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バイクのエンジンがかからない!見るべきポイントは?
バイクのエンジンがかからない!見るべきポイントは?
基本的にエンジンボタンを押すとすぐに動いてくれるバイクですが、保管状況が悪い場合や環境によってはなかなか始動してくれないことがあります。
どうしよう、壊してしまったのかな、と不安になるかもしれませんが意外と簡単に解決できることもあります。
今回はバイクのエンジンがかからない原因や対処法についてお伝えします。
目次
エンジンがかからなくなる理由は?
エンジンが突然かからなくなる理由は意外と多いですが、すぐに対処できるようなものも少なくありません。
エンジンがかからない原因をご紹介します。
バッテリーの劣化
バイクを動かす際にセルモーターという部品に電気を送る必要があります。
ですが、バッテリーが劣化していたり、バッテリーが上がってしまっていたりすればうまく動作させることができません。
古いバッテリーの場合、充電してもうまく動作しない場合もあるので、その場合はバッテリーを交換する必要があります。
もしあなたのバイクが、キャブレターを使用しているモデルであれば、そこからでも動かせる「押しがけ」という方法がありますので、後ほど詳しく説明します。
インジェクションを使用している場合は、充電するか、バッテリーを交換しましょう。
ガソリンがない
ガソリンタンクには多少ガソリンが残っていたとしても、残量が少ないと安定して動かすことができずエンジンがかからないことも少なくありません。
近くにガソリンスタンドがない場合、他の車やバイクのガソリンの耐油ホースを使い分けてもらう方法や、フルサービスのガソリンスタンドでガソリン携行缶に給油してもらう方法があります。
普段からガソリン残量には気を配っておく必要があります。
コックがオフになっている
よくある要因として、ガソリンコックがオフになっていることが挙げられます。
あまり触らない部分なので気づきにくいものですが、オンになっているにも関わらず動かない場合もあります。
その場合他に原因があるか、コックにタンク内部の錆などが詰まってしまっていることが考えられます。
吸排気系の異常
エアフィルターにゴミが詰まってしまっていると、うまく空気を取り入れられないため、エンジンがかからなくなることがあります。
仮にエアフィルターが汚れていても、軽い汚れであれば柔らかいブラシなどで掃き出せばある程度戻すこともできます。
ただ、長期間交換していない場合、劣化し切ってしまっている場合もあるので、5,000kmごと、最低でも1年に1回は交換する方が良いでしょう。
スパークプラグの劣化
スパークプラグの劣化によってもエンジンが始動しなくなってしまうことがあります。
スパークプラグは消耗品ですので、ある程度の期間使用すると、新品の時と比べ始動性が悪くなってしまいます。
特にキャブレター車の場合、キャブレターのセッティングが合っていないと始動性が悪くなるのみならず、エンジンなどにも影響を及ぼすこともあるので、注意しましょう。
キルスイッチのOFF
ふとした拍子にキルスイッチがオフになってしまうことがあります。
自分では触った記憶がないことがほとんどで、気付きにくい原因の一つです。
この場合はオンにするだけでいいので、特に問題はないでしょう。
セルモーター故障
バッテリーは充電されている状態なのにボタンを押してもキュルキュルという音がしない場合、セルモーターの故障が考えられます。
ボタンを押して普段とは違う音がし始めたら要注意です。
もしセルモーターが動かなくなってしまった場合、軽く叩くことで接触が良くなり動く可能性もありますが、根本的な対処法ではないので早めにバイク屋で見てもらいましょう。
キャブレター(古いエンジン)
キャブレター車ですが、キャブレター内部が詰まっていたり、そもそもキャブレターの状態が悪かったりすると、突然動きが悪くなってしまいます。
キャブレターのメンテナンスはある程度知識が必要なので、基本的にはお店に任せるほうが良いでしょう。
あまり知識を持っていない方でも使用できるキャブレター洗浄スプレーなども売っているので、エンストしやすいと感じたり、調子が悪いと感じたら事前に使用してみると効果が出る可能性があります。
エンジンがかからないときはどうしたらいい?
キャブレター車の場合、機械的に燃料を制御しています。
そのため、エンジンがかからない場合「押しがけ」という方法でエンジンをかけられる場合があります。
原付やAT車の場合はできない方法です。
1.ミッションを2速に入れる
2.チョークを引きクラッチを切った状態でバイクの速度を出す
3.クラッチをつなぐ
近くに坂道などがあれば下りながら試すとすぐに始動させられますが、平坦な道でも問題なく行えます。
もちろん、自分では対処できない・わからない場合もあるでしょう。
そんな場合は、バイク屋やJAFに連絡して引き上げてもらいましょう。
自分で直そうとするのはあまりおすすめできません。無理に触って故障させてしまったり、仮に故障個所を修理できても他の箇所の故障を誘発させる可能性があるので注意が必要です。
冬にエンジンがかかりにくいのはなぜ?
