを完全に握りこまずに、供給される量を確かめながら、溢れないよう少しずつ入れていくのがポイントです。

7.ノズルを戻して給油口を閉める

給油が終わったら、ノズルを元の位置に戻します。

ノズルからガソリンが滴り落ちることがあるので注意しましょう。

しっかりと給油口のキャップを閉めれば、給油作業は完了です。

8.レシートを受け取る

経費や燃費が気になる場合は、出てきたレシートを受け取りましょう。

現金支払いで精算機が別の場合は、出てきたレシートを使ってお釣りをもらいます。

9.トリップメーターをリセットする

トリップメーターをリセットすることで、次回給油時のタイミングが推測しやすくなります。

給油量と走行距離が分かれば燃費も計算できるため、気になる方はトリップメーターのリセットがおすすめです。

バイクのガソリンを給油する際の注意点

セルフスタンドでバイクに給油する際の注意点を解説します。

安全で快適な給油を行うためにも、以下の点を意識しておきましょう。

スタンドの出入りは慎重に走行する

多くのガソリンスタンドは、出入口に排水口や段差・溝などが設けられている傾向です。

バイクでガソリンスタンドに進入する場合、出入口に対して直角に向かわないとタイヤがとられて転倒するリスクがあります。

特に雨の日は危険度が高まるため、十分な注意が必要です。

低速で慎重に走り、安全確認をしっかり行いながら、ガソリンスタンドへ進入しましょう。

ガソリンは入れすぎない

ガソリンをタンクのフチぎりぎりまで入れてしまうと、以下のような危険があります。

  • 走行中に燃料が膨張して漏れ出る
  • 燃料蒸発ガス排出抑止装置にガソリンが流れ込み不具合が発生する

満タンにする際は、給油口の下端にあるプレートとガソリン液面の間に、少し隙間ができる程度を目安に給油量を調整しましょう。

給油ノズルに付いているオートストップ機能を過信せずに、常に確認しながら給油する必要があります。

給油時に起きやすいトラブルとその対処法

最後に、給油時に起きやすいトラブルと、その対処法を具体的に解説します。

万が一のことも想定して、事前に理解しておきましょう。

ガソリンの吹きこぼれ

ノズルを奥まで差し込まずに給油したり、勢いよく入れすぎたりするとガソリンが溢れてしまうことがあります。

万が一こぼした場合は、備え付けのウエスやペーパーですぐにふき取ってください。

放置しておくと、こぼした部分が変色したり、コーティングが弱まったりすることがあるので注意しましょう。

誤給油

セルフスタンドでの経験が浅いと、油種を間違えて給油してしまうこともあります。

以下にケースごとの対処法を記載していますので、参考にしてください。

レギュラー車にハイオク

レギュラー車にハイオクを給油した場合、基本的には問題ありません。

ハイオクに含まれる洗浄効果が、エンジンに良い影響を与えることもあります。

ただし、高性能になるわけではなく、燃費の向上も期待できないので、わざわざハイオクを選ぶメリットはないでしょう。

ハイオク車にレギュラー

ハイオク車にレギュラーを給油すると、エンジンのノッキング(異常燃焼)やノイズが発生する可能性があります。

少量であればそのまま使い切って問題ありませんが、大量に給油してしまった場合は対処が必要です。

多少でもガソリンを減らしてすぐにハイオクを給油し、早めにタンク内にあるガソリンのオクタン価を高めましょう。

ガソリン車に軽油

ガソリン車に軽油を入れてしまった場合、絶対にエンジンをかけてはいけません。

すぐにスタッフに相談して、適切な対処を依頼しましょう。

対処してもらえない場合は、契約しているロードサービスやJAFに連絡してみてください。

近辺にあるディーラーや整備工場に相談してみるのも有効な方法です。

まとめ

バイクの給油は日常的な作業ですが、油種の選び方や給油の手順、安全面への配慮が必要です。

給油に関する基礎知識と基本的な手順、注意点を押さえておけば、セルフスタンドであってもトラブルを回避しつつ安心してガソリンを補給できるでしょう。

給油時に起きやすいトラブルについても、適切な対処法を知っていればリスクを抑えて対応できます。

安全なバイクライフを楽しむためにも、正しい給油の知識を身に付けましょう。