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バイクのエンジンは種類が豊富!気筒ごとの特徴や購入時の選び方を紹介
バイクの心臓部であるエンジンは、種類によってさまざまな特徴を持ち、性能や乗り心地にも大きく影響します。
いざバイクの購入を検討しようとすると、豊富なエンジンの種類に迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、バイクのエンジンの種類ごとの特徴を詳しく解説するとともに、購入時の選び方や、乗りたいバイクのエンジン特性を理解するためのポイントを紹介していきます。
バイクを購入する際の参考にしてください。
バイクのエンジンの基礎知識
バイクのエンジンについて理解を深めるには、まずエンジンの冷却方式とストローク数の違いを知ることが重要です。
ここでは、空冷・水冷・油冷エンジンの特徴と、2ストロークと4ストロークエンジンの仕組みについて解説していきます。
空冷・水冷・油冷エンジンの違い
バイクエンジンの冷却方式は、大きく分けて空冷、水冷、油冷の3種類があります。
それぞれの冷却方式には特徴があり、長所と短所を理解することが重要です。
以下の表で、各冷却方式の違いについて解説していきます。
エンジン種類 | 冷却方式 | 特徴 |
空冷エンジン | 走行風で直接冷却 | シンプルな構造のため軽量 |
水冷エンジン | 冷却水を循環させて冷却 | 冷却効率が良いため高出力化が可能 |
油冷エンジン | エンジンオイルを冷却に利用 | 空冷と水冷の長所を併せ持つ |
空冷エンジンは軽量でシンプルな構造ですが、冷却効率が低いのが欠点です。
水冷エンジンは高い冷却効率で高出力化が可能ですが、重量が増加します。
油冷エンジンは空冷と水冷の中間的な特性を持ち、比較的シンプルな構造で優れた冷却効率を実現します。
バイクの用途や好みに合わせて、適切な冷却方式のエンジンを選ぶことが大切です。
2ストロークと4ストロークの違い
エンジンのストローク数は、ピストンが上下運動を完了するまでのクランクシャフトの回転数を表します。
2ストロークエンジンは、1回のクランクシャフト回転で吸入、圧縮、燃焼、排気の4行程を完了します。
シンプルな構造で高回転域での高出力が特徴ですが、燃費や環境性能では4ストロークに劣ります。
一方、4ストロークエンジンは、2回のクランクシャフト回転で4行程を完了します。
燃焼効率が高く、低回転域から高いトルクを発生させられるためスムーズな走行が可能です。
また、燃費や環境性能に優れていますが、パワー重量比では2ストロークには及びません。
気筒数ごとの特徴
バイクエンジンの気筒数は、単気筒から多気筒までさまざまです。
気筒数によって、エンジンの特性、パワー出力、振動、重量などが異なります。
ここでは単気筒から6気筒のエンジンについて、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
気筒数の違いを理解し、自分に合ったバイクを選ぶ際の参考にしてください。
単気筒
単気筒エンジンは、シンプルな構造で軽量かつコンパクトです。
低回転域からのトルク特性に優れ、鋭い加速を楽しめます。
また、メンテナンスが容易で、燃費も良いのが特徴です。
一方で、振動が大きく、高回転域でのパワー不足が感じられる場合があります。
単気筒エンジンは小排気量のバイクや、オフロード車などに多く採用されています。
単気筒おすすめバイク
- ホンダ CRF250L
- カワサキ KLX250
2気筒
2気筒エンジンは、単気筒と多気筒の中間的な特性を持ちます。
V型やパラレルツインなどのレイアウトがあり、それぞれ異なる特徴があります。
V型はコンパクトでパワフルな印象があり、パラレルツインは、なめらかな加速と心地よいサウンドが特徴です。
2気筒エンジンは、昨今の中排気量のバイクに多く採用されており、街乗りからツーリングまで幅広く活躍しています。
2気筒おすすめバイク
- ヤマハ MT-07
- スズキ SV650
3気筒
3気筒エンジンは、2気筒と4気筒の長所を兼ね備えています。
低中速域でのトルク特性と、高回転域での高出力を両立し、なめらかな加速を楽しめるだけでなく、独特のエキゾーストサウンドも魅力の一つです。
3気筒エンジンはコンパクトな設計で、車体のバランスが取りやすいのも利点です。
スポーツバイクからネイキッドバイクまで、幅広いジャンルで採用されています。
3気筒おすすめバイク
- トライアンフ ストリートトリプル
- ヤマハ MT-09
4気筒
4気筒エンジンは、高回転域での高出力が魅力です。
レスポンスに優れ、滑らかな加速と高い最高速度を実現しているだけでなく、振動は少なく、洗練されたサウンドを奏でます。
しかし、単気筒エンジンや2気筒エンジンと比べると重量が増加し、低中速域でのトルク不足が感じられる場合があります。
スーパースポーツバイクや大排気量のツアラーなどに多く採用されています。
4気筒おすすめバイク
- ホンダ CBR1000RR-R
- カワサキ ニンジャ ZX-10R
6気筒
6気筒エンジンは非常に滑らかな回転フィールと、豊かなトルク特性を持ちます。
ストレスのない加速と高い出力を実現します。
また、独特の高級感のあるサウンドが魅力ですが、重量が重く車体は大型化する傾向にあるため、取り回しが難しいのが難点です。
主に大排気量のツアラーやラグジュアリーバイクに採用されています。
6気筒おすすめバイク
- ホンダ ゴールドウイング
- BMW K1600GTL
シリンダー配列
バイクエンジンのシリンダー配列は、エンジンの性能や特性に大きな影響を与えます。
シリンダーの配置方法によって、それぞれメリットとデメリットを持っています。
また、シリンダーの前傾角度によっても、エンジンの特性が変化するものです。
ここでは、シリンダー配列の基礎知識と、配列による影響について詳しく解説します。
シリンダー配列とは?