夏場は簡単にかかっていたのに、寒くなってくるとエンジンがなかなかスムーズにかからない、という経験をした方は少なくないでしょう。
実は、バイクには寒くなるとかかりにくくなる原因があるんです。
下記でご紹介していきます。
エンジンオイルが硬くなっている
エンジンオイルの性質上、外気温が下がってくるとオイルの粘度が変わってしまい、エンジン内部をうまく循環できなくなってしまいます。
特に最初から硬めのエンジンオイルが入っている場合、エンジンをかけるのは苦労することになるでしょう。
エンジンオイルの表記は10w-30wのようなものになっています。
この左の数字が小さいほど寒い日でもオイルが硬くなりにくくなっています。
ただ、柔らかいものを使用するとエンジンにダメージを与えてしまいかねないので、普段いる場所に適したオイルを使用しましょう。
空気の密度が高くなり正しいセッティングが出ていない
空気の温度が下がることで体積が小さくなってしまうので、普段よりも多く空気を取り込まないとガソリンとの混合気がうまく作れません。
キャブレター車の場合、このセッティングが非常に重要になってきます。
そのため、冬のセッティングはかなり難しく、さらに雨が降った日などは湿度なども大きく変わるので、自分でセッティングができない場合はバイク屋に任せましょう。
乗りやすさや全体的な調子をつかさどる大事な部品なので、しっかりとセッティングを出せるようにしましょう。
トラブルを減らすためのバイクの取り扱い
バイクは機械ですから、パーツが故障したり交換時期になったりすると、大切に扱っていたとしても調子が悪くなります。
ですが、しっかりとした取り扱いをしておけば、どこが悪くなるのかの判別ができますし、何よりもその前兆に気づきやすくなります。
簡単にできることをご紹介しますので、ぜひこれらのことを実践してみてください。
バッテリーの調子を確認する
基本的にバッテリーを放置していると劣化してしまいます。
もし劣化が始まっている場合、セルの動きが悪くなってしまう・ライトやウィンカーの光が弱くなってしまうなどの症状も出てきます。
一般的なご家庭には用意されていることは少ないかと思いますが、電圧テスターがあれば電圧を図ることができ、12.5Vを下回っている場合、バッテリーが弱っているといえます。
一般的には2年~3年程でバッテリーの寿命が来ると言われています。
そこまで高価なものではないので充電器を家に置いておくと、急なバッテリー上がりを防ぐことができます。
もし充電してもこれ以上の電圧に回復しない場合、バッテリーの交換時期だと考えられます。
バイクの保管状況に気をつける
直射日光を避けられて雨風を浴びない場所に保管できるのが最も良いですが、ほとんどの方はある程度雨風の影響を受けてしまう場所に駐車しているのではないでしょうか?
そのような場合は、バイクカバーをかけたり、少しでも日陰に駐車することでバイクへのダメージを防げます。
プラグなどをバイクに常備しておく
バイクの始動性が悪くなってきた場合に交換すると調子が良くなりやすいのがプラグです。
プラグの先の状態によってセッティングが良いか悪いかを簡単に判断できるので、季節の変わり目には一度新品に交換してみると調子を保ちやすいでしょう。
慣れるまではプラグの抜き差しに手間取るかもしれませんが、慣れればほんの数分で交換できるようになります。
4気筒であれば4つ常備しなくてはいけませんが、軽いものなので、常備しておくことをおすすめします。
1週間に一回はバイクを運転する(エンジンだけでもかける)
ベストなのは毎日しっかりと運転することですが、寒い冬であったり忙しい日々が続いているとなかなかバイクに乗る時間を作ることが難しくなります。
そんな時はエンジンをかけるだけでも始動性を保ちやすくできます。
エンジンをかけることでエンジン内部のオイルが高温になり、オイル内の水分を飛ばすことができます。
とはいえ、短期間のみで終わらせてしまうと逆にバイクに負担をかけてしまうこともあるので、目安としては30分以上運転できるorエンジンをかけられる状況であれば問題ありません。
もしキャブレター車で長期間のらないのであれば、ガソリンコックをオフにした状態でエンジンをかけ自然にエンジンが止まるのを待てば、キャブレター内部のガソリンを抜くことができるのでおすすめです。
バイク屋にもっていく場合どのくらいかかる?
ほとんどの方がバイクの不調や故障をバイク屋で修理してもらうことになるでしょう。
その際の費用は工賃2,000円~3,000円+パーツ代が多いですが、キャブレターの詰まりやインジェクション、電装系の異常などは高額無費用が必要になることが多いです。
というのも、キャブレターの詰まり=オーバーホールが必要となり、他のパーツも交換する必要が出てくるためです。
もし電装系に問題があった場合、パーツ自体が高価なものが多いので、それに伴い高額な費用が必要になりやすいです。
こういった出費を抑えるためにも、普段からバイクには気を遣っておきましょう。
まとめ
様々な状況で動くことになるバイク。
暑い日や寒い日でも走ることになり、直接雨風にさらされるため、意外とダメージが蓄積していて急に止まってしまう、なんてことも少なくありません。
簡単に対処できるようなものからお店でなければ直すのが難しいものまで、いろいろな症状があります。
普段から定期的にメンテナンスすることが大きな故障を防ぐコツです。
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