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バイクにフォグランプは必要?保安基準や選び方についても解説
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バイクにフォグランプは必要?保安基準や選び方についても解説

バイク フォグランプ

バイクにフォグランプをオプションで付けたい、もしくは後付けしたいと考えている方はいませんか。

そもそもフォグランプを装着すべきかどうか、迷っている方もいるでしょう。

本記事ではバイクのフォグランプの基礎知識や、取り付けるメリットについて解説していきます。

フォグランプの選び方や取り付け方も解説していくため、装備を検討している方はぜひ参考にしてください。

バイクにフォグランプは必要?

バイクにフォグランプを装着することは義務ではありませんが、取り付けることで視認性を向上させられます。

フォグランプとは「前部霧灯」と呼ばれるランプの一種です。

霧が発生したときに視界を確保するだけでなく、対向車に自分の存在を知らせる役割もあります。

フォグランプはバイク購入時に標準装備されていないことが多いため、オプションで装着するか、後付けで取り付けることが可能です。

バイクにフォグランプを装着するメリット

バイクにフォグランプを装着するメリットは、以下の3つです。

  • 悪天候時に視界が良くなる
  • 周囲が認識しやすくなって安全性が向上する
  • バイクの見た目が良くなる

フォグランプを取り付けるメリットについて、解説していきます。

悪天候時に視界が良くなる

フォグランプを使用すると悪天候時でも視界が良くなり、安全に走行できる点がメリットです。

ヘッドライトは照射範囲が上下のため、ハイビームに切り替えてしまうとかえって視界が悪くなってしまう場合があります。

しかし、フォグランプは足元を照らすため、ヘッドライトのように乱反射しにくいのが特徴です。

悪天候でも視界を確保できるよう、フォグランプの活用を検討しましょう。

周囲が認識しやすくなって安全性が向上する

フォグランプを点灯するとバイクの存在を周囲に認識させやすくするため、安全性の向上に繋がります。

バイクは自動車に比べてサイズが小さく、夜間や悪天候時はさらに周囲から認識されにくくなります。

しかし、フォグランプを点けるとバイクの存在を周囲に知らせることが可能です。

その結果、事故に巻き込まれるリスクを軽減できるでしょう。

バイクの見た目が良くなる

デザイン性の高いフォグランプも販売されているため、本来の使用目的とは異なりますが、バイクのドレスアップ効果も期待できます。

ただし、フォグランプは常時点灯するものではありません。

見た目を向上させる目的で装着する場合でも、周囲の迷惑にならないよう正しい使い方を心がける必要があります。

バイク用フォグランプの選び方

フォグランプのメリットを最大限にするためには、適切なアイテムを選ぶことが大切です。

ここでは、バイク用フォグランプの選び方を解説していきます。

発光方式はLEDが一般的

フォグランプの発光方式はハロゲン・LED・HIDの3通りですが、通勤通学などで毎日バイクを使用する場合は消費電力の低いLEDがおすすめです。

それぞれのフォグランプの平均的な寿命を比較しても、LEDが優れていることがわかります。

  • ハロゲン:約300時間〜500時間
  • HID:約1,500時間〜2,000時間
  • LED:約2万時間

ただし、雪が降る時期にもバイクを運転する方には、ハロゲンが適しています。

なぜならハロゲンはLEDよりも発熱量が高いため、フォグランプに付いてしまった雪を溶かせるからです。

用途や目的に応じてフォグランプを選びましょう。

省エネ性能が高いか

バイクのバッテリーに負担がかからないように、省エネ性能の高いフォグランプを選ぶことが大切です。

LEDは省エネ性能に優れていますが、同じLEDのフォグランプでも消費電力は異なります。

とくに長距離のツーリングの機会が多い方や、多くの電装アクセサリーを使用している場合は、省エネ性能の高さにも注目してフォグランプを選んでみましょう。