シリンダー配列とは、エンジンのシリンダーをどのように配置するかを示す設計方式です。一般的な配列には、直列、V型、水平対向、W型などがあります。
以下の表はそれぞれの特徴をまとめたものです。
配列 | 特徴 |
直列 | シリンダーを一列に並べた構造で、シンプルで軽量 |
V型 | シリンダーをV字型に配置し、コンパクトでパワフル |
水平対向 | シリンダーを水平に対向させた構造で、低重心と優れたバランスを持つ |
W型 | V型配列を2組組み合わせたもので、コンパクトながら高出力 |
シリンダーの配列によって特徴が異なります。
シリンダーが前傾すると?
シリンダーの前傾角度はエンジンの特性に影響を与え、前傾角度が大きいほど、エンジンの重心が低くなり、バイクの重心も下がります。
これにより、バイクのハンドリング性能が向上し、コーナリング時の安定性が高まるなど多くのメリットが得られます。
しかし、前傾角度が大き過ぎるとエンジンの振動が大きくなり、ライダーへの負担が増える可能性があるため、注意が必要です。
並列エンジンのメリット・デメリット
並列エンジンはシリンダーを一列に並べた配列で、バイク用エンジンとして広く採用されています。
メリットとして、シンプルな構造で軽量なため車体の軽量化に大きく貢献します。
また、メンテナンス性に優れ冷却効率も良いのが特徴です。
さらに、並列エンジンは低中速域でのトルク特性に優れ、スムーズな加速を実現します。
一方でシリンダー数が増えると、エンジンの全長が長くなり、車体のコンパクト性が損なわれる可能性があります。
また、高回転域での出力不足が感じられたりする場合がある点がデメリットだといえるでしょう。
購入時のエンジン選び
バイクを購入する際、エンジンの選択は重要な要素の一つです。
自分の用途に合ったエンジンを選ぶことで、バイクライフをより楽しむことができます。
ここでは、バイクの用途とエンジン選びの関係、予算とエンジン選びの関係について詳しく解説していきます。
自分に合ったエンジンを選ぶためのポイントを学びましょう。
バイクの用途を考える
バイクの用途によって、適切なエンジンの種類が異なります。
通勤や街乗りが主な用途であれば、低中速域のトルク特性に優れた単気筒や2気筒エンジンが適しています。
これらのエンジンは燃費が良く、メンテナンスも容易です。
一方で、高出力な多気筒エンジンはツーリングやスポーツ走行を楽しみたい方に適しています。
4気筒や6気筒エンジンは、高回転域での滑らかな加速と高い最高速度を実現します。
バイクを購入する際は「使用用途」を明確にすることで、どんなバイクを購入するべきかの判断ができるでしょう。
予算を考える
エンジンの種類や排気量は、バイクの価格に大きく影響します。
予算に合わせてエンジンを選ぶことが重要です。
単気筒や2気筒エンジンを搭載したバイクは、比較的リーズナブルな価格で購入できます。これらのバイクは、燃費が良く、維持費も抑えられるでしょう。
多気筒エンジンを搭載したバイクは、高価になる傾向があります。
特に大排気量の4気筒や6気筒エンジンを搭載したバイクは、購入価格だけでなく、維持費も高くなります。
高性能なエンジンは走行性能や快適性に優れ、長距離ツーリングにも適しています。
バイクを購入する際には予算と用途のバランスを考えて、エンジンを選ぶことが大切です。
まとめ
バイクのエンジン選びは冷却方式、ストローク数、気筒数、シリンダー配列などの基礎知識を理解したうえで、自分の用途と予算に合ったものを選ぶことが重要です。
通勤や街乗りなら単気筒や2気筒、ツーリングやスポーツ走行なら多気筒エンジンが適しています。
自分のバイクライフスタイルに合ったエンジンを選ぶことで、バイクをより楽しむことができるでしょう。
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