- バイクでエアバッグは装着するべき?種類や選び方について解説
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バイクでエアバッグは装着するべき?種類や選び方について解説
バイク用のエアバッグは、ライダーの安全を守るための装備です。
万が一の事故の際に身体への衝撃を軽減できるため、装着するのはおすすめです。
本記事ではバイク用エアバッグの効果や種類、仕組みについて解説していきます。
使用方法や選び方についても解説していくため、バイク用エアバッグの購入を検討している方は参考にしてください。
目次
バイク用のエアバッグとは
まずはバイク用エアバッグの効果や仕組みについて、解説していきます。
バイク用エアバッグの効果
バイク用のエアバッグを装着することにより、事故に遭った際でも胸部や背中への衝撃を軽減できます。
これにより命を守る効果だけでなく、体への深刻な後遺症やダメージを回避することが可能です。
もちろん事故を起こさないよう安全に運転することが第一ですが、バイク用のエアバッグを身につけることで、ライダーの安全性向上に繋がるでしょう。
バイク用エアバッグの仕組み
一般的には、まずはエアバッグに内蔵されているセンサーが、衝突や転倒など事故に遭ったときの動きを感知します。
続いて、瞬時にエアバッグに空気(炭酸ガス)が送られることで作動する仕組みです。
エアバッグに空気が注入されるスピードは、わずか数十ミリ秒と速くなっています。
バイク用エアバッグの作動方式
バイク用エアバッグを作動させる方式には、ハーネスタイプとワイヤレスタイプの2種類があります。
それぞれの違いや特徴をチェックしておきましょう。
ハーネスタイプ
ハーネスタイプのエアバッグにはピンが付いており、バイクとライダーをワイヤーで繋ぎます。
そして、事故が発生したときにライダーの体がバイクから投げ出されると、ピンが抜けてエアバッグが作動する仕組みです。
ハーネスタイプはシンプルな作動方式のため、手頃な価格で購入できる点がメリットです。
ただし、乗り降りするたびにワイヤーをつける手間がかかるのは、デメリットだといえます。
ワイヤレスタイプ
ワイヤレスタイプは内部に人感センサーやジャイロセンサーが内蔵されており、転倒などの危険な動きを検知したときにエアバッグが作動する仕組みです。
ワイヤレスタイプには、ハーネスタイプのようなつけ外しの手間がかかりません。
ただしバッテリーで作動するため充電切れに注意が必要で、購入価格は割高になる傾向です。
バイク用エアバッグの種類
エアバッグの形状にはどのようなタイプがあるのでしょうか。
バイク用エアバッグの種類を、いくつか解説していきます。
ジャケットタイプ
ジャケットタイプは、内部にエアバッグを作動させる仕組みが施されています。
メリットは首や腹部、胸部や背中などの上半身全体を衝撃から守れることです。
さらに、肘や肩にはプロテクターが付いているのも魅力的です。
ただし、ジャケットは真夏などの気温が高い時期には暑いと感じる場合もあるため、着用する季節を考慮して購入しましょう。
ハーネス(ベスト)タイプ
ハーネスタイプはジャケットタイプの袖がない、ベストのような形状のエアバッグです。
腕が自由に動かせるので、走行時にストレスを感じることがありません。
体温調節がしやすいため、季節に左右されずに着用できるのもメリットです。
ただし腕の部分が完全に露出しているため、転倒した場合に肘や肩を守ることはできません。
安全面ではジャケットタイプに劣るといえるでしょう。
レーシングスーツタイプ
レーシングスーツタイプは、エアバッグシステムがレーシングスーツに組み込まれています。
全身を守ることができるため、安全性は高くなります。
なお販売されているのは、公道ではなくサーキットを走行するレーサー向けのアイテムが多めです。
一体型タイプ
一体型タイプはハーネスとエアバッグシステムが一体になっており、手持ちのジャケットの上からでも着用できます。
首からお尻までカバーしており、脊髄への衝撃を緩和することが可能です。
袖もないため、ハーネスタイプと同様にオールシーズン対応できます。
バイク用エアバッグの選び方
価格だけを重視してエアバッグを選ぶのは、おすすめできません。
ここでは、バイク用エアバッグを購入する際の選び方について解説していきます。
CE安全認証がある
CE安全認証の「CE」とは、フランス語で「欧州連合基準に適合している」という意味を持つマークです。
CE認証を受けたエアバッグは特定の基準をクリアしており、一定の品質と安全性が保証されていることを表します。
なお、日本で販売されているすべてのエアバッグが、安全基準を満たしているとは限りません。
よって第三者機関によって安全性が確認されている製品を選ぶことが、安心して使用するための重要なポイントです。
起動条件を確認する
エアバッグがどのような場面で起動するのかも、事前に確認しておきたい重要なポイントです。
たとえば正面衝突や背後からの衝突、スリップといった幅広い事故に対応できるエアバッグでなければ、十分な安全性を確保することはできません。
また、加速度センサーや傾斜センサーなど、動きを正確に感知できるシステムが利用されているかも、あわせてチェックしましょう。
使用状況に合わせる
エアバッグは使用シーンに合わせて選ぶことで、快適に活用できます。
通勤や通学には、着脱が簡単なハーネスタイプや一体型タイプが便利です。
もしも高速道路をよく利用するなら、肩や腕まで守れるジャケットタイプが安心です。
このように自分の使用状況に合ったタイプを選ぶことで、安全性と快適性を両立できます。
機能面もチェックする
バイク用のエアバッグには、下記のように多機能な製品が販売されています。
- 防水
- 防風
- 収納ポケット
- 反射剤
- ワイヤレス
機能が充実しているほど価格は高くなるため、必要性を考慮してから選ぶようにしましょう。
バイク用エアバッグの使用方法
最後に、バイク用エアバッグの正しい使用方法を解説していきます。
上衣として着用する
エアバッグは上衣として着用するのが基本です。
ジャケットの中に着込んでしまうと、エアバッグが正しく作動しない恐れがあります。
もしもレインウェアを着て走行する場合でも、レインウェアの上から着用してください。
エアバッグが雨で濡れてしまった場合は、ハンガーにかけて自然乾燥させましょう。
走行前にワンタッチリリースを接合する
ハーネスタイプのエアバッグは、走行前にワイヤーとエアバッグを接合する必要があります。
そのため、降りる際はワイヤーを外すのを忘れないようにしましょう。
外し忘れた場合でも作動しにくい仕組みですが、立ちゴケなどで強い力が加わると作動する可能性があるため注意が必要です。
エアバッグは再使用が可能
エアバッグが作動してしまった場合でもベストやジャケット自体に破損がなければ、カートリッジボンベを交換して何度でも使用することが可能です。
なお、カートリッジボンベが使用されると底に穴が開くため、こちらは再利用できません。
専用の工具を使い、新しいカートリッジボンベに交換しましょう。
まとめ
今回は、バイク用エアバッグの効果や適切な選び方について解説しました。
バイク用エアバッグは事故時の衝撃を緩和し、ライダーの安全を守る重要な装備です。
万が一の事故に備えて、利用を検討してみると良いでしょう。
ただし、バイク用エアバッグを価格の安さだけで選ぶのは推奨しません。
記事内で紹介した正しい選び方を参考にして、安全で使いやすい製品を選びましょう。
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