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バイクのチョッパーとは?カスタムの種類や車検に通るためのポイントを解説
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バイクのチョッパーとは?カスタムの種類や車検に通るためのポイントを解説

バイク チョッパー

バイクのアメリカンスタイルの王道といえば、チョッパーです。

チョッパーバイクの購入や、チョッパースタイルへのカスタムを検討している方もいるでしょう。

本記事では、バイクのチョッパーに関する基礎知識を解説していきます。

車検に通るための保安基準やカスタム方法も紹介していくため、チョッパーバイクに興味がある方はぜひチェックしてみてください。

バイクのチョッパーとは?

まずは、チョッパーバイクの購入やカスタムを行う前に知っておきたい、基礎知識から紹介していきます。

チョッパーの意味

チョッパーバイクのチョッパーとは、英語の「Chop(チョップ)」が語源です。

日本語では叩き切る・強く鋭く打つ・取り除く、などと訳されます。

フレームの一部を叩き切ったような加工をしたり、パーツを外したり切ったりしてカスタマイズしていたことが「チョッパーバイク」と呼ばれるようになった由来です。

チョッパースタイルの歴史

チョッパーバイクは1940年代に、ハーレーなどのアメリカンカスタムとして誕生しました。

第二次世界大戦後にアメリカの兵士たちが軍用バイクを軽量化するために、ガソリンタンクの小型化やパーツを加工したことが、チョッパースタイルの始まりとされています。

その後、1960年代に公開された映画にチョッパーバイクが登場したことがきっかけで、広く知れ渡りました。

余分なものを削ぎ落としたカスタムが若者を中心に人気を集め、現代ではさまざまなスタイルに派生しながら愛され続けています。

チョッパーバイクのベース車

チョッパーバイクの王道のベース車は、ヴィンテージハーレーです。

ハーレーはアメリカで100年以上の歴史があり、日本でもアメリカから当時の中古車が輸入されています。

ヴィンテージハーレー以外であれば、国産の「SR400/500」がチョッパースタイルのカスタムベース車として有名です。

チョッパーバイクのスタイル

チョッパーバイクには、さまざまなスタイルがあります。

スタイルごとの特徴を確認していきましょう。

デンバースタイル

デンバースタイルとは、1970年代にロサンゼルスの「デンバーズ」というカスタムショップで生み出されたスタイルです。

長いフロントフォークと、小さなプリズミックタンクが装着されているのが特徴です。

エンジンを際立たせるためにほかのパーツは積極的に取り外されているため、基本的にフロントブレーキは装着されません。

フロントフォークもタイヤ幅ギリギリまで狭めている、まさにアメリカンといったスタイルです。

LAスタイル

外装パーツを取り外したシンプルなデザインと、質の高いカスタムパーツが特徴のチョッパースタイルを、日本では「LAスタイル」と呼んでいます。

カスタムに必要な高品質のパーツは、アメリカのカリフォルニア州が製造拠点です。

LAスタイルではリジットフレームのネック角を寝かせて、フロントフォークは長めのものを装着しています。

ディガースタイル

ディガーとは「墓掘り人」という意味で、背中が曲がったイメージから「ディガースタイル」との名称がつけられました。

細く長いフォークが装着されていて、ネックは前にストレッチするように寝かせてあるのが特徴です。
また、エンジンからリアタイヤまでのユニットが、バラバラにならないようにまとめます。

ストリートドラッグ

400mの短距離を走ってタイムを競う、ドラッグレースをイメージしているのがストリートドラッグです。

フレームやスイングアームにより重心が低くなっているのが特徴で、ロング&ローを強調するカスタムが施されています。

エンジンやブレーキを強化しているため、直進での走りは抜群です。

チョッパーバイクのカスタム方法

チョッパーバイクの歴史やスタイルを紹介しましたが、ここでは定番のカスタム方法を紹介していきます。

ロングフォーク

チョッパースタイルで定番かつ人気のカスタムといえば、ロングフォークです。

フロントフォークを延長することにより、美しい二等辺三角形のシルエットが作り出せます。

4インチロングが一般的ですが、駐車スペースの確保が困難になるほど伸ばすカスタムもあります。

リジットフレーム

リジットフレームとは、リアサスペンションを外してフレームに直結させるカスタムのことです。

チョッパーバイクが誕生した時代は、リアサスペンションを持たないリジットフレームのバイクしかありませんでした。

リジットフレームはチョッパーの起源として、現代まで受け継がれています。

ハイハンドル

バイクの印象を大きく変えるハイハンドルは、チョッパースタイルにおすすめのカスタマイズです。

ハイハンドルは、バイクの見た目と乗り心地を大きく変えられるカスタマイズで、チョッパースタイルを好むライダーにとくに人気があります。

ただし、ハンドル位置を変更するとライディングポジションが変わるため、快適性や操作性に影響を及ぼすことがあります。

また、ほとんどのバイクではワイヤー類の延長が必要になるため、作業の手間や追加費用を考慮しましょう。

ジョッキーシフト

ジョッキーシフトは、馬にまたがって走るジョッキーの姿に似ていることから、名づけられたスタイルです。

シートの左側につくシフトレバーを操作して、ギアチェンジを行います。

個性的なバイクを作り上げるために、シフトノブの変更やほかのパーツとの組み合わせも検討してみると良いでしょう。

チョッパーバイクで車検に通るためのポイント

チョッパースタイルにカスタムしたい場合、車検に通るかどうかを考慮しなければいけません。

合格するための保安基準と、カスタムする際の注意点について解説していきます。

ロングフォークは3cm以内にするなら申請が不要

フロントフォークを延長する場合、長さが3cm以内であれば構造変更の申請は必要ありません。

もしも3cm以上に伸ばしたいときでも、申請をしていれば可能です。

ただし、あまりにも長すぎる場合は車検で指摘される可能性があり運転も難しくなるため、ロングフォークへのカスタムはほどほどにしておきましょう。

保安基準を満たさないカスタムは避ける

車検では保安基準を満たしているかチェックされるため、安全面で問題のあるチョッパーカスタムは避けたほうが無難です。

車検に通らない具体的なカスタムは、次のとおりです。

  • 消音装置なし
  • フェンダーなし
  • フレームやフロントフォークの強度不足

なお、チョッパースタイルにカスタムされたバイクで車検を受けると、戻すことを提案される場合もあります。

カスタムショップで購入する

カスタムショップでプロの意見を参考にしながらパーツを選んだり、バイクを購入したりするのもおすすめです。

カスタムショップで販売されているチョッパーバイクは、車検に対応できる範囲のカスタムであることが多いからです。

車検のたびに戻すのが面倒な場合は、車検のノウハウを持っているカスタムショップでの購入を検討しましょう。

また、購入後のメンテナンスや追加カスタムの相談にも応じてもらえるため、初心者でも安心して利用できます。

まとめ

本記事ではチョッパースタイルの歴史や、カスタム方法について紹介しました。

チョッパーカスタムのベース車であるヴィンテージハーレーは、現在も日本に輸入されるほど根強い人気があります。

また、チョッパーバイクも時代に合わせてさまざまスタイルがあるため、自分が好きなスタイルを見つけてみましょう。

ただし、チョッパースタイルにカスタマイズすると、車検に通らない恐れもあります。

車検に通るチョッパーバイクにしたい場合は、保安基準を熟知しているプロの業者に相談してみると良いでしょう。