- バイクのチェーンはいつ交換する?自分でも交換は可能?
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バイクのチェーンはいつ交換する?自分でも交換は可能?
バイクにとって重要なものですが、普段あまり気にしていない方が多いパーツがチェーンです。
そんなバイクのチェーンですが、交換時期を過ぎているのにそのままにしておくとさまざまな危険性があります。
今回はバイクのチェーン交換方法や交換した方がいい時期などについて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
バイクのチェーン交換は自分でできる!
一見難しそうに感じるチェーン交換ですが、実は数回行えば簡単に交換することができます。
ここでは、バイクのチェーンを交換することのメリットについて解説します。
慣れると短時間で行える
先ほどお伝えしたように、最初は慎重に作業をすることになり、道具をうまく使えないなどで数時間かかってしまうこともあるでしょう。
しかし、何度か交換を行い慣れてしまえば1,2時間もあればきれいに交換できるようになります。
バイクの取り回しが楽になり、快適な走りができる
バイクのチェーン交換を行うメリットは、バイクの取り回しが非常に楽にできるようになることです。
バイクに抵抗が加わらずに走行できるようになるので、バイクの取り回しが辛いなと感じたら、チェーンが原因の可能性もあるのでぜひ一度確認してみてください。
バイクのチェーン交換に必要な道具
バイクのチェーン交換に必要になる道具をご紹介します。
チェーンカッター
チェーンカッターという名前ですが、切るわけではなく、チェーンを止めているピンを押し出す工具になります。
数百円で購入できる物から1万円近い価格のものまで多数ありますが、特にこだわりがないのであれば最初は自分の乗っているバイクのチェーンサイズに適合するものと併せて、カシメ工具も入っているタイプの商品がおすすめです。
何度も交換するという場合でなければ、高い工具でなく、数千円程度の工具で十分でしょう。
もしもコンパクトに収めたいのであれば、自分の使用するサイズにのみ対応している工具をそろえて行くと良いです。
また、クリップタイプのチェーンであれば、こちらの工具は必要ありません。
カシメ工具
圧入作業やカシメは失敗すると新しいチェーンにしなくてはいけないほど重要な作業です。
カシメ工具が必要なチェーンであれば、重要な作業になるので商品は慎重に選択しましょう。
目視でも作業はできますが、感覚だけでは失敗しそうで怖いという方はノギスなども手元に置いておけば、規定値をみて正しく作業できます。。
バイクスタンド
チェーンを交換する際は後輪を浮かし、回す必要があります。
慣れていればスタンドがない状態でも作業できますが、少し危険です。
また、わざわざタイヤを浮かす作業を行わなくてはいけません。
そういった危険を減らしたり、手間を減らしてくれる商品がバイクスタンドです。
チェーン交換時のみでなく、他の作業の時にも役に立つので、是非購入しておきましょう。
バイクのチェーン交換の流れ
それでは、バイクのチェーン交換の流れを簡単に解説します。
交換か清掃か判断する
多少の錆や汚れが固着している程度であれば、交換まで行ってしまうのは少しもったいないです。
さびや汚れ程度であれば、チェーンを清掃し再度注油を行えば快適な動作に戻ってくれます。
チェーン専用の洗浄剤が販売されているので、そちらを使用するのが良いでしょう。
あまりにも錆がひどい場合や、チェーンの調整をしてもたるんだ状態で戻らない場合などは交換が必要になります。
錆びた状態やたるんだ状態でも走行は可能ですが、危険な状態なのでできるだけ早く交換するようにしましょう。
少しチェーンを緩め、クリップ(ピン)を外す
チェーンを緩めるには、リアタイヤ側のナット(シャフト)を緩めます。
完全に外す必要はなく、タイヤを自分で左右に動かせる程度に緩めればOKです。
バイクによって変わりますが、割りピンなどで止められているものもあり、元に戻す場合は割りピンも新品に交換しましょう。
タイヤが動くようになれば、簡単にチェーンを外すことができるようになります。
チェーンを外して清掃する
チェーンの留め具を外せば簡単にチェーンを外すことができるはずです。
この古いチェーンと新品のチェーンをつなげてタイヤを回せば、簡単にチェーン交換を終えることができます。
そのまま新品のチェーンを取り付けるのではなく、スプロケット周辺の清掃も行っておくと新しいチェーンをきれいに長く使うことができます。
新品のチェーンを取り付ける
清掃が済んでしまえば、新品のチェーンを取り付けます。
先ほどお伝えしたように、古いチェーンと新品のチェーンをつなげれば簡単に交換できるのでおすすめです。
チェーンの長さを調整する
チェーンを緩めた時とは反対に、少しずつ指定されている基準値の張りに調整します。
大抵の場合スイングアームか説明書、ネット上で基準値がわかるようになっています。
左右で調整用のメモリが一致していることを確認し、シャフトを規定トルクで締めて行きましょう。
シャフトを締め忘れてしまうと走行中に外れてしまうかもしれないので、絶対に忘れないように注意しましょう。
バイクのチェーンの種類
バイクのチェーンを選ぶ際に、シールチェーンかノンシールチェーンのどちらにするかを選ぶことになります。
どのような違いがあるのかお伝えします。
ノンシールチェーン
ノンシールチェーンはチェーンの間にグリスを残すことができないため、シールチェーンと比べるとメンテナンス回数が増えてしまいます。
そのかわり、シールチェーンと比べると若干安価で購入できます。
近場の買い物ぐらいであまり距離を走らないのであれば、ノンシールチェーンを選んでもいいでしょう。
シールチェーン
チェーンの間にグリスを保持できるため、ノンシールチェーンよりも長く使うことができ、メンテナンス頻度も減らせます。
最近のバイクであればほとんどの場合、こちらのチェーンが使用されています。
基本的にこちらを使用しておけば困ることはないでしょう。
バイクのチェーンの交換時期は?