カットラインが鮮明か

フォグランプは悪天候時に使用するため、カットラインの鮮明さも大事です。

カットラインとは、光が照らされる範囲と照らされない範囲の境目を指します。

カットラインが不鮮明なフォグランプであれば、対向車や歩行者に眩惑を与える可能性があります。

すると、相手の視界が奪われて事故に繋がる恐れがあるため、カットラインが鮮明かどうかは購入時に確認しておきましょう。

バイクのフォグランプを自分で取り付ける方法

フォグランプは業者へ取り付けを依頼できますが、バイクの知識があれば自分で行うことも可能です。

ここでは、自分でフォグランプを取り付ける方法や、ポイントを解説していきます。

取り付けに必要なもの

フォグランプの取り付けに必要なものは、次のとおりです。

  • 電工ペンチ
  • ヒューズ
  • ヒューズボックス
  • ハーネステープ

必要なものはバイクショップで入手できるため、店頭に立ち寄ってみると良いでしょう。

配線加工が初めての場合は、ターミナルセットを準備するのがおすすめです。

取り付けの手順

フォグランプの取り付け手順は、次のとおりです。

  • 取り付け位置を決める
  • 電源を確保する
  • フォグランプの点灯を確認する

取り付け位置は、保安基準の範囲内にしてください。

点灯が確認できたら、配線処理を行いましょう。

電源の取り回しは事前に計画しておく

フォグランプを装着する際は、取り付け位置を踏まえて使用する電源を選ぶ必要があります。

一般的にはホーン(クラクション)か、ヒューズボックスから電源を取り回します。

バッテリーから直接電源をとる方法もありますが、バッテリー上がりのリスクが高まるため気を付けましょう。

バイクのフォグランプに関する注意点

最後に、バイクのフォグランプに関する注意点を解説していきます。

常時点灯させない

バイクのフォグランプを、昼夜問わず常時点灯させるのはやめましょう。

視界が良いときにフォグランプを点灯させると非常に眩しく、周囲の車に迷惑をかけてしまいます。

フォグランプは霧や雨で視界が悪くなっているときに効果を発揮するため、正しい使い方を心がけましょう。

取り付ける際は保安基準を満たす必要がある

フォグランプを取り付ける際には、道路運送車両の保安基準をクリアしなければなりません。

バイクに取り付ける前に、規定をチェックしておきましょう。

取り付け位置

保安基準に適合するフォグランプの取り付け位置は、次のとおりです。

  • 照明部上縁の高さ:地上0.8m以下
  • 下縁の高さ:地上0.25m以上
  • 中心位置:ヘッドライトの中心以下

もしもフォグランプを自分で取り付ける場合には、上記の範囲内に収まっているかを確認しながら作業を行いましょう。

色・明るさ

フォグランプの色は、白・黄色(淡黄色)のいずれかである必要があります。

両方の色を合わせなければならないため、一方は白・もう一方は黄色、といった付け方は認められていません。

なお、以前は明るさにも基準がありましたが、現在は廃止されています。

しかし、なかには明るすぎる商品も販売されているため、車検の際に指摘されないように注意しましょう。

装着数

フォグランプの装着数に明確な決まりはありませんが、同時に3つ以上点灯させると車検に通りません。

しかし、フォグランプを3つ以上装着している状態で、2つだけ点灯させることは可能です。

3個以上点灯しないよう、配線する工夫が必要となります。

まとめ

本記事ではバイクのフォグランプの役割や、装着するメリットを解説しました。

フォグランプを装着すれば、霧や雨などの悪天候時でも良好な視界を確保できます。

周囲の車や人にバイクの存在を認識してもらいやすくなるため、通勤通学等で毎日バイクを使う場合は装着しておくと安心です。

フォグランプは自分で取り付けることも可能ですが、取り付け位置に保安基準が定められているため、不安な人は業者に依頼することをおすすめします。

色や同時点灯数の基準も定められているため、事前に確認しておきましょう。