見た目が錆まみれになっていれば交換するべきだと判断できますが、チェーンがきれいな場合は、バイクのチェーンをいつ頃交換すればよいのでしょうか?
1万Km〜3万Km前後を目安に交換
大体の目安として1万Km~3万Km前後がチェーンの交換時期といわれています。
もちろんこれよりも早く交換時期が来たり、これ以上に交換せずにしっかり走れることもありますが、基本的にこの距離を走れば交換するようにしましょう。
チェーンがまっすぐになっていない箇所が出てきた場合
チェーンはまっすぐつながっているのが正しい状態です。
もしもチェーンが不自然な方向で固まっていれば、チェーン自体の寿命が来ている証拠です。
その状態でも走ることはできますが、あまり良い状態ではないので早めに交換しておきましょう。
長い間直射日光にさらされていた場合
シールチェーンの場合、先ほどお伝えしたグリスを保持するためのゴムが太陽光によって劣化してしまいます。
劣化してしまうとすぐにチェーンが伸びるようになってしまうので、交換が必要になります。
この場合は、定期的に張り調整などを行えば特に問題は起きませんが、しっかりと性能を生かせていないので早めに交換したほうが良いでしょう。
バイクのチェーンを交換しないとどうなる?
実はチェーン交換をしないまま1年以上走っているという方は少なくないのではないでしょうか?
バイクのチェーンを交換しないままで走っているとどうなってしまうのかについて解説していきます。
燃費や操作性の悪化
しっかりとエンジンからのパワーがタイヤに伝わらず、必要以上のパワーを出してしまうことにより燃費が悪化する、余分な抵抗のせいで操作性が悪化するという状態になってしまいます。
少しずつ変化していくため、普段なかなか気づくことはできないものですが、状態が悪いものから新品に変えるとその違いが分かるようになるでしょう。
チェーンが損傷しバイクから外れてしまう
一番危険なのが、バイクからチェーンが外れてしまうことです。
滅多に起こることではありませんが、もし外れてしまった場合、走行中に外れたチェーンがホイールなどに絡まってバイクがロックしてしまい、大事故につながる可能性があります。
自分と周りの安全のためにも、長い期間交換していなかったりあまりにも錆がひどい場合は、できるだけ早く交換するようにしましょう。
チェーン交換をバイク販売店か自分で行うかどちらがおすすめ?
家族で数台バイクに乗っている・頻繁にチェーン交換を行うのであれば、自分でチェーン交換できるようになればかなり費用を抑えることができるでしょう。
ただ、シールチェーンでしっかりとメンテナンスをしておけば、1年以上交換しなくていいことが多いので、交換回数が多くないのであればバイク販売店に任せた方が良い結果につながるかもしれません。
バイク販売店では、チェーン交換だけではなくバイク全体を見てくれるので安心のメンテナンスを受けることができます。
まとめ
エンジンの動力をタイヤに伝える大切な部品であるチェーン。
あまりメンテナンスしていなくても、すぐには大きな影響が出ないため、後回しにしているうちにすっかり忘れていた、なんてことも多いパーツです。
最近のチェーンは高性能になってきているので、清掃や調整を行っていればかなり長く使用できます。
バイク販売店に任せるのももちろんですし、自分で交換する選択肢もあるということも覚えておいてください。
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